暴かれた真実と罪の代償
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桃香が逮捕されると知って、隊士達は驚いて目を見開く。
「ま、待てよ!!」
「何か?」
「桃香ちゃんが逮捕だと!?」
「そうだ」
「何で逮捕されなきゃならねーんだ!!」
「キミ達はまだ夢の中で彼女にご執心なのか?いい加減目を覚ませ。私は現実の話をしている。先程言った筈だ。昔噺に登場した“少女”は…そこにいる冴島桃香だよ」
「う、嘘だ!!」
「桃香ちゃんがそんな…」
「何かの間違いだろ!」
「聞こえなかったか?私は真実を述べている。いつまで夢の中にいるつもりだ。早急に
梨央の威圧的な凄みに、男は怖くて何も言えなくなる。
「(コイツ…本気でアタシを地獄に落とす気だわ。くそ!せっかく今まで“か弱い役を演じてきた”のにこの女のせいで全部台無しよ!!)」
「彼女は願った。妹を死に追いやった奴を必ず罰してほしいと。だから私が彼女の代わりにキミの罪を裁くことにした」
「どうして他人にそこまで…」
「“どうして”?キミはおかしな事を言うんだな。彼女の願いを私が叶える。罪人であるキミは“罪を犯した代償”を払うべきだ」
「ふざけないで…」
「ふざけてなどいない」
「代償って…アタシに何を払わせる気?」
「決まってるだろ」
梨央は鼻でふっと笑う。
「キミの未来を代償として差し出してもらう」
「アタシの未来?」
「自由を望めると思うな。キミはこれから光の無い場所で一生を過ごす事になる。其処では今まで通りの日常が通用すると思うな。キミは気が狂いそうになる程の恐怖を常に感じ、時間が流れるに伴れ、正気を保てなくなるだろう」
ニヤリと笑んだ彼女に、桃香はぞくりと全身を身震いさせた。
「そして最後は…」
「やめて!!」
桃香は耳を塞ぎ、梨央の言葉を遮る。
「っ、恋次君助けて!」
震える身体で近くにいた恋次の名を呼ぶ。
「ねぇ桃香、何も知らないの!この人、桃香が嫌いだから嘘を吐いてるの!話に出てきた女の子も桃香じゃないよ!だから…ねぇ!助けて…!!」
涙目で訴えかける桃香に恋次はどこか辛そうに眉を顰めたまま、桃香を見つめている。
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