~第2幕 秘密のモテ知識を伝授致します~
零:(愛情深い…?コイツが?そして俺が?依頼人の目はとことん狂っているな。)
桜伽:それで、依頼の件なのですが、具体的には小生らにどうして欲しいのですか?
小日:ソレは会った時から決めていました。
桜伽:会った時から…?
小日:モテそうなお2人に、どうかモテ技を教えて頂きたい!です!
零:あ?
桜伽:…ん?
小日:前に女性作家さんとお話をした時に、彼女、こう言っていたのです。「探偵ってかっこいいですよね」って。
零:(アバウト過ぎるだろ…そして、たぶんそういう話じゃないぞ…依頼人…)
小日:モテそう、というかもう既に現代社会からモテモテの空話さんに、ダウナードS系喫煙者の探偵さん…
桜伽:まあ、小生、これでも超有名俳優ですから。
零:(属性はまあまあ近いな。勝手にドSにされたが。)
小日:正直、探偵事務所に入って、モテ男が居なかったら帰るつもりでしたが、こんな上玉を見過ごせません!
零:(色々おかしいが、依頼人的には筋が通っているみたいだからそっとしておくか。)
桜伽:見る目がありますね、小日さんは。
小日:でしょう!?一軒目からこんな大物とは…ツイていますよ、私は!はい!
零:(桜伽も馴染んでホストをするな。コイツ、褒められ慣れているからすぐにこうなる。)
桜伽:小日さんも幸運ですねぇ?運のある男性はモテますよ。勿論、ソレも使い方次第ですが。
小日:な、成程!ギャンブルは駄目って事ですね!
零:はあ…モテ技とやらを教えればいいんだな。
小日:はい!報酬は弾ませて頂きますので!
桜伽:ケチケチしない男性はモテますよ♡そして余裕のある男性なら更にモテますよ♡だからこういった場面でアピールする事が大事です。
小日:本当ですか!やりました!私、財産には自信がありますよ!
零:(結局金で解決しようとしていないか?というか、桜伽がそうさせている…?皮肉過ぎるだろ。)
小日:探偵さんからは何かありませんか?
零:…ん。そうだな。
零:(どうでもいいが、依頼だしな。さて、どう答えるか。)
桜伽:零はいつも自然体ですよねぇ。零に至っては、ソレが単純な秘訣ですかね。
小日:自然体…!盲点でした!
零:(ナイスアシストだ。桜伽。後で褒めてやる。)
桜伽:やはり、常にとはいかなくても、自然体を出していくのは大事かと。
小日:確かに。演じる空話さんとは、また違った。いや、真逆のモテ技ですね!
桜伽:普段から完璧な男性が、少し抜けている…くらいがいいのではないでしょうか…?
小日:聞いているだけでモテそうなのがわかります…
零:それで?何か掴めたか?依頼人。
零:(タバコ…タバコ…)
小日:はい!完璧です…!このメモにバッチリ書いておきましたから!
零:(そういうところがモテないところなのでは…)
桜伽:では今度、女性に試してみてはいかがでしょうか?
小日:そうですね、ターゲットを決めてロックオンです!
零:(その元気とやる気、あからさまに空振りしそうだな。)
小日:明日から、私のモテ期が到来ですよ!
桜伽:頑張ってくださいね〜!
零:(桜伽も適当になっている。さてはコイツ、飽きたな。)
小日:こちらは依頼料となります。どうぞお受け取りください、探偵さん!
小日はそう言って、分厚い封筒を零に手渡す。
零:…ん。ありがたく頂戴する。
零:(一見、明らかに不釣り合いな値段に見えるが…)
桜伽:探偵業の相場は調べてこられたのですか?生憎、小生達は詐欺グループではありませんので。
零:(優等生ぶっているな、桜伽。)
小日:ああ、調べていますよ。勿論!ここへ来る前にね。
桜伽:ならば、なぜこのような大金を?
小日:私はこう見えて、用心深い性格をしているのでね。勝手ながら、測らせて頂きました。
小日は、懐から2つの封筒を出す。1つは薄い封筒。
そしてもう1つは少し膨らんだ封筒。
零:…成程な。簡単な依頼だとは思ったが、やるじゃねえか。依頼人。
桜伽:ふむ。一応お伺いしますが、こちらは?
小日:私は、そもそもこういった依頼をする為に、ここへ来た訳ではありません。
桜伽:…と、言いますと?
小日:少々込み入った依頼を目的としておりました。しかし、初めての探偵事務所への依頼ですから…
桜伽:ほほう、今回の依頼は、小日さんにとっての品定めだった訳ですね。
小日:そうなってしまいますね。大変申し訳ない。
零:しかし、何度も言うようだが、ここでは法に違反するような依頼は受けない。
小日:作用。そこも重要なポイントでした。お陰で決心がつきました。
桜伽:どのように、ですか?
小日:ここに決めました。探偵さん。そして助手の空話さんに、次の依頼もさせて頂きたい。是非とも。
桜伽:では、小生達は合格、という訳ですか。
小日:…咎めないのですか?信頼関係が重要なこの仕事において、査定するような真似を行った私の事を。
零:別に、用心深くて悪い事は無え。
桜伽:零はよくも悪くも、依頼人の私情には無関心なのですよ。救われたと思ってください。
小日:あ、ありがたい…
桜伽:それで、依頼の件なのですが、具体的には小生らにどうして欲しいのですか?
