仕組まれた罠
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「(なに勝手なこと言ってんだ。)」
じゃあ私は何のために来たんだよ
来たくもないパーティーに無理やり参加させられて
挙句の果てに二人で抜け出す?
「(…冗談じゃない。)」
この女、どこまで自分勝手なんだ
私はキミのものじゃない
「桃香と一緒に朝までキモチイイこと…しよ?」
「(上目遣いで見ても無駄なんだよ。こっちだって本来は女なんだから。)」
「螢君に慰めてほしいなぁ❤︎」
「(嫌悪。)」
スルリと指を絡ませてきた桃香に嫌悪の眼差しを向ける。ここまで重症とは思わなかった。人の都合など一切無視。勝手に約束を取り付け、自分の欲求を満たすだけの相手を求める。
「(…なんて哀れなんだろうな。)」
絡められた指を解き、桃香の腕から遠ざかる。
「すみません」
「どうして…?」
わざとらしく目を潤ませ泣きそうな顔で螢を見てくる。
「桃香のこと嫌い…?」
「そういうお誘いは冴島四席の好きな方にしてあげてください。僕のような恋愛初心者にはハードルが高すぎます」
「ふふっ、恋愛初心者の螢君も可愛い❤︎」
「(可愛いも何も女だからな。)」
「んー…言っちゃおうかなぁ」
「え?」
桃香が頬を染め、こちらを見ている。
「あのね…」
「(嫌な予感がする…)」
「桃香が好きなのは螢君だよ❤︎」
「……………」
「だからなーんにも問題ないの♪」
何の問題かは聞かなかったが、螢は嫌な予感が的中し、うんざり顔を浮かべる。
「何故…僕なのでしょう?」
「そんなの簡単だよぉ。初めて会った時から好きだったの❤︎これって一目惚れだよねぇ❤︎桃香と螢君は運命の赤い糸で繋がってるから出逢えたんだよ♪」
「(くだらない…。何が運命の赤い糸だ。それで一目惚れなんてされたら迷惑だよ。)」
「恋の神様にお願いしたの。桃香を幸せにしてくれる人と出逢わせてくださいって。そしたら螢君が桃香の前に現れたの❤︎」
桃香は恥ずかしそうに語る。
.