暴かれた真実と罪の代償
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『───ちゃん。私の部屋にあった宝石箱の中からネックレスが消えたの。何か知らない?』
『どうしてそんなこと聞くの?』
『昨日───ちゃんが帰った後にサファイアのネックレスが宝石箱の中から無くなってることに気付いたの』
翌日。宝石箱の中に仕舞われていた宝石が消えていることに気付いた彼女は、心当たりがあったのか、直ぐ様少女を問い質した。
『宝石箱の位置がいつもと違ったから気付けた。──盗んだでしょ。』
『ひどい…何の証拠も無いのに…友達を疑うなんて…』
『友達だから言ってるの。今なら許してあげるから、ネックレス返して。』
彼女の言葉に少女は過剰に反応を示す。
『……“許してあげる”ですって?』
低くなった声に彼女は一瞬、身を縮こませる。口調までも変わってしまった友人の強い憎悪のこもった眼差しに思わず一歩後ろに後ずさる。
『か、返して!』
『どうして?』
『どうしてって…あのネックレスは私のだから!』
『違うわ。“どうしてあんたが宝石を持つの?”』
『え?』
『あんたは宝石を身に付けるに相応しくない。宝石と同等の価値だと思わないで。あんたの価値なんて───そこら辺のゴミ虫と同じよ』
『はぁ!?ゴミ虫!?貴女何様なの!!』
『ゴミ虫程度の存在価値だと思ったからそう言ったまで。何か間違ってる?』
『じゃあ言わせてもらうけど…好きな物も買えない貴女の貧乏さに心の中では笑ってたわ』
『何ですって?』
『宝石なんて喉から手が出るほど欲しいでしょうね。だってあの時、物欲しそうな眼で見てたもの。これが貴女と私の生まれ育った環境の差よ。ざまあみろ!』
『……………』
『な、何よ…。貴女が悪いんだから!人の物を勝手に盗むなんて犯罪だわ!』
『盗んでないわよ』
『嘘!絶対に盗んだ!』
『“借りただけ”よ』
少女は悪びれる様子も見せず、首に下げていたサファイアのネックレスを彼女に見せる。
『やっぱり貴女が盗ったのね!何が盗んでないよ!この泥棒!今すぐ返して!』
『あんたには不似合いだから返すのやめるわ。アタシが貰ってあげる。その方がこのネックレスだって映える価値があるでしょ』
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