トモダチ ト ナカナオリ
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「…これはどういう事だ?」
冴島兄妹を監視しているモニターだけが映らないという連絡を受け、急いで第零監獄に足を運んだ梨央が見た光景は…信じ難いものだった。
「何故こんな状態になってる…説明しろ」
想定外の事態に少なからず混乱した。
「い…いえそれが…自分にも何が何だか…。何故このような事件が起きてしまったのか分からずで…」
「なら此処を担当した“子”の監視役をすぐ呼んで来い!!!」
「は、はいぃっ!!」
ハッキリしない監視役の男に苛立ち、怒気を含んだ声で張り上げれば、慌てて部屋を飛び出した。
「くそ、油断した。まさかこんな結果になるとは…一体、何があったんだ…」
面倒くさそうに溜息を吐くが、冷たい視線を床に向ける。
「けど…これも自業自得だな。人の心を弄び、一つの命を蔑ろにしたキミ達が受けるには…見合った“贖罪”だろう?」
地面には大量の血痕が広がっていた。
壁にも血飛沫が飛び散り、周囲に充満する血臭が鼻につき、思わず顔をしかめる。
その傍に、ふたつの亡骸───。
「これがキミ達が自らの手で引き寄せた…運命の末路だよ」
腹部を貫かれ、血を流した男と
手足を捥がれ、首を斬り落とされた女
「“コレ”の処分が面倒だな…」
「失礼致します!!」
先程部屋を出た男が別の監視役を連れて戻って来た。その男は部屋に入った瞬間、血臭に気づき、地面に視線を落とす。
「こ、これは…!?」
「見ての通りだよ」
「何があったんです!?」
「それを聞きたくてキミを呼んだ。キミが監視していた時の二人の様子はどうだった?」
「特に問題はありませんでした」
「ふむ…では何故キミは【子】の時刻に監視をサボっている?」
「サボるなんてとんでもない!上からの指示で時間変更の伝達を聞き、別の監視役と交代しただけです!」
「上からの指示?何を言っているんだ?【子】の“零時”も担当はお前だろう?」
話を聞いていて違和感を感じたもう一人の監視役の男が不思議そうに告げる。
「いえ…自分は【子】の“二十三時”の監視を担当しました」
「お前が何を聞いたかは知らないが上からの指示なんかなかったぞ」
「え?」
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