暴かれた真実と罪の代償
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「今日はありがとうございました」
「私の出番は役に立ったかしら?」
「もちろんです。貴女がいなければ真実に誤解を生んだままでした」
「貴女の望む結末を迎えられた?」
「はい」
「それなら良かったわ」
「華月さんを無駄足にしなくて良かったです」
「私も内心ホッとしてるのよ」
詩愛は穏やかな笑みを浮かべる。
「ともあれ、これで一件落着です。
いやぁ…本当にここまで長かった」
「貴女はすごい人ね」
詩愛はふわりと微笑む。
「今日の貴女を見てわかったの。どうして彼らが貴女と共に生きることを選んだのか。その理由は貴女の人柄ね」
「いえ、私が彼らと共に生きることを選んだんです。仲間というのは不思議なもので死ぬまで戦いを共にしますから」
「貴女の運命は正しい道を歩んでるのかしら?」
「!」
「それとも…道が逸れてる?」
「……………」
「ふふ、そんな怖い顔しないで」
詩愛はクスッと笑う。
「じゃあ私はこれで帰るわ。どうか元気でね」
「華月さんもお元気で」
ニコリと笑みを浮かべた詩愛は護廷を去って行った。
「私達も帰ろうか」
「うん!」
「隊長」
「何?」
「本当にありがとう」
「どうしたの急に?」
「やっとみんなで同じ場所に帰ることができるわ」
「また楽しくなりそうだね!」
「主にお前がな」
「るーたん!霙がいっぱい遊んであげるからね!」
「別の悪夢が始まる…」
「僕らの時間はここから動き出す」
「ありがとな雅、アイツを最後まで信じてくれて」
「……………」
「何だその驚いた顔は」
「だって君の口から"ありがとう"なんて言葉が出てくるとは思わなくて…」
「俺だってありがとうぐらい普通に言うわ」
「そっか。でもね蒼生、梨央を信じるのは当たり前だよ。彼女がいてくれるから僕らがいる」
「そうだな」
運命は時に残酷で
正しく歩んでいる道を狂わせる
それでも 絶望に呑まれずに
世界に立ち向かう勇気を持って
私達は先の未来に進むのだ─────。
next…
[嫌われ編:完結]
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