トモダチ ト ナカナオリ
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その真意に気付いているかは定かではない。だが日番谷はそれ以上深く追求することはなかった。
「(お願い、知らないフリをして…)」
まだ真相を話すわけにはいかない
もしその事実が広まってしまえば
確実に四十六室の耳に入る
せっかく『自殺』と判断したのに
『他殺』だとバレてしまえば
色々面倒なことになる
「お待たせ致しました!」
「待ってました」
急ピッチで作ってくれたのか、何故か店員の額には汗が浮かんでいる。そしてそれを笑顔と共に拭った。少しずつ運んでくるようだ。
「マジで食うのかよコレ…」
「炭酸水と合わせれば問題ないよ。それに完食しないと作ってくれた人に申し訳ないからね。残さず食べるのが常識だよ」
「いやこれもう常識の範囲を超えてる」
「まぁまぁ。胃に収めれば大丈夫」
手始めにショートケーキをフォークで一口サイズに切って口に運ぶ。甘さが口内に広がり、自然と頬が緩む。
「そうだ。二人は和菓子とかお茶とか好き?」
「うん、好きだよ」
「俺も平気だけど…何でだ?」
「今度お茶会においでよ」
「お茶会?」
「一番隊の敷地内にある広場を借りて時々お茶会を開いてるんだ」
「そうだったんだ…知らなかった」
「私の気まぐれでやってるんだけどね。でも結構楽しいよ。最後は宴会になるけど…」
「宴会?」
「京楽隊長がお酒を持ち込んで飲み比べとか始めちゃうの。本当は茶会の場でお酒は禁止なんだけど大目に見てる」
「こう見えて結構お酒強いのよ〜梨央は」
「そうなの?」
「まぁ強い方かな。そもそも乱菊さん達が無理やり飲ませるんじゃないですか」
「だって美味しいんだもの。和菓子もお酒も。そりゃ盛り上がるわよ」
「(京楽隊長と乱菊さんを中心に盛り上がるんだよな…)」
「今度は隊長も来てくださいよ」
「ああ」
「あたしも行かせてもらうね!」
「楽しみにしてる」
嬉しげに笑う雛森に梨央も笑い返す。それから1回目で運ばれてきたデザートをペロリと平らげ、2回目3回目と運ばれてきたデザートもこれまたペロリと平らげ、4人に驚いた顔をされてしまう。
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