1章 新しい職場
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ピイピーイピー・・・・ッ
朝の澄んだ空気に、メジロの囀りが響く。
桜は今までと違う外の音に目を覚ました。
桜「いッた・・・・・」
頭がガンガンする。
ズキズキする頭をおさえながら、桜は辺りを見回す。やっとこさ身を起こせば机の上には小さな箱型の発泡スチロールと、薬が置いてある。
発泡スチロールの蓋を開ければ、保冷材と一緒にミネラルウォーターが入っていた。
桜「・・・・・・やったわ。」
と自分自身に悪態を突きながら、頂いたミネラルウォーターを胃にいっぱい注ぎ、二日酔いの薬を飲み込んだ。
自身を見れば昨夜見た土方と同じ色合いの着流しを適当に羽織っている。胸をみれば自分でやるより綺麗に巻かれた包帯も見えた。
(まずい。昨日の事は・・・、)
桜は必至に回路を辿る。
(沖田の乱暴な行動に振り回され、土方さんが制止してくださって・・・完全に動けなくなってしまった私を抱き上げてくれたんだ。)
その後はもう、記憶がない。
初っ端から大分迷惑をかけてしまった。
土方さんに謝らないと。それにしても、
桜「・・・・・あんのガキ。」
なんでつっかかってくるのだ。こういう事態を危惧して松平は桜の情報を置いていったはずだ。なんと面倒な・・・
と思っていると、何の断りもなく桜が使用している客間の障子がスパンと開いた。
桜「げ。沖田総悟。」
言わずもがな、二日酔いにさせた張本人である。
沖「へえ。化けの皮が剥がれやしたねい。一番隊隊長のこの俺をフルネームで呼び捨てたあ」
涼しい顔で桜を見下ろすと、そのまま当たり前の様にスタスタと近寄ってくる。
桜「必要に応じて会話してたまでよ。あんな乱暴な事しておいてよく言うわね、こんな朝っぱらからまだあんたの顔みたくな、!」
桜の眼前にしゃがみこみ、沖田は腕を振り上げた。
(またこの男は性懲りもなく、今度はぶたれるのだろうか)と思いつつ、正直頭痛に悩まされた体はいつもの様な軽やかな身のこなしは出来そうもない。目を瞑って急所に当たるのだけは、と反射的に身じろぎすれば、
桜「ひゃうっ」
右頬に冷たい物を当てられた。
目をうっすらと開ければ沖田はなんでい。とふて腐れた様に言いながら『100%おれんじじゅーす』と書かれた冷えたパックを2本持っていた。
桜「・・・・え、」
拍子抜けした桜を置いて、沖田はパックにストローをさして桜の口に突っ込んだ。
彼は私になんか突っ込むのが好きなんだろうか、
阿保な思案がよぎるが、桜は素直に冷たい子供向けの、わざわざ平仮名で書かれたおれんじじゅーすを持ちすすれば、二日酔いの不快感も少しすっきりしてくる。
沖「これで仲直りでい。」
桜「・・・・・」
思わず拍子抜けしてしまった。
とんだサド野郎が隊内にいるのかと思ったが、案外可愛らしくて驚いた。
桜「・・・あんたねえ。」
そう言って可愛らしい少年に思わず吹き出してしまった。
今の彼は年相応より幾分幼くみえた。
沖「あんたじゃねえ、姉さん。俺は沖田総悟でい。
総悟って呼べい。」
と言って、彼は桜がすすっていたパックを私の手と一緒に持ち、少々力を入られ一定に口に入ってきていたオレンジジュースが一瞬大量に口の中に入れられる。
・・・・何この子。生粋のいじめっ子に目をつけられてしまったと桜は自覚した。
沖「そ・う・ご。」
沖田はもう片方の手で桜の顎に手を掛け上を向かせてそう言った。
桜「!?」
こいつっ。その名を呼ぶまでいじめられると一瞬で理解した桜はストローから唇を離し、顎にかけられた手をはらった。
桜「総悟!もうやめてってば!」
総悟はにんまりと笑うとやめては余計ですがねえと零すがそんな事知ったもんじゃない。
沖「やあっと言ってくれやしたねい。
昨日は悪かったと思ってまさあ。
勘違いしてるかもしれねえが、・・・俺あ別にあんたがどんな訓練受けて、何を見てきたかなんて知りゃしません。
そんなこたあ俺にはどうでもいいんでさあ。
ただあんたの、桜の本当の顔が見てみたかっただけでい。
ここで隠す事なんざなんもねえのよ。」
と言ってここもなと言えば沖田は桜のだらしなく着た着流しの隙間から垣間見えるブラの上にのった豊満なバストをつついたのだった。
桜「!!!
