零番隊vs護廷十三隊
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「女だからって手加減してもらえるとか思ってんじゃねえぞ」
「手なんか抜いたらぶっ殺すわよ」
「相変わらず気の強え女だ」
隊士達は檜佐木に声援を送る。その声すら詩調には煩わしく思えた。
「始め!!」
山本の合図と共に二人は同時に鞘から刀を引き抜く。そして檜佐木が先に勝負を仕掛ける。
「(先手必勝…!!)」
瞬歩で消えると詩調の前に姿を現し、両手で握った刀を真っ直ぐ振り下ろした。
ガキィン!!
しかし、詩調はいとも簡単に檜佐木の攻撃を自身の刀を縦に構えて防いだ。
「へぇ…やるじゃねえか」
ガチガチと刀身同士がぶつかり合い、鋭い音を立て、二人は睨み合う。
「実力は確かみてえだな」
「あんたは“この程度の実力”で副隊長に選ばれたの?」
「…何だと?」
「だとしたら推薦した奴は見る目がないわね。力だけで勝てると思ったら大間違いよ」
「てめえ……」
「女のあたしでも止められたわ。だからあんたの実力はその程度って事よ」
憎しみの宿る瞳で、詩調は檜佐木の刀を弾き飛ばす。
「なっ……!」
どこにそんな力があるのか、檜佐木の身体は簡単に吹き飛ぶ。驚く檜佐木に詩調は冷たい声で言う。
「もっと本気で来なさいよ。まさか…それが全力だなんて…言わないでしょうね?」
「!」
「あたしを幻滅させないで。あんたにはあたしがキツいお灸を据えてやるわ」
「……………」
「それと始解しないんじゃあたしに勝つのは無理よ。ま、始解したところで勝ち目はないけど」
「勝ち目はねえだと…?」
侮蔑の言葉に檜佐木はギリッと歯を噛み締め、眉間に皺を寄せて詩調を睨む。
まるで
自分が勝つに決まってるのだから
本気で勝負する必要はない
そういう言い方にも捉えられ、それが更に檜佐木の怒りを煽った。
「ナメやがって!!」
「
「どういう意味だ」
「あんた達はあの女に騙されてんのよ。見えない糸で操られて思うがままに生かされてる。そろそろあの女を庇うのやめたら?」
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