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第3章 悪魔は耳元で囁いて。

時間は戻らない。
俺の愛した彼女はもういない。
探し求めた愛はどこにもない。

何のために生きているのか分からない。
これから何のために生きていけば良いのか分からない。

いっそ、記憶を失ってしまえたら。
いっそ、命が擦り切れてなくなれば。
そんなことばかり考えて延々と泣いた。

答えなんかなかった。
あるわけもなかった。

俺は今更。
何処に、行けばいいんだろう。
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