特別隊首会
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彼の存在を不気味がる隊士達がいた。
「流祇流が…零番隊?」
「しかも三席って言わなかったか?」
「あの前髪で見えてんのかよ」
「なんだか…眼に宿る感情が分からないって言うのも…気味が悪いわね…」
「つーかあんま印象にねえわ」
三席までの登場に乱菊が何かに気付く。
「隊長…何故か全員顔見知りなんですけど。“もしかして”…なんですかね?」
「その“もしかして”だろうな。あのメンバーを見れば分かる」
「ですよね」
乱菊は嬉しそうに笑った。
「続いて副隊長!」
灰色に近い銀の髪と青い瞳を持つ少年の登場に悲鳴に近い声が大広間中に響き渡った。
瞬歩で現れた時点で、無愛想な蒼生の表情が更に面倒くさそうにしかめられる。
「零番隊副隊長、高峰蒼生。
前配属先は十一番隊」
“うるせえしめんどくせぇ”と心底顔をしかめる蒼生。大きく溜息を吐き捨てた。
「きゃああー!高峰君よ!」
「嘘ー!副隊長だったのー!」
「アタシ御影君より高峰君派だわ〜!」
「なんてカッコいいのかしら!」
「御影君には悪いけど高峰君よね〜❤︎」
自分の時よりも大きな甲高い声に琉生は“さっきのオレへの黄色い声は何だったんスか…”とガックリと肩を落とし、しくしくと泣き出した。
「はぁ〜かっこよ過ぎて胸が痛いわ」
「ちょっと無愛想だけどそこがいいのよね」
「イケメンは何をしても許される!」
「もうダメ…尊すぎて失神しそう」
「(マジでうるせぇな…)」
ほとんどの女隊士が目をハートにさせ、蒼生に熱い視線を送っている。中には蒼生の格好良さに立ち眩みをする者、胸のときめきを抑えられない者、頬を紅潮させ祈るように両手を絡め合わせる者までいた。
「剣ちゃん剣ちゃん!あっくん副隊長に戻ったよ!これでまた勝負できるね!」
「高峰!!副隊長に戻ったんなら俺と勝負しやがれ!!」
「今はダメだろ」
「関係ねえ!!さっさと勝負し…「今はダメだよ剣ちゃん!!おじいちゃんに叱られちゃうよ!!」……チッ。」
「(相変わらずだな。)」
更木の背中に飛び乗り、ぺちぺちと頭を叩くやちる。“痛ェよ”と言いながら、蒼生と戦えないことに更木は舌打ちをした。
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