このエロガキがっーーいった」
沖「へへ、そうごですぜ。
昨日の借り返したぜ桜あ。」
あ?大きめの声を出して自ら頭痛を誘発させる桜は逡巡させる。
昨日の一件以外だと、・・・松平様の前でひっくり返した事だろうか。
・・・そう思うとそんな気がしてきた。
もうやだこの子・・と完全に勝機をなくした桜はこてんと寝転がる。もう本当にただただ出ていってほしかった。
ただ感情なんて押し殺すなとでも言いたげな彼の言いたい事は、伝わった。おそらく彼の素直になりきれない部分がそうさせたのだろうという事も。
沖田は十分満足したようで、これクソマヨラーから、とタオルを桜の手に無理矢理握らせ、洗面所はあっち。と言い残し、残ったオレンジジュースをすすって出ていった。
完全に台風が去ったのを気配で確認すると、桜は沖田が出ていった拍子に見えた桜を障子を開けてみやる。
ピイピーイピー・・・・
御車返しの枝に、メジロがとまっている。
(・・・言われた通り朝の身支度をしよう)
とぼとぼと教えられた方角に縁側を進んでいく桜だった。
っていうか、クソマヨラーって、誰よ。
〔ドSな暴君〕
朝の澄んだ空気に、メジロの囀りが響く。
桜は今までと違う外の音に目を覚ました。
桜「いッた・・・・・」
頭がガンガンする。
ズキズキする頭をおさえながら、桜は辺りを見回す。やっとこさ身を起こせば机の上には小さな箱型の発泡スチロールと、薬が置いてある。
発泡スチロールの蓋を開ければ、保冷材と一緒にミネラルウォーターが入っていた。
桜「・・・・・・やったわ。」
と自分自身に悪態を突きながら、頂いたミネラルウォーターを胃にいっぱい注ぎ、二日酔いの薬を飲み込んだ。
自身を見れば昨夜見た土方と同じ色合いの着流しを適当に羽織っている。胸をみれば自分でやるより綺麗に巻かれた包帯も見えた。
(まずい。昨日の事は・・・、)
桜は必至に回路を辿る。
(沖田の乱暴な行動に振り回され、土方さんが制止してくださって・・・完全に動けなくなってしまった私を抱き上げてくれたんだ。)
その後はもう、記憶がない。
初っ端から大分迷惑をかけてしまった。
土方さんに謝らないと。それにしても、
桜「・・・・・あんのガキ。」
なんでつっかかってくるのだ。こういう事態を危惧して松平は桜の情報を置いていったはずだ。なんと面倒な・・・
と思っていると、何の断りもなく桜が使用している客間の障子がスパンと開いた。
桜「げ。沖田総悟。」
言わずもがな、二日酔いにさせた張本人である。
沖「へえ。化けの皮が剥がれやしたねい。一番隊隊長のこの俺をフルネームで呼び捨てたあ」
涼しい顔で桜を見下ろすと、そのまま当たり前の様にスタスタと近寄ってくる。
桜「必要に応じて会話してたまでよ。あんな乱暴な事しておいてよく言うわね、こんな朝っぱらからまだあんたの顔みたくな、!」
桜の眼前にしゃがみこみ、沖田は腕を振り上げた。
(またこの男は性懲りもなく、今度はぶたれるのだろうか)と思いつつ、正直頭痛に悩まされた体はいつもの様な軽やかな身のこなしは出来そうもない。目を瞑って急所に当たるのだけは、と反射的に身じろぎすれば、
桜「ひゃうっ」
右頬に冷たい物を当てられた。
