1章 新しい職場
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桜「土方さん。本当に迎えに来てくださって、有難うございます。」
土「ん。」
所変わって車中である。向かう先は大江戸モール。
ターミナル近くにある、ショップが沢山入った複合施設へ向かう予定だ。
が、予定が変更されることになった。
1本の電話で。
土「はあ。」
土方は項垂れると、進路は左へ。
桜「あの、」
土「ん?」
桜「どちらに?」
大江戸モールに向かうのは中止になった事は把握出来たが、向かう先は流石に検討がつかない。
土「悪いな桜、とっつぁんだ。
近藤さんも向かってる。
...桜、後席に昨夜着てた洗濯済の浴衣があるから、とっつぁんとこ行く前に、館内のどっかで着替えてくれるか。」
桜「は、はい!洗濯まで、すみません。」
土「いや、いい。」
本当に大丈夫だ。とっつぁんは桜を結構気に入ってる事は十分承知している。そんな桜に自分の着流しを着せてる事の方が万倍も不味い。
どタマに鉛玉を頂く前に、着替えの時間を確保すべく、土方はアクセルを踏み込んだ。
松「おおー桜ァ、昨日ぶりだなあ。どうだームサくてクサくてかなわんだろお。」
((そこに入れたのお前えええ))
近藤と土方は心で叫び、顔いっぱいに出した。
松平は素知らぬ顔である。
何も問題ないと、桜が告げれば近藤が口を開く。
近「それで?とっつぁん。用ってのは、」
松「あーそうだそうだ。桜に用があってな?」
というと隣の部屋へと案内される。
桜「これは・・・」
この近藤と土方と同じ模様のこの召し物は、
松「隊服だ、桜のな。」
首元には幹部と同じあしらいでスカーフが巻かれ、齋藤と同じロングジャケットが用意されていた。
違う点とすれば、斉藤はベルトを腰にしていたがこれは、
桜「着物の帯みたいですね。」
松「あーそうよ後ろがリボンになっててオジサン可愛いと思っちゃってェ」
小さな桜が沢山散りばめられた藤色の帯が巻かれており、紅色の飾り紐がアクセントになっていた。
ジャケットをちらと捲ると
桜「キュロットだ。」
近「きゅ?なんだ、人参か桜ちゃん。」
桜「キュロットって言って、股下のあるものなんですが、最近若い女性の方が着てるミニ浴衣のそれと同じ様に見えるものです。
これは、動きやすそうですね。」
近「ほおー。なんだかわからんがそいつは良かった。」
そしてキュロットの下に履くものとして、ベージュの網タイツにショートブーツが用意されている。
松「オジサンパンプスも用意してたんだけどもっ」
土「とっつぁん、趣味が出すぎだ。そんなもんで攘夷志士なんかと遭遇したらどうやって走り回るんだよ。」
桜「あ、走れますよ。仕事で洋装のスーツを使用してたので。
ですが、検挙したり刀を持っている方と対峙するのであれば、そうですね、このショートブーツは便利かもしれません。」
というか脚はこれだけ出さなくてはならないのだろうか。膝下まであるジャケットが、大部分を隠してはくれるのだが。
冬場は寒そうである。どうやら見廻組にも似た様な格好をしてる者がいるということで桜の「冬場寒い」は松平の耳には届かず早速着てみることに。
カーテンから現れた桜を一同は凝視した。
近「これは・・・」
黒の隊服は一層桜の色白さを強調させる。
近「いやあとっつぁん、あんたわかってるよ、ホント。」
松「だろ?」
近「俺、ムラムラするもの。」
土「オイ!?あー。・・・頼むぜ近藤さん。」
という具合にこそこそとしか話してくれない3人に不安になったのか、
桜「あの、・・・似合いますでしょうか」
という桜の問いに、3人はまとめて首を縦に振ってしまうのだった。
〔晴れて隊士〕
土「ん。」
所変わって車中である。向かう先は大江戸モール。
ターミナル近くにある、ショップが沢山入った複合施設へ向かう予定だ。
が、予定が変更されることになった。
1本の電話で。
土「はあ。」
土方は項垂れると、進路は左へ。
桜「あの、」
土「ん?」
桜「どちらに?」
大江戸モールに向かうのは中止になった事は把握出来たが、向かう先は流石に検討がつかない。
土「悪いな桜、とっつぁんだ。
近藤さんも向かってる。
...桜、後席に昨夜着てた洗濯済の浴衣があるから、とっつぁんとこ行く前に、館内のどっかで着替えてくれるか。」
桜「は、はい!洗濯まで、すみません。」
土「いや、いい。」
本当に大丈夫だ。とっつぁんは桜を結構気に入ってる事は十分承知している。そんな桜に自分の着流しを着せてる事の方が万倍も不味い。
どタマに鉛玉を頂く前に、着替えの時間を確保すべく、土方はアクセルを踏み込んだ。
松「おおー桜ァ、昨日ぶりだなあ。どうだームサくてクサくてかなわんだろお。」
((そこに入れたのお前えええ))
近藤と土方は心で叫び、顔いっぱいに出した。
松平は素知らぬ顔である。
何も問題ないと、桜が告げれば近藤が口を開く。
近「それで?とっつぁん。用ってのは、」
松「あーそうだそうだ。桜に用があってな?」
というと隣の部屋へと案内される。
桜「これは・・・」
この近藤と土方と同じ模様のこの召し物は、
松「隊服だ、桜のな。」
首元には幹部と同じあしらいでスカーフが巻かれ、齋藤と同じロングジャケットが用意されていた。
違う点とすれば、斉藤はベルトを腰にしていたがこれは、
桜「着物の帯みたいですね。」
松「あーそうよ後ろがリボンになっててオジサン可愛いと思っちゃってェ」
小さな桜が沢山散りばめられた藤色の帯が巻かれており、紅色の飾り紐がアクセントになっていた。
ジャケットをちらと捲ると
桜「キュロットだ。」
近「きゅ?なんだ、人参か桜ちゃん。」
桜「キュロットって言って、股下のあるものなんですが、最近若い女性の方が着てるミニ浴衣のそれと同じ様に見えるものです。
これは、動きやすそうですね。」
近「ほおー。なんだかわからんがそいつは良かった。」
そしてキュロットの下に履くものとして、ベージュの網タイツにショートブーツが用意されている。
松「オジサンパンプスも用意してたんだけどもっ」
土「とっつぁん、趣味が出すぎだ。そんなもんで攘夷志士なんかと遭遇したらどうやって走り回るんだよ。」
桜「あ、走れますよ。仕事で洋装のスーツを使用してたので。
ですが、検挙したり刀を持っている方と対峙するのであれば、そうですね、このショートブーツは便利かもしれません。」
というか脚はこれだけ出さなくてはならないのだろうか。膝下まであるジャケットが、大部分を隠してはくれるのだが。
冬場は寒そうである。どうやら見廻組にも似た様な格好をしてる者がいるということで桜の「冬場寒い」は松平の耳には届かず早速着てみることに。
カーテンから現れた桜を一同は凝視した。
近「これは・・・」
黒の隊服は一層桜の色白さを強調させる。
近「いやあとっつぁん、あんたわかってるよ、ホント。」
松「だろ?」
近「俺、ムラムラするもの。」
土「オイ!?あー。・・・頼むぜ近藤さん。」
という具合にこそこそとしか話してくれない3人に不安になったのか、
桜「あの、・・・似合いますでしょうか」
という桜の問いに、3人はまとめて首を縦に振ってしまうのだった。
〔晴れて隊士〕