暴かれた真実と罪の代償
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『…くだらないわ』
『何ですって?』
『そんな理由で死神を志すなんて…呆れて物も言えないわ。貴女、戦場では真っ先に死ぬタイプね』
『戦場なんか怖くないわ。もし殺されそうになっても馬鹿な男達が身代わりになって死んでくれる。アタシの場合はね、何度でも“替えが利く”の』
『!』
『人が一人死んだからってアタシには何の問題もないわ。むしろ感謝しなきゃ。“アタシの為に価値のない命を犠牲にしてくれてありがとう”ってね』
『貴女、人の命を何だと思ってるの』
『捨て駒よ。死んだら次の駒を使えばいい。そしてまた死んだら新しい駒を用意する。人の命にそれほどの価値があるとは思えないわね』
『(狂ってる…。本当に人の命なんてその辺に転がってる石ころ程度の価値しか無いと思ってるんだわ。)』
『何よ、その目。うっざいわね。』
『貴女は絶対に死神になれない』
『なるわ。こう見えてアタシ、運が良いの。だからきっと受かるわ。死神になってイケメンをゲットする。なんて最高なのかしら』
『護廷はそんなに甘くないわよ』
『アタシの手に掛かれば、隊長達だってイチコロよ。すぐにアタシの世界に落ちるわ』
『隊長達が貴女に騙されるとでも言うの?』
『もちろんよ。だってこんなに魅力的なんだもの。アタシ以上に可愛い奴なんてこの世に存在するわけがない』
『大した自信ね』
『だって本当のことだもの。お兄様はアタシを可愛いと言ってくれるわ。だからアタシは可愛いの。アンタ達以上にね!』
『はぁ…ここまで酷いとは。』
肩を竦めて溜息を吐いた女性は、憐れむような眼差しを少女に向けた。
『それが同じ人として生きる者の言葉とは思えない』
『アンタと同等に扱われても胸糞悪いわ』
指先を髪の毛に絡ませ、くるくると弄る。
『この世の男達はみーんなアタシの忠順な下僕。いいわよぉ、アタシがお願いすれば何でも聞いてくれるんだもの。ほんと…家畜を飼っているみたいで笑える』
少女は顔を歪ませて嘲笑った。
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