ゲンセ ト カンチガイ
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微かに頬を紅潮させ、嬉しげに笑う梨央は伝令神機を両手で握り締める。その画面に表示されているのは“日番谷冬獅郎”の文字。それだけでグッと距離が縮まった気がした。
「遅くなってすみませーん!決してサボってたわけではなく…あら?」
「お邪魔してます」
「松本!どこ行ってやがった!」
謝罪の言葉を述べている割には、声色や態度からして反省の色は一切見られない。サボりから戻ってきた乱菊を日番谷が咎める。
「来てたのね」
「書類を届けに来たんです」
「へぇ…そうなの」
近い距離にいる二人を見てニヤリと笑う。
「随分と距離が近いですね♪」
「「!!」」
「まるで恋人みたいvV」
「は!?」
「恋…ッ!?」
面白げに言う乱菊に二人は顔を赤くさせる。
「あ、“みたい”じゃなくて“いずれ”そうなるんでしたっけ?」
「ら、乱菊さん!!」
「松本…俺達で遊ぶのもいい加減に…」
「だって最近の隊長ってば梨央の話しかしないんですもん」
「え?」
「な…っ!!」
「私の話…?」
「あのね…」
「待て!何の話をするつもりだ!?」
「特別に教えてあげる♪」
「だあああ!!やめろ!!」
この状況を楽しんでいる乱菊はガタッと椅子から立ち上がる日番谷を無視してニヤニヤとした笑みを梨央に向ける。
「隊長に戻ったあんたは本来の仕事に追われて忙しくて中々こっちに遊びに来れなかったでしょ?」
「そうですね。溜まっていた書類の整理とかでこっちに来る余裕はなかったです」
「でしょ?それなのに隊長ったら“仁科は忙しいのか”とか“こっちに来る予定はないのか”、そればっかなのよ?これって恋患いよね?」
「わ、私に聞かれても…」
「もういい松本…頼むからその口を閉じてくれ」
日番谷は顔を俯かせてふるふると体を震わせている。
「でも安心したわ。お互い寂しそうだったのに今はとっても嬉しそうなんですもん」
「「!」」
乱菊にそう言われ、お互いに顔を見合わせた二人は少し恥ずかしげに微笑んだ。
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