特別隊首会
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「え…?」
やっと出た言葉は短かった。彼女は理解出来ぬまま、驚くように目を見開かせ螢を凝視する。
「(…どういうこと?)」
何でアンタが出て来るのよ
「これ…処刑じゃないわよね…?」
桃香は悔しそうに唇を噛んだ。
「(どうして…何で!!)」
アタシはアンタを地獄に落とすために
自分を刺してまで自作自演したのよ!?
アンタの絶望する顔が見たくて
今日を楽しみにしてたのに…
「(何でアンタがそこにいるのよ!!)」
怒りでこちらを睨みつける桃香の視線に気づいた螢はニヤリと笑い、口パクで桃香に伝える。
「っ………!!」
その口の動きで何を伝えているのか分かった瞬間、桃香は表情を歪めて怒りを露わにした。
“今日の主役は貴方です”
“僕が貴女を地獄に落とします”
“全員が見てる前で…ね”
「(…このアタシに屈辱を味わわせるつもりなの?)」
ふざけんな…
「(ふざけんなっ!!!)」
一気に怒りが身体中に回り、震える拳を強く握り締める桃香は憎悪を宿す眼と顔で螢を睨み付ける。
「(このアタシを地獄に落とすですって!?)」
冗談じゃないわ!!!
アタシは冴島桃香よ!!?
アタシが望めば何でも手に入る!!
人だって物だって…何でも!!!
アンタがアタシに指図するな!!!
アタシはお姫様なのよ!!?
跪いてアタシに屈服しなさい!!!
アンタはアタシを馬鹿にした!!
ゴミ虫だと罵ってアタシに恥を欠かせた!!!
アンタだけは絶対に許さないわよ
神崎螢…!!!
「(死ネ死ネ死ネ…死ネ──!!!!)」
アンタなんか死んじまえ…ッ!!!
怒りを爆発させる桃香の表情が酷いものになり、本人さえ今自分がどんな顔をしているか気付かない。
騒つく中、恋次もまた、彼の登場に驚き、納得がいかない表情を浮かべていた。
「(神崎が零番隊の隊長だと…?)」
凛とした佇まいとどこか自信に溢れた顔でそこにいる螢に、恋次は余計に苛立ち、恨めしそうに歯を噛みしめる。
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