トモダチ ト ナカナオリ
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「おまえ…いい奴すぎんだろ」
「そうかな」
「っ、ごめん、ねっ…ありがと…っ!」
「こちらこそ騙してごめんね」
「違う…悪いのはあたしで…」
「桃ちゃん」
「!」
「もう許すよ」
「うん…っ!」
周りの客達が何事かと騒ぎ始めるが、気にしたのは最初の方だけで、再び食事に戻った。
「俺はお前を傷付けた。女だと知らずに…あんな酷い真似をしちまった」
「うん、知ってる」
「一方的にお前が悪いと決めつけた。お前が桃香を傷付けて貶めたんだと思った。だから俺は何も疑わずに信じちまった。本当にすまねえ…!」
「でもキミは途中で気付いたでしょ。冴島桃香の本性に。だからあの時、彼女から助けを求められても踏み留まった。それが間違いだと気付いたからだ」
『っ、恋次君助けて!』
「……………」
「キミの選択は正しかった。だから何も謝る事はない。キミは過ちに気付けたのだから」
それでも恋次の表情は晴れない。
「納得がいかないみたいだね?」
「俺自身が許せねえんだ。正しかったのはお前だった。それに気付けなかった俺は…とんだ大馬鹿野郎だ」
「ふむ…ではこうしよう。」
ピンッと人差し指を立てる。
「キミが自分自身を許せないと言うなら…死ぬまでずっと友達でいて」
「!」
「キミはどんなことがあっても私を裏切らず、死ぬまでずっと友達でいること。これは償いじゃないよ。友達としての約束」
「約束……」
「もし破ったら許さない」
「破る訳ねえだろ。友達との約束だからな。守るに決まってる」
「その約束、信じてるよ」
「おう」
漸く心が軽くなったのか、恋次は笑った。
「無事に仲直りできたみたいね」
ずっと傍観していた乱菊は嬉しそうに言う。彼女の横でかき氷を食べていた日番谷も表情には出さないが嬉しそうだ。
「でも乱菊さん達がいるとは思いませんでした」
「半額キャンペーンやってるって言うから」
「私もそれを狙って来たんです」
手を上げると近くにいた店員が歩み寄る。
「ご注文を承ります」
「このページに載ってるデザート全部ください」
「全部!?」
「お願いします」
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