暴かれた真実と罪の代償
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「さて…勝負は我々の勝ちです。約束通り零番隊の実力と真実の追求を認めてもらいます」
手も足も及ばない圧倒的な強さに隊士達は悔しがり何も言えずにいる。
「ここからは冴島桃香が起こした事件の真相を明らかにしようと思います。申し訳ありませんが少しの間お付き合い下さい」
「桃香ちゃんが起こした事件の真相だと?ふざけんな…お前が起こした事件の間違いだろ」
「あの事件の犯人はてめえだろうが。
今更何を明らかにすんだよ」
「まだ桃香ちゃんを傷つけようってのかよ!」
「この犯罪者め!!」
「ふむ…“雑音”が煩わしいな」
パチンッと指を鳴らす。
ガガガッ!
次の瞬間、天井から突如、何かが落下して来て隊士達の足元を突き刺す。
「「!?」」
「少し黙ってもらえます?」
「な、なんだ…コレ…」
「結晶…?」
震える声と青ざめた表情で足元に突き刺さった細長い棒状の結晶を凝視する。一歩間違えたら身体が串刺しになっていたかも知れない。そう考えるだけで身を震わせた。
「やはり事件の真相は本人に聞くのが一番手っ取り早いですね」
張り付けた笑みを浮かべる。
「冴島四席、貴女には聞きたいことが山ほどあります」
ゆっくりと歩み寄れば、まるで螢を拒むように取り巻き達が桃香を庇い立つ。
「それ以上近寄るな」
「何もしませんよ」
「嘘つけ。こうやってオレ達が守ってやんねえとお前が桃香ちゃんを傷つけるんだ!」
「隊長に戻ったからって桃香ちゃんを強引に手に入れられると思うな!」
「そう簡単に桃香ちゃんは渡さねえぞ!」
「桃香ちゃんはてめえなんか好きにならねえんだよ!とっとと諦めろ!未練がましいにも程があるぜ!」
「お前は桃香ちゃんを好きになる資格はねえよ!!しつこい男は嫌われるぜ!」
「…もう何度同じ説明をしたでしょうか」
その声に若干の怒りが含んでいた。
「僕は彼女のことなど好きではありません。好意を抱いたこともありません。そう何度も説明したはずなんですがね…」
呆れ返るように隊士達を睨む。
「今回の事件を引き起こしたのは彼女です。僕はそれに巻き込まれただけ」
「まだ嘘を重ねるつもりかよ!!」
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