ゲンセ ト カンチガイ
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優しげに微笑んだ梨央の言葉に、日番谷は驚いて目を見張る。
「(…“とても綺麗な翡翠の瞳”か。そんな嬉しい事言ってくれんの…お前だけだ。)」
トクンッ
日番谷の心臓が軽く跳ねる。
「?」
温かい心音が聞こえた。
「隊長?どうかしました?」
固まってしまった日番谷を心配し、声をかける。
「(自分の瞳の色を好きだと思ったことはない。)」
この色のせいで怖がられて
友達もできなかった。
「(けど……)」
何でかは知らねえが
コイツに瞳の色を褒められるのは
嫌じゃない。むしろ嬉しい。
「(多分コイツが今言った言葉に深い意味はないんだろう。それでも…)」
唇に小さな弧を描き、目元を緩めた日番谷は梨央を真っ直ぐに見つめる。
「ありがとう」
感謝の気持ちを伝えた。
「はい」
お礼を言われた梨央も笑い返す。
「ところで仁科、伝令神機持ってるか?」
「持ってますけど…」
「貸してくれ」
何に使うんだろうと思いつつ、日番谷に伝令神機を渡す。ピッピッと何かを操作している日番谷を不思議そうにじっと見る。
「よし、これでいいだろ」
「何をしたんです?」
「お前の伝令神機に俺の番号を登録しておいた」
「!」
「電話なら仕事の相談とか乗れるだろ。もちろんそれ以外の話でも良い」
「掛けてもいいんですか…?」
「何の為に交換したと思ってるんだ」
「(日番谷隊長の…連絡先…)」
「遠慮せずに掛けて来いよ」
「でも忙しい時に掛けたら迷惑じゃ…」
「お前からの電話を迷惑なんて思うはずねえだろ。流石に全ての電話に出られるわけじゃねえが…少なくともお前からなら絶対に出る」
「(そんなこと言われると…勘違いしそうになる。)」
「どんな話でもいい」
「はい…」
「お前の声が聞きたい」
「っ………」
嬉しくて涙が出そうなのを必死に堪える。
「わ、私も…隊長の声が聞きたいです」
「!」
「だから…その…隊長も遠慮せずに掛けてください」
「あぁ、約束する」
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