仕組まれた罠
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ゴミ虫?アタシが?…その言葉、今すぐ取り消しなさいよ」
「でしたら貴女も僕に言った言葉、今すぐ取り消してください」
「クソ野郎にクソ野郎って言って何が悪いのよ。本当のことでしょう?」
「僕も貴女をゴミ虫だと思ったので本当のことを言いました。これでおあいこですね」
ニコリと笑う。桃香は怒りで顔をしかめ、憎たらしそうにギシッと歯を噛みしめている。
「ぶりっ子キャラは古いんですよ。正直時代遅れです。あと付けてる香水、何度鼻がねじ曲がりそうになったか。少しは周りの人のことも考えて自重してくれます?」
平然と笑顔で毒を吐く螢に桃香は怒りを抑えられずにいた。
「アンタこそ口が悪いわよ。まさか…そっちが本性なわけ?」
「口が悪いのはお互い様じゃないですか」
「誤魔化しても無駄よ。この際だからハッキリ言うわ。アタシの玩具になりなさい」
「ハァ…これだから馬鹿女は」
「また侮辱したわね…」
「僕は貴女の玩具になる気はありません。ですからどうぞお引き取りを」
「そう…それが答えなの」
ニコッと上辺だけの笑みを浮かべる螢に、桃香はニヤリと不気味に笑った。
「ねぇ」
「!」
「此処が何処なのか忘れてないわよね?」
「……………」
「十番隊舎には大勢の参加者がいるわ」
「…だから?」
「アタシが大声を上げればアンタは疑われるでしょうね」
「回りくどい言い方は好きじゃありません。はっきり言ってもらえます?」
「その前にもう一度だけ確認させて。本当にアタシの物になる気はない?」
「しつこいですよ」
「アンタは骨がありそうだから多少雑に扱っても簡単には壊れないでしょ。なら存分に可愛がってあげなきゃつまらないじゃない」
「(…要に奴隷が欲しいんだろ。)」
「無能は家畜なら要らないわ。欲しいのはアタシの手足となって生きてくれる操り人形だけ!条件としてアンタが丁度いいのよ」
「壊れない操り人形が欲しいのなら自分で自分を操ってみたら如何ですか。きっと不様に踊り狂う姿が見れますよ」
.