零番隊vs護廷十三隊
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「!?」
その言葉に意味が解らず、戸惑う。
「(何言ってんだ…こいつ。)」
あまりの驚きで絶句している。
「俺が…蛇尾丸から認められてないだと…?」
ギリッと握り拳に力が込もる。
「本来なら蛇尾丸の姿は…」
「もういい、喋んな」
「……………」
「てめえが蛇尾丸の何を知ってるってんだよ」
「何も」
「だったら知ったような口を…」
「でも僕は…全ての斬魄刀の真名を知っている」
「!」
「だからこそ訣る。その子…蛇尾丸は…」
そこで一旦言葉を止め、瞬歩で恋次の視界から消える。
「!?」
気付いた時には螢が目の前にいて、真剣な表情を浮かべていた。
「キミを主人だと認めていない」
梨央に戻ったことで全てが変わる。顔つき・口調・話し方・声のトーン・態度・雰囲気・空気…彼を取り巻く全ての存在がガラリと豹変した。
それに驚いた恋次は一瞬の隙を与えてしまう。もちろん螢が見逃すはずも無く…。
ガッ
胸ぐらを掴まれた恋次は手首を掴み、引き離そうとする。
「(くそ…ビクともしねえ!)」
「一つ聞かせて頂けますか」
口調と喋り方は螢のままだ。けれど彼の纏う雰囲気と空気が別人のように思えた。
「あなたは本当に冴島桃香を信じられるのですか?」
「どういう意味だ…」
「彼女の全ては正しい…そう思えますか?」
「!」
恋次の脳裏に浮かぶのは“あの時”だった。男隊士達に紛れる中で一際小さく見える『可憐』で『愛しいお姫様』。けれど恋次は見てしまったのだ。
どんな時も笑顔を絶やさない優しい桃香の表情が、ぐしゃりと醜く歪む瞬間を───。
「(…違う。あれは錯覚だ…)」
何度そう自分に言い聞かせただろう。あれは幻だ。きっと見間違えただけだ、と…。無理やり結びつけようとした。
「(桃香は何も悪くない。あれは見間違いだったんだ。桃香があんな…)」
「冴島桃香は神でも女神でも聖女でも無い。その仮面を被り続けている『悪魔』だとしたら…キミはどうする?」
「!!」
「それでもキミは最後まで彼女を信じきれるか?」
「お、前……」
.