暴かれた真実と罪の代償
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『これだけ撮れればいっか。なかなか良いのが撮れた気がするわ。アンタのおかげでね。ふふふ。』
私情を終えた男達は身なりを整え、満足そうな表情を浮かべている。カメラを片手に楽しげに笑う少女は絶望した顔で地面に横たわる彼女を見下ろしながら言った。
『仕方ないから返してあげるわ。家に帰るならその汚い姿を綺麗にしてから帰りなさい。そして分かってると思うけど…この事を誰かに口外すれば写真をバラ撒く。わかったわね?』
だが彼女は反応を示さない。
『ね、ねぇ───ちゃん。こいつまだ帰さなくてもいいだろ?もう少し遊んでから帰しても問題ないよな?』
『好きにすれば。』
『よっしゃ!おい、そっちの道に使われてない空き家あったろ。そこに運ぶぞ。』
『おーいいねえ!』
嬉しそうな顔で男達は彼女の身体を持ち上げると、普段は誰も来ない空き家のある道を進み始め、消えて行った。
『ふふっ、愉しい♪』
少女は歪んだ笑みを浮かべた。
◇◆◇
それから数日後、少女の家に一人の女性が訪ねて来た。
『どちら様?』
『分からない?』
『は?何言ってんの?』
物静かな佇まいで少女の前に立つ女性だが、その眼の奥には強い憎悪が色づいている。
『貴女が妹に深い傷を負わせた子ね』
『!…ああ、アンタ、あいつの姉?』
少女はあからさまに嫌な顔をした。女性は少女の腕を掴むと、強引に家から連れ出した。
『ちょっと痛いわね!!離しなさいよ!!』
少女はバッと腕を振り払う。
『今更何の用?』
『貴女が憎いわ』
『憎い?何で?』
『“何で?”…その言葉、そっくり返すわ。』
『そう…喋ったの。チッ…マジで使えない。何の為にあそこまでしたと思ってんのよ』
少女は苛立つように舌打ちをする。
『妹を殺した貴女が憎いわ』
『…へぇ、死んだの、あいつ。』
『自殺よ。いつまでも家に帰らないあの子を心配して家族で探したわ。そしたら空き家で首を吊って死んでる妹がいた。見るに耐えない姿でね』
『あら。』
驚いたフリをして口元を抑える。
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