小日:ソレは会った時から決めていました。
桜伽:会った時から…?
小日:モテそうなお2人に、どうかモテ技を教えて頂きたい!です!
零:あ?
桜伽:…ん?
小日:前に女性作家さんとお話をした時に、彼女、こう言っていたのです。「探偵ってかっこいいですよね」って。
零:(アバウト過ぎるだろ…そして、たぶんそういう話じゃないぞ…依頼人…)
小日:モテそう、というかもう既に現代社会からモテモテの空話さんに、ダウナードS系喫煙者の探偵さん…
桜伽:まあ、小生、これでも超有名俳優ですから。
零:(属性はまあまあ近いな。勝手にドSにされたが。)
小日:正直、探偵事務所に入って、モテ男が居なかったら帰るつもりでしたが、こんな上玉を見過ごせません!
零:(色々おかしいが、依頼人的には筋が通っているみたいだからそっとしておくか。)
桜伽:見る目がありますね、小日さんは。
小日:でしょう!?一軒目からこんな大物とは…ツイていますよ、私は!はい!
零:(桜伽も馴染んでホストをするな。コイツ、褒められ慣れているからすぐにこうなる。)
桜伽:小日さんも幸運ですねぇ?運のある男性はモテますよ。勿論、ソレも使い方次第ですが。
小日:な、成程!ギャンブルは駄目って事ですね!
零:はあ…モテ技とやらを教えればいいんだな。
小日:はい!報酬は弾ませて頂きますので!
桜伽:ケチケチしない男性はモテますよ♡そして余裕のある男性なら更にモテますよ♡だからこういった場面でアピールする事が大事です。
小日:本当ですか!やりました!私、財産には自信がありますよ!
零:(結局金で解決しようとしていないか?というか、桜伽がそうさせている…?皮肉過ぎるだろ。)
小日:探偵さんからは何かありませんか?
零:…ん。そうだな。
零:(どうでもいいが、依頼だしな。さて、どう答えるか。)
桜伽:零はいつも自然体ですよねぇ。零に至っては、ソレが単純な秘訣ですかね。
小日:自然体…!盲点でした!
零:(ナイスアシストだ。桜伽。後で褒めてやる。)
桜伽:やはり、常にとはいかなくても、自然体を出していくのは大事かと。
小日:確かに。演じる空話さんとは、また違った。いや、真逆のモテ技ですね!
桜伽:普段から完璧な男性が、少し抜けている…くらいがいいのではないでしょうか…?
小日:聞いているだけでモテそうなのがわかります…
零:それで?何か掴めたか?依頼人。
零:(タバコ…タバコ…)
小日:はい!完璧です…!このメモにバッチリ書いておきましたから!
零:(そういうところがモテないところなのでは…)
桜伽:では今度、女性に試してみてはいかがでしょうか?
小日:そうですね、ターゲットを決めてロックオンです!
零:(その元気とやる気、あからさまに空振りしそうだな。)
小日:明日から、私のモテ期が到来ですよ!
桜伽:頑張ってくださいね〜!
零:(桜伽も適当になっている。さてはコイツ、飽きたな。)
小日:こちらは依頼料となります。どうぞお受け取りください、探偵さん!
小日はそう言って、分厚い封筒を零に手渡す。
零:…ん。ありがたく頂戴する。
零:(一見、明らかに不釣り合いな値段に見えるが…)
桜伽:探偵業の相場は調べてこられたのですか?生憎、小生達は詐欺グループではありませんので。
零:(優等生ぶっているな、桜伽。)
小日:ああ、調べていますよ。勿論!ここへ来る前にね。
桜伽:ならば、なぜこのような大金を?
小日:私はこう見えて、用心深い性格をしているのでね。勝手ながら、測らせて頂きました。
小日は、懐から2つの封筒を出す。1つは薄い封筒。
そしてもう1つは少し膨らんだ封筒。
零:…成程な。簡単な依頼だとは思ったが、やるじゃねえか。依頼人。
桜伽:ふむ。一応お伺いしますが、こちらは?
小日:私は、そもそもこういった依頼をする為に、ここへ来た訳ではありません。
桜伽:…と、言いますと?
小日:少々込み入った依頼を目的としておりました。しかし、初めての探偵事務所への依頼ですから…
桜伽:ほほう、今回の依頼は、小日さんにとっての品定めだった訳ですね。
小日:そうなってしまいますね。大変申し訳ない。
零:しかし、何度も言うようだが、ここでは法に違反するような依頼は受けない。
小日:作用。そこも重要なポイントでした。お陰で決心がつきました。
桜伽:どのように、ですか?
小日:ここに決めました。探偵さん。そして助手の空話さんに、次の依頼もさせて頂きたい。是非とも。
桜伽:では、小生達は合格、という訳ですか。
小日:…咎めないのですか?信頼関係が重要なこの仕事において、査定するような真似を行った私の事を。
零:別に、用心深くて悪い事は無え。
桜伽:零はよくも悪くも、依頼人の私情には無関心なのですよ。救われたと思ってください。
小日:あ、ありがたい…