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それはまるで太陽のようで。

他人から向けられる感謝も、尊敬も、羨望も、嫉妬も。全て自分という存在を肯定するのに必要なものだ。
『お前は人の上に立つに相応しい人間でなければならない。』
それは初めに生まれたからというだけで塗り付けられ、周りから常に言われ続けた、呪いの言葉だ。しかし繰り返されたその言葉に、もはや苦しみは微塵も感じなかった。
何故なら今の自分にとって、それだけが正義。それだけが自分の存在価値。
だから完璧になろうとした。人の前では泣かないように、弱いところは見せないように。自分の事を好きな振りをして、自信でいっぱいの振りをして、好きなものを作らないように、何かを特別扱いしないように、人が何を求めているかを感じ取り先に動けるように。何も考えなければ、機械のように完璧な人間であれば、孤独であるだけで求められた物は全て手に入る。
ーーーたとえそれが、凍えるような寒さを彷彿とさせるような、真っ青な世界だとしても。
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