独りぼっちの少女
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「本当に色んな海賊が集まってるな…」
《それではみなさん、長らくお待たせ致しました!!》
《まもなく───毎月恒例1番GR、人間大オークションを開催致したいと思います!!》
《司会は勿論この人!!》
《歩くスーパーバザールこと〜!!!Mr.〜〜〜ァッ!!!ディスコ!!!》
「(嫌な空気だな…)」
それからオークションはトラブルがありながらも順調に進み、最後の商品になった。
《これから紹介させて頂きます商品は超〜〜ォ目玉商品っ!!》
《ご覧下さいこのシルエット!!探し求めておられる方も多いハズ!!》
そのシルエットはまさに人魚だった。
《魚人島からやって来た!!“人魚”のォケイミー〜〜〜!!!》
姿が露になると鎖に繋がれた首輪を嵌めているケイミーが大きな水槽に入れられていた。
大人気の人魚を見て盛り上がる客達。ただ一人、少女だけは恐怖で震えるケイミーを見て辛そうに顔を歪める。
「(あの首輪…さっきの奴隷が付けてたものと同じじゃないか…)」
「5億で買うえ〜!!!」
天竜人が提示した金額に驚いて司会者も客達も驚きの余り言葉を失う。当然、会場は静まり返る。
「馬鹿貴族共…」
悪態を吐いて舌打ちをした。
《…か…会場言葉を失っておりますが…えー、一応!!5億以上!!ありますでしょうか!?なければこれで早くも打ち止めという事に!!》
「どうにかして彼女を…」
その時だった。
「ああああああああ!!!!」
どこからか叫び声が聞こえた。その直後、会場に何かが突っ込んできた。
「な、なんだ!?」
少女は慌てて落下地点を見る。
「ルフィ!!!」
「(ルフィ…?)」
「あいつ…“麦わらのルフィ”じゃ…!!」
「あっ!!ケイミー!!」
「!」
「ケイミー探したぞ〜!!!よかったー!!!」
「ちょっと!!!待て麦わら!!!何する気だよ!!!」
ケイミーを助けに行こうとするルフィを止めるハチの姿を見た客達が悲鳴を上げる。
「きゃあああ〜!!!」
「魚人よ〜!!!気持ち悪い〜!!!」
「何!?魚人!?」
客達は魚人が紛れ込んでいると知り、蔑むような態度を取る。
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