ゲンセ ト カンチガイ
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「そろそろ失礼します」
「長く引き留めて悪かったな」
「いえ、楽しかったです」
「また遊びにいらっしゃい」
「はい」
「仁科」
「何でしょう?」
「無茶は程々にして頑張って来い」
「怪我しない程度に頑張ります」
「あと…待ってるからな」
「はい!」
電話の件を言っているんだろうと瞬時に理解した梨央は嬉しそうに笑い、頭を下げると執務室を出て行った。
「優しいですね」
「別に普通だろ」
「またまたぁ〜。番号まで交換したくせにvV」
「何で知ってんだ…っ」
「少しずつ…惹き合ってるみたいね」
「何の話だ?」
「いーえ!こっちの話です!」
乱菊は日番谷の小指を見て笑んだ。
「それより松本。アイツの前でさっきみたいな発言は…」
「いい子ですよ」
「…知ってる。」
「誰よりも強くて優しい子です」
「あぁ」
「だから隊士達の憧れなんです」
「憧れか…」
「モテるんですよ」
「!」
「早く捕まえないと他の男に奪われちゃいますよ。あたしは嫌ですよ、あの子が隊長以外の奴と結ばれるなんて」
「お前…楽しんでるだろ」
「えー本気なのに」
「顔がニヤケてんだよ」
深い溜息を吐き、椅子に座りなおす。
「“運命の赤い糸”が迷信じゃないってこと、証明してくださいね」
「運命の赤い糸?」
「あたしは信じてます」
意味深な言葉を残して乱菊は自分の席に戻って行った。日番谷は意味が解らず疑問を浮かべたが、深くは追求せず、やりかけの書類に筆を走らせながら乱菊に言った。
「知ってたか。仁科と高峰は双子だそうだ」
「そうなんですか?」
「本人から聞いた」
「恋人同士じゃなくて良かったですね」
「!」
ニコニコと笑う乱菊に罰の悪そうな表情を浮かべる日番谷は小さく舌打ちした。
「黙って仕事しろ」
「はーい」
「(ったく…)」
「あたしはお似合いだと思いますよ」
「は?」
「頑張ってください」
日番谷に背を向けながら乱菊は言う。その後ろでは日番谷が頬を赤く染めていた…。
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