独りぼっちの少女
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「悠長に話してていいのかティアナ。世界貴族に逆らった事で海軍大将がやって来るぞ。見つからない内に逃げた方がいい」
「あ、そうだった!私、さっき天竜人を魔法で気絶させちゃったんだった!」
「何!?天竜人に逆らったのはお前もか!」
「あはは〜。だってムカついたんだもん」
「はぁ…お前という奴は全く…」
レイリーは頭を抱える。
「だがお前と会う約束は果たせた。今は逃げるのを優先させるんだ」
「うん!」
「なぁまた会えるか?」
ルフィはティアナに問う。
「キミとはすぐにまた会う気がする!」
「そっか!ししし…またなティアナ!」
「またね!」
ルフィに手を上げ別れを告げたティアナは、見つからないように裏口から逃げてオークション会場から立ち去った。
◇◆◇
森の中に逃げ込んだティアナは誰もいないのを確認するとマントを脱ぎ捨てる。
「大将が来る…。一体誰が来る?『赤犬』?『青雉』?それとも『黄猿』?…誰が来てもマズイ状況なのは変わらないけど」
独りごちっていると微かに何者かの気配を感じて足を止めた。
「……………」
ザッ
「!」
足音が聞こえてバッと後ろを振り返る。
「ありゃ…予感的中」
ティアナは驚いた顔を浮かべた。
「…何故、生きている?」
巨漢の男は不思議そうに呟く。
「“機械人形”」
「“悪名高き魔法使い”」
「……………」
持っていた本をパラパラと捲る。
「そう呼ばれていた少女はもうこの世に存在しない」
パタンッ…と本を閉じた。
「ならお前は誰だ?」
「人違いだよ」
ティアナに緊張感が走る。
「(まさか…こんなに早く会うなんて…)」
王下七武海
バーソロミュー・くま
「…厄介だなあ」
背中にある扇子に手を伸ばす。
「勝てる気しないけど…足掻いてみるか」
張りつめた空気が流れる。
「悪いけど…邪魔だよ」
ビュンッ
両手に持ち替えた扇子を思いきり振りかぶる。
「……………」
だが、何も起こらない。
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