暴かれた真実と罪の代償
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『遺書が残されてたわ。そこには貴女の悪行の数々が書かれていて、貴女達が妹にした事まで書いてあった』
『誤解しないでくれる?その遺書に何が書かれてたかは知らないけど、アタシは何もしてない。アンタの妹に手を出したのはアタシに惚れてる馬鹿な男達よ。だからアタシにはなーんにも罪はないのよ』
ニヤリと笑う少女に、女性は眉を顰めて顔をしかめた。
『貴女、最低だわ』
『ふん。』
『窃盗は目を瞑ってあげる。その代わり、妹にした事をあの子の墓碑の前で謝罪して。そのくらいなら出来るでしょ?』
『取り引きってわけ?』
『貴女のこれからの人生を駄目にしたくなければ素直に従った方がいいと思うわ』
『脅してるつもり?』
『貴女がそれを言うかしら』
『どっちが優位に立ってるのか分かってる?アタシはアンタの妹の秘密、握ってんのよ。バラされたくなければアタシに楯突くのはやめた方がいいわ』
『カメラを渡しなさい』
『嫌よ。あれはアタシのだもの。それにカメラを奪っても無駄よ。フィルムは既に抜き取ったから』
悔しげに顔を顰めた女性を見て、少女は可笑しそうに笑う。
『それにしても…死ぬならアタシに迷惑かけないように死になさいよ。本当アンタの妹って死んでも役に立たないわね』
『っ───!!』
カッとなった女性は手を振り上げる。
『!』
驚いて目を見開く少女だったが、その手は頬に当たる寸前で止まる。
『……………』
震える手がゆっくりと降ろされた。
『貴女みたいな女、引っ叩く価値もない』
『もしアンタが今、アタシに平手打ちをしていたら大変なことになったわよ』
『どういう意味?』
『お兄様が黙っていないわ』
『まるで…死に目に合うような言い方ね』
『そうよ。アタシに手を出せばお兄様がアンタを殺す。アタシのお兄様はね、とても強いの。だからアタシが泣きつけば、お兄様はアンタをこの世から消すわ』
『!』
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