~第2幕 月と薬 研ぎ澄まされた正義 🌙×💊(やときわ)~
夜斗が寄って行ったのは、コンビニだった。
夜斗:すぐに済むから、外で待っていてくれ。
小研:は~いっ!
コンビニから出てきた夜斗は上機嫌で、鼻歌混じりに話しかけてくる。
夜斗:さて、帰るか。
小研:怖…何を企んでいるの…?人斬り計画…?
夜斗:人斬りする時は計画は立てねえよ。
小研:…
夜斗:…
小研:失言しちゃったねぇ。夜斗くん。
夜斗:さて、帰るとするか。
小研:ところで、何買ったの?ビニール袋下げてるけど。
夜斗:ん?内緒。帰ってから食おうぜ。
小研:も、もしかして…プリンとかじゃないよね…?
夜斗:どうしてわかった?正解だ。
小研:…
夜斗:…?
小研:安直過ぎだよ…そんなの秒でわかるに決まってるじゃん…
夜斗:小研をイメージした菓子って思ったら、コレが思い浮かんだ。
小研:本当に単細胞だな…そしてさっき和菓子食べた後なのにまた食べるのか…?
夜斗:プリンは飲み物だろ?
小研:脳筋理論にバリア。
夜斗:は?
小研:あ?
そんな何でもない会話をしていると、夜斗の家に着いた。
夜斗の家は和風の大きな屋敷で、剣道の道場もついている。
なぜか小さな温泉もある。
小研:お邪魔しま〜す!
母親:あら。究くんじゃない。ささ、入って。
夜斗:ただいま。
母親:戻ったの?夜斗。
夜斗:まあな。
小研:そうだ。母上。
母親:ん?何かしら。
小研:最近この世に存在しなさそうで、夜斗くんが欲しがっていた和菓子とかありませんか?
母親:え?突然ね。う~ん。そうね。この間は杏仁やつはしが食べたいと言っていたわ。
小研:成程。メモメモ。
夜斗:俺の欲しいモノを、あたかも自分が思い付いたかのようにアイデアノートに纏めるな。
小研:いつかは実装してやるから、楽しみに待っとけって!
夜斗:素直に待てねえよ。
小研:(夜斗の考える奇抜な商品を、ボクのアイデアとして発表する…ふふ…)
夜斗:悪い顔になっているぞ。
小研:おっと…!
母親:とにかく、ゆっくりしていって頂戴ね。
小研:わ〜い!夜斗の部屋〜!
とてててっと音を立てて走っていく小研。
夜斗:床滑ると危ねえぞ。
その背中に声をかける。
夜斗:(いつも思っているが、俺の母親レベルの年上が居るとなる、あの子供モードは何なんだ…)
夜斗が部屋の襖を開けると、先程まで無邪気な笑顔を浮かべていた小研が、真顔で正座していた。
小研:…で?プリン飲むの?
夜斗:バリアはどこ行った。そうだよ。
小研:言っておくけど、ボク。プリンが特別好きとかそういうのじゃないから。知ってるよね?
夜斗:ああ。
小研:何でここでプリンかな?
夜斗:俺もノリで買ったから知らねえよ。
小研:こういうところで、頭脳と気の利かせ方で差をつけられる夜斗。
夜斗:何だよ。煽ってんのか?
小研:やっぱりお前はそうだよ。そういうヤツだよっ!
夜斗:ああ?
小研:夜斗が怒った…ドスの効いた声で…泣きそう…DVだ…手を洗ってくる…
夜斗:最後だけで良くねえか?俺も。
そう言いながら、2人で洗面台へ行き、念入りに手を洗う。
部屋へ戻った夜斗は、ごろんと畳の上で寝転がった。
小研は、夜斗の持っていたビニール袋からプリンを取り出して、プラスチックのスプーンで食べだす。
小研:頂きま〜す。
夜斗:あんなに否定しておいて食べるのかよ。
小研:否定したら食べちゃいけない法律は無いですし〜。
夜斗:はいはい。
小研:それに、アレは夜斗への否定ね。プリンは悪くないから。おいしい〜。
夜斗:(腹が立つのを通り越して、よくわからない感情になった。)
夜斗:すぐに済むから、外で待っていてくれ。
小研:は~いっ!
