1章 新しい職場
あなたのお名前は?
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沖「とっつぁんのお抱えねえ。」
桜「そんなんじゃないですよ、大袈裟です。
松平様は、私を憐れんだだけです。」
近「とにもかくにも、もう君は新選組の同志だ!
むさい男連中の中に女性1人というのは心配ではあるが、安心してくれっ。トシがいるからな!」
土「おいっ!近藤さん、丸投げする気かよ。」
松平はもう既に屯所内にはおらず、機密文書と記載された厚めの束と風呂敷を置いていった。
土方は分厚い書類をひっつかみパラパラとめくりだす。
そこには数々の諜報活動が記載されている。
(5年前、プロジェクト入隊・・・)
流石は上にも下にも問題児を抱える中間管理職。色々考える事はあるが、もう船には乗り込んでしまったのだ。後に引けない事は理解している。
まずは隊士達をどう説き伏せるかであった。
幸い、松平は「桜は幕府お抱え兵力強化の為に配属された一人だと一貫して言え。」と言ったのだ、二言三言付け加えれば問題ないはずだ。
沖「えー、なんでい。一番隊でいじめてやろうかと思ったのに。」
近「その方がいいって。な!そうしようっトシ!」
土「あ?なんだ近藤さん。」
段取りを考えていた土方は肩を叩かれ思考を止める。
近「桜ちゃんをトシの側近にしよう!」
土「はア?」
近「桜ちゃんを隊の中に入れるのは、やっぱり俺も心配だし、平は隊ごとに部屋割りもして、幹部だけ個室があるんだ。
ちゃんと幹部として部屋を宛がって、きちんと個室をもらう理由がある方が、平隊士とも平等になるんじゃないかな?」
近藤の配慮は平隊士にも桜にも向いていた。
小さな不満を持たせない様にするのは、無難であろう。
近「桜ちゃんは書類の類はどうかな?」
桜「はい、報告書作成をしたりするのも仕事の内でしたから、お役に立てると思います。」
土「そ、そうか。」
タバコを銜えながらこの件で初めて嬉しそうにする土方。
沖「確かに一番納得しやすいんじゃねえですかい?
急な幕府からの指示、はそのままに上は勝手なもんだなと思わせて、こちらにくる反感を流す。兵力強化なら、新選組に補充したいのは確実に武力より頭の方ですし。
報告書をサクサク作ってくれるんなら隊士達も頼もしいってもんだ。
口挟みにくいんじゃねえですかい?
俺の報告書早急に手伝ってくれい。」
土「こら総悟。お前の片づける書類は報告書じゃなくて始末書だろうが。
今すぐ自分で処理してこい!」
沖「いやでさあ。」
ぴきっ。
シンクロする様に二人は睨み合い、お互いが刀を抜こうとした時
桜「ふふふふっ」
ころころと桜が笑い出した。
初対面での失態に土方は少し頬を染め、沖田は桜が初めて声をだして笑った事に興味を示す。これから刀を出して言い争いに発展しかけたそれはすんなりと収まった。
桜「新選組。噂に聞いてはいましたがもっと怖い所だと思っていました。」
近「うちは面白いぞっ?
きっと君も大好きになるさ。細かい事はまた明日やるようにして、
早速今夜は宴にしよう!」
沖「ああ。面白いですぜ?
その前にもう一回、やりやしょうや、姉さん。宴の前に一発。」
そういって、沖田は鞘に収まっている刀で自分の肩を叩く。
近「うーん。でも桜ちゃん今きたばっかりなんだよ?
疲れてるんじゃないかなあ?」
土「・・・・どの道実力はある程度みなきゃならねえ。
桜、いけるのか?うちの稽古は遊びじゃねえ。」
桜「はい、是非やらせてください。」
桜はしっかりと頷いて見せた。
〔中間管理職の腕前〕
桜「そんなんじゃないですよ、大袈裟です。
松平様は、私を憐れんだだけです。」
近「とにもかくにも、もう君は新選組の同志だ!
むさい男連中の中に女性1人というのは心配ではあるが、安心してくれっ。トシがいるからな!」
土「おいっ!近藤さん、丸投げする気かよ。」
松平はもう既に屯所内にはおらず、機密文書と記載された厚めの束と風呂敷を置いていった。
土方は分厚い書類をひっつかみパラパラとめくりだす。
そこには数々の諜報活動が記載されている。
(5年前、プロジェクト入隊・・・)
流石は上にも下にも問題児を抱える中間管理職。色々考える事はあるが、もう船には乗り込んでしまったのだ。後に引けない事は理解している。
まずは隊士達をどう説き伏せるかであった。
幸い、松平は「桜は幕府お抱え兵力強化の為に配属された一人だと一貫して言え。」と言ったのだ、二言三言付け加えれば問題ないはずだ。
沖「えー、なんでい。一番隊でいじめてやろうかと思ったのに。」
近「その方がいいって。な!そうしようっトシ!」
土「あ?なんだ近藤さん。」
段取りを考えていた土方は肩を叩かれ思考を止める。
近「桜ちゃんをトシの側近にしよう!」
土「はア?」
近「桜ちゃんを隊の中に入れるのは、やっぱり俺も心配だし、平は隊ごとに部屋割りもして、幹部だけ個室があるんだ。
ちゃんと幹部として部屋を宛がって、きちんと個室をもらう理由がある方が、平隊士とも平等になるんじゃないかな?」
近藤の配慮は平隊士にも桜にも向いていた。
小さな不満を持たせない様にするのは、無難であろう。
近「桜ちゃんは書類の類はどうかな?」
桜「はい、報告書作成をしたりするのも仕事の内でしたから、お役に立てると思います。」
土「そ、そうか。」
タバコを銜えながらこの件で初めて嬉しそうにする土方。
沖「確かに一番納得しやすいんじゃねえですかい?
急な幕府からの指示、はそのままに上は勝手なもんだなと思わせて、こちらにくる反感を流す。兵力強化なら、新選組に補充したいのは確実に武力より頭の方ですし。
報告書をサクサク作ってくれるんなら隊士達も頼もしいってもんだ。
口挟みにくいんじゃねえですかい?
俺の報告書早急に手伝ってくれい。」
土「こら総悟。お前の片づける書類は報告書じゃなくて始末書だろうが。
今すぐ自分で処理してこい!」
沖「いやでさあ。」
ぴきっ。
シンクロする様に二人は睨み合い、お互いが刀を抜こうとした時
桜「ふふふふっ」
ころころと桜が笑い出した。
初対面での失態に土方は少し頬を染め、沖田は桜が初めて声をだして笑った事に興味を示す。これから刀を出して言い争いに発展しかけたそれはすんなりと収まった。
桜「新選組。噂に聞いてはいましたがもっと怖い所だと思っていました。」
近「うちは面白いぞっ?
きっと君も大好きになるさ。細かい事はまた明日やるようにして、
早速今夜は宴にしよう!」
沖「ああ。面白いですぜ?
その前にもう一回、やりやしょうや、姉さん。宴の前に一発。」
そういって、沖田は鞘に収まっている刀で自分の肩を叩く。
近「うーん。でも桜ちゃん今きたばっかりなんだよ?
疲れてるんじゃないかなあ?」
土「・・・・どの道実力はある程度みなきゃならねえ。
桜、いけるのか?うちの稽古は遊びじゃねえ。」
桜「はい、是非やらせてください。」
桜はしっかりと頷いて見せた。
〔中間管理職の腕前〕