仕組まれた罠
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「(神様?そんなものはいない。死神が神頼みじゃ終わりだな。)」
「だから螢君は桃香とずーっと一緒にいる運命なんだよ❤︎」
「……………」
「螢君も桃香のことが好きでしょう?」
「(…被害妄想強すぎだろ。)」
これが彼女の策略だとしたら…
他の男達のように
私も落とす気か
「!」
あぁそうか
だから呼ばれたのか
“この為だけに”
「(彼女はこの機会を狙っていた…)」
だから無理やり私をパーティーに参加させた
“神崎螢”を自分のモノにするために
「(全て納得がいった。)」
眉を顰め、顔を曇らせる。
「だから桃香と付き合って❤︎」
こういう女は嫌いだ
人に媚び諂うだけの賤しい生き物
欲しいものはどんな手を使っても手に入れる
自分勝手で強欲な奴
「(この女、最低だな。)」
決めた
そのプライドを
粉々にへし折ってやろう
「申し訳ありません」
「え?」
「貴女の想いに応えることはできません」
ピシッ
その瞬間
桃香の中で何かが音を立てて崩れた────。
「じょ…冗談は嫌いだなぁー。もう螢君ってば!緊張して間違って告白断っちゃったんだよね?うんうん!分かってるよ!」
「(そんな訳あるか。)」
「でも気にしないで!螢君の気持ち、桃香は知ってるから!お互いに想い合ってるってこと!」
「いいえ。冗談でもないし、告白の答えを間違った訳でもありません」
「え…?」
「貴女とは付き合えません。」
真っ直ぐにぶつけられた言葉に、ショックを受ける桃香。驚きで口が半開き、声が出ないようだ。そんな桃香を見て口元をニヤリとさせる。
「……………」
桃香はスッと頭を俯かせ、体の力が抜ける。どんな顔をしているのかは分からないが、ただ一つ分かるのは、不穏なオーラが桃香から滲み出ていた。
人形のように動かなくなった桃香を見ながら、螢は忍ばせておいた機械のスイッチの電源を入れた。
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