コンビニから出てきた夜斗は上機嫌で、鼻歌混じりに話しかけてくる。
夜斗:さて、帰るか。
小研:怖…何を企んでいるの…?人斬り計画…?
夜斗:人斬りする時は計画は立てねえよ。
小研:…
夜斗:…
小研:失言しちゃったねぇ。夜斗くん。
夜斗:さて、帰るとするか。
小研:ところで、何買ったの?ビニール袋下げてるけど。
夜斗:ん?内緒。帰ってから食おうぜ。
小研:も、もしかして…プリンとかじゃないよね…?
夜斗:どうしてわかった?正解だ。
小研:…
夜斗:…?
小研:安直過ぎだよ…そんなの秒でわかるに決まってるじゃん…
夜斗:小研をイメージした菓子って思ったら、コレが思い浮かんだ。
小研:本当に単細胞だな…そしてさっき和菓子食べた後なのにまた食べるのか…?
夜斗:プリンは飲み物だろ?
小研:脳筋理論にバリア。
夜斗:は?
小研:あ?
そんな何でもない会話をしていると、夜斗の家に着いた。
夜斗の家は和風の大きな屋敷で、剣道の道場もついている。
なぜか小さな温泉もある。
小研:お邪魔しま〜す!
母親:あら。究くんじゃない。ささ、入って。
夜斗:ただいま。
母親:戻ったの?夜斗。
夜斗:まあな。
小研:そうだ。母上。
母親:ん?何かしら。
小研:最近この世に存在しなさそうで、夜斗くんが欲しがっていた和菓子とかありませんか?
母親:え?突然ね。う~ん。そうね。この間は杏仁やつはしが食べたいと言っていたわ。
小研:成程。メモメモ。
夜斗:俺の欲しいモノを、あたかも自分が思い付いたかのようにアイデアノートに纏めるな。
小研:いつかは実装してやるから、楽しみに待っとけって!
夜斗:素直に待てねえよ。
小研:(夜斗の考える奇抜な商品を、ボクのアイデアとして発表する…ふふ…)
夜斗:悪い顔になっているぞ。
小研:おっと…!
母親:とにかく、ゆっくりしていって頂戴ね。
小研:わ〜い!夜斗の部屋〜!
とてててっと音を立てて走っていく小研。
夜斗:床滑ると危ねえぞ。
その背中に声をかける。
夜斗:(いつも思っているが、俺の母親レベルの年上が居るとなる、あの子供モードは何なんだ…)
夜斗が部屋の襖を開けると、先程まで無邪気な笑顔を浮かべていた小研が、真顔で正座していた。
小研:…で?プリン飲むの?
夜斗:バリアはどこ行った。そうだよ。
小研:言っておくけど、ボク。プリンが特別好きとかそういうのじゃないから。知ってるよね?
夜斗:ああ。
小研:何でここでプリンかな?
夜斗:俺もノリで買ったから知らねえよ。
小研:こういうところで、頭脳と気の利かせ方で差をつけられる夜斗。
夜斗:何だよ。煽ってんのか?
小研:やっぱりお前はそうだよ。そういうヤツだよっ!
夜斗:ああ?
小研:夜斗が怒った…ドスの効いた声で…泣きそう…DVだ…手を洗ってくる…
夜斗:最後だけで良くねえか?俺も。
そう言いながら、2人で洗面台へ行き、念入りに手を洗う。
部屋へ戻った夜斗は、ごろんと畳の上で寝転がった。
小研は、夜斗の持っていたビニール袋からプリンを取り出して、プラスチックのスプーンで食べだす。
小研:頂きま〜す。
夜斗:あんなに否定しておいて食べるのかよ。
小研:否定したら食べちゃいけない法律は無いですし〜。
夜斗:はいはい。
小研:それに、アレは夜斗への否定ね。プリンは悪くないから。おいしい〜。
夜斗:(腹が立つのを通り越して、よくわからない感情になった。)