2章
あなたのお名前は?
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マシューが彼女にみせてくれたのは協会の一室だった。日が差し込むガラスの2面の壁はステンドグラスで出来ている。どうやらマシューはこれを見せたかったらしい。
桜「綺麗・・・・」
彼女は感嘆の声を上げた。陽ももうすぐ沈む頃、差し込む夕陽はステンドグラスと反響し、折り重なって床に様々な色が映っている。桜は本当に見惚れていた。本当に気持ちが穏やかになるようだ。
ただ1つ、マシューと行かなくてはならないのは彼の今日とったホテルの1室である。著名人が沢山来るホテルには、一定の時間帯でホテルマンが各階をまわる。ホテルマン達の不在の時間帯に、彼の部屋に向かいたいのだ。
マ「君の名を、教えてくれるかい?」
マシューは彼女の頬をそっと包み込んだ。
桜「私の名前は・・・」
彼女はマシューの瞳を見つめる。
桜「すみれ、董よ。マシューさん。」
マ「董・・・いい名前だね。」
マシューは彼女の空いた背中を抱き、腰から下にかけるドレスのジッパーに一気に手をかけた。ドレスの支えが緩くなり、胸元と肩口が緩くなる。
桜「ひゃっ・・・。マシューさん、・・・ここで?」
想定外である。マシューが自室にドリンクを用意させていた為、ここで事を起こそうだなんて考えられなかったのだ。10分以内にここからマシューと出るには、どういう言葉で促せばいいか考えていたのに。
桜は恥ずかしがるそぶりを見せ、ドレスが脱げない様に自分の首と肩口に手をやった。
マ「ダメかい・・・?光に照らされた君に煽られてしまったよ。」
マシューは桜の腰をつかみ、そばにあった椅子に腰かけさせた。
カクテルドレスはジッパーが離れてしまうと、簡単に脱げ安く、腕に引っかかってしまう。
脱げたドレスの下からは、豊満な胸がストラップレスのブラから溢れるように入っていて、堪らずマシューはごくりと喉を鳴らした。
胸に喰らいつこうとするマシューを止めるべく、
桜「・・・ダ・・メ」
桜はマシューの胸元を押さえ、そのまま腕を這わして首元に巻き付けた。
キスがしたいのかと勘違いしたマシューはそのまま上に覆いかぶさり体重をかけ、くすくすと笑う。
マシューは桜の瞳を覗き込み、キスをしようとする。
マ「ふふふ、どうしてだイっ?!・・・・・・・・カーっ・・・・」
そのままマシューは桜の上に倒れ込み、寝てしまった。
桜「どうしてって・・・ここでだと、あなたを捕らえるのが目立つからよ。」
段取りはこうだ。土方と桜は会場に出席し、資産家と戯れている土方をよそに桜がマシューと自室まで行く。あとは桜か、部屋で待機していた仲間どちらかが拘束させるというものだった。
左手をステンドグラスからこぼれる光に翳す。
桜の指の間にはピアスの装飾の1つがキラリと光っていた。よく目を凝らすとその宝石の中枢には細い針がついている。桜は押し倒される直前、ドレスが脱げぬように身体を隠した様に見せ、ピアスから抜き取った麻酔針を手に隠したのだ。
後は、押し倒されながら首元に自身の腕を絡ませ、自身の腕の引く重みと、彼が桜を押し倒す重みを使えば、
一瞬で大の男も眠りに落ちる。
桜「・・・お、重い・・・。Matthew Tyler(マシュー・タイラー)、幕府の命によりその御身お預かりさせていただきます。拘束完了。」
(拘束完了)その言葉を皮切りに協会の入口から新選組隊士が数人入ってくる。
一番に乗り込んできた沖田がマシューの襟元を掴み、ひょいと彼女の上からどかした。
沖「すみれさあーん。もう少し脱がされてからでも、麻酔針うつのよかったんですぜぃ?」
桜「・・・なんでそれ(偽名)で呼ぶの。・・拘束場所を勝手に変えてしまった嫌味でしょうか?、嫌味ですね。あーもうごめんてば!」
無表情でこちらに近づいてくる沖田に桜は両手を上げる。
マシューの自室で待機していたのは沖田であった。他でマシューの自室近くに張っていた隊士の誰よりも1番に駆けつけたのは、彼なりに心配しての事だろう。
土「桜!」
廊下から掛けてきた土方が顔をだした。資産家の連中を丸め込んできたらしい。桜の元に走り寄る。
桜「!土方さん。すみません。マシューの回収場所、こんな目立つ所になってしまって・・・ドリンクを部屋に注文していたので、部屋で動くと踏んでいたんですが、」
土「!。・・・ああ、んなこたどうでもいいんだよ。奴の作品の場所も把握済だったしな。こんな所でおっぱじめるのは誤算だったが・・・」
と耳を若干赤くさせながら自分の上着を素早く脱ぎ、桜に羽織らせる。
桜「あ・・・すみません。」
彼女はほぼ脱げているドレスを手繰り寄せて隠している様な状態だった。