目をうっすらと開ければ沖田はなんでい。とふて腐れた様に言いながら『100%おれんじじゅーす』と書かれた冷えたパックを2本持っていた。
桜「・・・・え、」
拍子抜けした桜を置いて、沖田はパックにストローをさして桜の口に突っ込んだ。
彼は私になんか突っ込むのが好きなんだろうか、
阿保な思案がよぎるが、桜は素直に冷たい子供向けの、わざわざ平仮名で書かれたおれんじじゅーすを持ちすすれば、二日酔いの不快感も少しすっきりしてくる。
沖「これで仲直りでい。」
桜「・・・・・」
思わず拍子抜けしてしまった。
とんだサド野郎が隊内にいるのかと思ったが、案外可愛らしくて驚いた。
桜「・・・あんたねえ。」
そう言って可愛らしい少年に思わず吹き出してしまった。
今の彼は年相応より幾分幼くみえた。
沖「あんたじゃねえ、姉さん。俺は沖田総悟でい。
総悟って呼べい。」
と言って、彼は桜がすすっていたパックを私の手と一緒に持ち、少々力を入られ一定に口に入ってきていたオレンジジュースが一瞬大量に口の中に入れられる。
・・・・何この子。生粋のいじめっ子に目をつけられてしまったと桜は自覚した。
沖「そ・う・ご。」
沖田はもう片方の手で桜の顎に手を掛け上を向かせてそう言った。
桜「!?」
こいつっ。その名を呼ぶまでいじめられると一瞬で理解した桜はストローから唇を離し、顎にかけられた手をはらった。
桜「総悟!もうやめてってば!」
総悟はにんまりと笑うとやめては余計ですがねえと零すがそんな事知ったもんじゃない。
沖「やあっと言ってくれやしたねい。
昨日は悪かったと思ってまさあ。
勘違いしてるかもしれねえが、・・・俺あ別にあんたがどんな訓練受けて、何を見てきたかなんて知りゃしません。
そんなこたあ俺にはどうでもいいんでさあ。
ただあんたの、桜の本当の顔が見てみたかっただけでい。
ここで隠す事なんざなんもねえのよ。」
と言ってここもなと言えば沖田は桜のだらしなく着た着流しの隙間から垣間見えるブラの上にのった豊満なバストをつついたのだった。
桜「!!!
このエロガキがっーーいった」
沖「へへ、そうごですぜ。
昨日の借り返したぜ桜あ。」
あ?大きめの声を出して自ら頭痛を誘発させる桜は逡巡させる。
昨日の一件以外だと、・・・松平様の前でひっくり返した事だろうか。
・・・そう思うとそんな気がしてきた。
もうやだこの子・・と完全に勝機をなくした桜はこてんと寝転がる。もう本当にただただ出ていってほしかった。
ただ感情なんて押し殺すなとでも言いたげな彼の言いたい事は、伝わった。おそらく彼の素直になりきれない部分がそうさせたのだろうという事も。
沖田は十分満足したようで、これクソマヨラーから、とタオルを桜の手に無理矢理握らせ、洗面所はあっち。と言い残し、残ったオレンジジュースをすすって出ていった。
完全に台風が去ったのを気配で確認すると、桜は沖田が出ていった拍子に見えた桜を障子を開けてみやる。
ピイピーイピー・・・・
御車返しの枝に、メジロがとまっている。
(・・・言われた通り朝の身支度をしよう)
とぼとぼと教えられた方角に縁側を進んでいく桜だった。
っていうか、クソマヨラーって、誰よ。
〔ドSな暴君〕