ヒャクネン ト サイカイ
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「さて…雑魚を倒したのはいいが…」
ピクッ
「これは懐かしい霊圧だな」
後ろを振り返れば、懐かしい人物が宙に立っていた。そんな“彼”もニヒルな笑みを浮かべ、下にいる梨央を見下ろしている。
「メッチャ強い霊圧感じて駆けつけてみたら懐かしい奴に会うたやんけ」
関西弁で話すオカッパ頭の男に梨央は真顔で再会の挨拶を交わす。
「お久しぶりです“平子隊長”。まさかこんな所でお会いするとは思いませんでした。まぁ…相変わらず変な髪型で安心しました」
「どこが変な髪型やねん!カッコええやろうが。ちゅうか…もう隊長ちゃうわボケ…」
「そうでしたね」
「オマエこそ相変わらずみたいやな」
「変わらないでしょう?」
「何も変わってへんくて逆に吃驚やわ。はーどっか変わっとったらオモロかったのに」
「そんな残念がられても…」
やれやれと言うように溜息を吐く平子を見て何故か複雑な気持ちになった。
「さて…質問に答えて頂きます」
ピンッと空気が張り詰め、梨央は疑問を平子にぶつける。
「今のあなたは何者ですか?」
その質問に待ってましたと言わんばかりの顔でニヤリと笑った。
「おーおー興味津々って顔やな。
ええで…特別に教えたるわ」
平子が顔の前に手を翳すと…現れたのは虚の仮面だった。目を見開き驚いた梨央は一瞬言葉を失うものの、ハッとして平子に問いかける。
「その仮面…どういうことですか?」
「俺らは『
「(“ヴァイザード”…)」
「どうや?吃驚したやろ?」
「(何故自慢げ…)」
虚の仮面とは、虚の力が発症した物が、虚化の際に着ける仮面のことだ。霊圧が飛踊的に向上し、これにより身体能力や霊圧を使用した技の威力を強化できる。
「(仮面を被ることで虚特有の力を発揮できるのか…)」
梨央は複雑な表情で平子を見つめた。
「なるほど…虚の力を授かったんですか」
「ええやろ。あげへんで」
「いりません」
“俺ら”
彼はさっきそう言った
「(ということは…)」
「全員生きてるで」
「!」
思考を先読みしたように平子は言った。
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