桜が自身に視線をやると、沖田に集中していた性で、ストラップレスの黒のブラが露わになっている。顔を赤くして動かない2人を、総悟がマシューを1番隊に引き渡しながら、なーにたわむれてんでい。とごちる。
山「副長ーっ」
ボーイの恰好をして走ってきた土方の傍につく。
山「副長?何かたまってんですか。守備は完璧です。マシューと桜がこちらに来てるのも気付かれてません。監視カメラも抜け目ないです。フェイクの録画に差し替え完了しました。
桜も、お疲れさま。破けちゃってたら、着替えあるけど。」
そう、桜は隊服を着るのではなくまだドレスを着用しなくてはならないのだ。今回はマシューを拘束した後事を荒立てない為に土方と桜はまた会場へ戻る段取りになっている。
桜「ありがとう、退。」
山崎は偉かったね。と桜の頭を一撫でして、あっちの扉の奥で着替えておいでと背中を軽く押される。桜は行ってきますと告げ、扉に向かって小走りにかけていった。
ふう。と土方は扉の向こうの桜へ向かって一息つく。
山「桜ちゃん。心配ですか?」
土「・・・・・、元々幕府から降りて来た奴だ。端から仕事は上手くこなしやがる。んな不安視しちゃいねえ。何より今回のとっつぁんが配役した任務は、桜が先に出ていく方が遥かに効率がいいからな。・・・修繕費がかからねえ。」
山「それは俺も報告書書くのに随分違いますよ。副長、わかってんでしょ。仕事に対してじゃなくて、副長は桜ちゃんの身が心配なんでしょ?。」
土「・・・・・・まあな。」
土方は鼻の頭をかきながら言葉を漏らした。
その通りだった。少人数の捕獲であれば桜が要になり、桜のやり方で情報を掴む方が、今回の様に一般市民をパニックに巻き込む事なく自体を収束させられる。
だが大人数が敵であればどうだろう。
桜は立ち回りは上手いが、紛れもなく女なのだ。速さを失速させてしまえば男の手1つで難なく捩じ伏せられる。
正直言ってさっきのマシューにだってあんなにべたべた触られてるのは気に食わない。
土方は資産家達と対話しながら、遠くでマシューと桜が対話しているのをしっかりと見ていた。
カチャ。
扉からドレスに身を包んだ桜が小走りで駆けてくる。
(そんな靴で一生懸命走るんじゃない・・・)
当然の様に土方の元に駆け寄り、次の動きに移る為、現状把握しようと周辺を見回す。土方はそんな一連の動きを横目に、桜の頭を一撫ですれば、通信機に向かって今回の会場にいる編成部隊全員に告げた。
土「任務完了。撤収だ。」
〔執行〕
桜「綺麗・・・・」
彼女は感嘆の声を上げた。陽ももうすぐ沈む頃、差し込む夕陽はステンドグラスと反響し、折り重なって床に様々な色が映っている。桜は本当に見惚れていた。本当に気持ちが穏やかになるようだ。
ただ1つ、マシューと行かなくてはならないのは彼の今日とったホテルの1室である。著名人が沢山来るホテルには、一定の時間帯でホテルマンが各階をまわる。ホテルマン達の不在の時間帯に、彼の部屋に向かいたいのだ。
マ「君の名を、教えてくれるかい?」
マシューは彼女の頬をそっと包み込んだ。
桜「私の名前は・・・」
彼女はマシューの瞳を見つめる。
桜「すみれ、董よ。マシューさん。」
マ「董・・・いい名前だね。」
マシューは彼女の空いた背中を抱き、腰から下にかけるドレスのジッパーに一気に手をかけた。ドレスの支えが緩くなり、胸元と肩口が緩くなる。
桜「ひゃっ・・・。マシューさん、・・・ここで?」
想定外である。マシューが自室にドリンクを用意させていた為、ここで事を起こそうだなんて考えられなかったのだ。10分以内にここからマシューと出るには、どういう言葉で促せばいいか考えていたのに。
桜は恥ずかしがるそぶりを見せ、ドレスが脱げない様に自分の首と肩口に手をやった。
マ「ダメかい・・・?光に照らされた君に煽られてしまったよ。」
マシューは桜の腰をつかみ、そばにあった椅子に腰かけさせた。
カクテルドレスはジッパーが離れてしまうと、簡単に脱げ安く、腕に引っかかってしまう。
脱げたドレスの下からは、豊満な胸がストラップレスのブラから溢れるように入っていて、堪らずマシューはごくりと喉を鳴らした。
胸に喰らいつこうとするマシューを止めるべく、
桜「・・・ダ・・メ」
桜はマシューの胸元を押さえ、そのまま腕を這わして首元に巻き付けた。
キスがしたいのかと勘違いしたマシューはそのまま上に覆いかぶさり体重をかけ、くすくすと笑う。
マシューは桜の瞳を覗き込み、キスをしようとする。
マ「ふふふ、どうしてだイっ?!・・・・・・・・カーっ・・・・」
そのままマシューは桜の上に倒れ込み、寝てしまった。
桜「どうしてって・・・ここでだと、あなたを捕らえるのが目立つからよ。」
