カタウデの少女
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「三人からの攻撃は心に壮絶なダメージだよね」
「あいつらは容赦ねーからな」
「うちの女性陣は最強だ」
やりとりを傍観していた二人は鋭い言葉で心に壮絶なダメージを受ける琉生を見て改めて彼女達の怖さを思い知った。
「マジで違うんスよ!」
「ハァ…言い訳は?」
「彼女とは挨拶を交わす程度の間柄!お茶に誘っても上手くスルーされてたしデートだってまだしてないっスよ!」
「疑わしい」
「誰彼構わず誘いやがって。るーたんのボケナスが」
「チャラい上に軽薄で軽いしな」
「何で信じてくれないんスか〜!」
「るーたんの性格上信じろって言う方がムリ☆」
「女癖の悪さは変わらないわ」
「すぐ添い寝したがるしな」
「それは否定しないっスけどぉぉお…っ」
どんなに弁解しても三人の疑いの眼差しは変わらない。そして、とうとう堪えられなくなった琉生はテーブルに顔を伏せて呻き声を漏らした。
「おい、いつまで遊んでんだ」
蒼生は呆れたように言う。
「彼女の居場所は特定してるか?」
「少し遠いよ」
「構わない」
「『
梨央は椅子から立ち上がる。
「全員支度しろ。琉生、いつまで落ち込んでる。行くぞ」
「…三人からの攻撃は立ち直れないっス」
と言いつつも、溜息を零しながら琉生は椅子から立ち上がった。
「一応コレは脱いでいくか」
梨央は着ている隊首羽織を脱ぐ。
「脱いじゃうのー?」
「念の為だよ」
「じゃあ霙が持っててあげる〜」
「悪いし良いよ。自分で持つから」
「んーん。霙が持ちたいの」
「じゃあ…頼もうかな」
「うん!」
梨央は霙に羽織を預けた。
「どんな村なのかしら?」
「規模の小さい村みたいだからな。とりあえず行ってみないと分からない」
「吠葛かぁー」
「でも素直に会わせてくれるかしら?」
「そこは考える。素直に応じてくれれば何も問題はないんだがな」
「リキュールお留守番お願いねー!」
ビシッと敬礼ポーズをするリキュールに見送られ、螢達は華月詩愛の故郷である吠葛へと向かった。
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