段取りはこうだ。土方と桜は会場に出席し、資産家と戯れている土方をよそに桜がマシューと自室まで行く。あとは桜か、部屋で待機していた仲間どちらかが拘束させるというものだった。
左手をステンドグラスからこぼれる光に翳す。
桜の指の間にはピアスの装飾の1つがキラリと光っていた。よく目を凝らすとその宝石の中枢には細い針がついている。桜は押し倒される直前、ドレスが脱げぬように身体を隠した様に見せ、ピアスから抜き取った麻酔針を手に隠したのだ。
後は、押し倒されながら首元に自身の腕を絡ませ、自身の腕の引く重みと、彼が桜を押し倒す重みを使えば、
一瞬で大の男も眠りに落ちる。
桜「・・・お、重い・・・。Matthew Tyler(マシュー・タイラー)、幕府の命によりその御身お預かりさせていただきます。拘束完了。」
(拘束完了)その言葉を皮切りに協会の入口から新選組隊士が数人入ってくる。
一番に乗り込んできた沖田がマシューの襟元を掴み、ひょいと彼女の上からどかした。
沖「すみれさあーん。もう少し脱がされてからでも、麻酔針うつのよかったんですぜぃ?」
桜「・・・なんでそれ(偽名)で呼ぶの。・・拘束場所を勝手に変えてしまった嫌味でしょうか?、嫌味ですね。あーもうごめんてば!」
無表情でこちらに近づいてくる沖田に桜は両手を上げる。
マシューの自室で待機していたのは沖田であった。他でマシューの自室近くに張っていた隊士の誰よりも1番に駆けつけたのは、彼なりに心配しての事だろう。
土「桜!」
廊下から掛けてきた土方が顔をだした。資産家の連中を丸め込んできたらしい。桜の元に走り寄る。
桜「!土方さん。すみません。マシューの回収場所、こんな目立つ所になってしまって・・・ドリンクを部屋に注文していたので、部屋で動くと踏んでいたんですが、」
土「!。・・・ああ、んなこたどうでもいいんだよ。奴の作品の場所も把握済だったしな。こんな所でおっぱじめるのは誤算だったが・・・」
と耳を若干赤くさせながら自分の上着を素早く脱ぎ、桜に羽織らせる。
桜「あ・・・すみません。」
彼女はほぼ脱げているドレスを手繰り寄せて隠している様な状態だった。
桜が自身に視線をやると、沖田に集中していた性で、ストラップレスの黒のブラが露わになっている。顔を赤くして動かない2人を、総悟がマシューを1番隊に引き渡しながら、なーにたわむれてんでい。とごちる。
山「副長ーっ」
ボーイの恰好をして走ってきた土方の傍につく。
山「副長?何かたまってんですか。守備は完璧です。マシューと桜がこちらに来てるのも気付かれてません。監視カメラも抜け目ないです。フェイクの録画に差し替え完了しました。
桜も、お疲れさま。破けちゃってたら、着替えあるけど。」
そう、桜は隊服を着るのではなくまだドレスを着用しなくてはならないのだ。今回はマシューを拘束した後事を荒立てない為に土方と桜はまた会場へ戻る段取りになっている。
桜「ありがとう、退。」
山崎は偉かったね。と桜の頭を一撫でして、あっちの扉の奥で着替えておいでと背中を軽く押される。桜は行ってきますと告げ、扉に向かって小走りにかけていった。
ふう。と土方は扉の向こうの桜へ向かって一息つく。
山「桜ちゃん。心配ですか?」
土「・・・・・、元々幕府から降りて来た奴だ。端から仕事は上手くこなしやがる。んな不安視しちゃいねえ。何より今回のとっつぁんが配役した任務は、桜が先に出ていく方が遥かに効率がいいからな。・・・修繕費がかからねえ。」
山「それは俺も報告書書くのに随分違いますよ。副長、わかってんでしょ。仕事に対してじゃなくて、副長は桜ちゃんの身が心配なんでしょ?。」
土「・・・・・・まあな。」
土方は鼻の頭をかきながら言葉を漏らした。
その通りだった。少人数の捕獲であれば桜が要になり、桜のやり方で情報を掴む方が、今回の様に一般市民をパニックに巻き込む事なく自体を収束させられる。
だが大人数が敵であればどうだろう。
桜は立ち回りは上手いが、紛れもなく女なのだ。速さを失速させてしまえば男の手1つで難なく捩じ伏せられる。
正直言ってさっきのマシューにだってあんなにべたべた触られてるのは気に食わない。
土方は資産家達と対話しながら、遠くでマシューと桜が対話しているのをしっかりと見ていた。
カチャ。
扉からドレスに身を包んだ桜が小走りで駆けてくる。
(そんな靴で一生懸命走るんじゃない・・・)
当然の様に土方の元に駆け寄り、次の動きに移る為、現状把握しようと周辺を見回す。土方はそんな一連の動きを横目に、桜の頭を一撫ですれば、通信機に向かって今回の会場にいる編成部隊全員に告げた。
土「任務完了。撤収だ。」
〔執行〕