書籍1
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「痛い痛い痛いよおおおおお」
ガッと持っていたハンマーを振り落とす。
足に思いっきり当たる。あまりの痛みに叫ぶが、ヒルビリーは満足気にほほ笑む。
内出血しているためか、殴られたところが膨れじわじわと痛み出す。
「ぐっ、うぅううぅう…」
涙ぐみながら殴られた足を触る。少し触れただけでも痛みが襲う。
ひぃひぃ言いながら、足をかばうように丸くなる。
ヒルビリーは嬉しそうに、丸くなった七子の肩に優しく手を添える。
七子は肩をビクリと震わせ、次はどこを殴られるのかびくびくしながら様子をうかがっていた。
そっと顔に手を添えられた。びくっと肩を震わせるも顔はうつむいたまま。
ヒルビリーはその様子を見つめているのだろう。いったいどんな気持ちだ、そんなのわかるわけなかった。
顔に思い切り手を添えられ、持ち上げられる。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔…。もう何もかもが怖くて意識を失いたかった。
今日の儀式が終わってほしかった。つられてしんでしまった方がマシだった。
突然、森がざわめいた。
這っていた仲間の息が絶え、残りは私一人であると知らせているようだった。
森がざわめくと同時に、私の顔を見ていたヒルビリーの顔が歯を見せて笑った。
『よくやった。最後の一人は好きにしろ』
森のざわめきが何を言っているのかわからない。
けれど森が七子をあざ笑うかのようにざわめきが大きくなる。
まるで私を恐怖で包み込むかのように。
―怖い。痛い。怖い。帰りたい。
「おうちに帰らせてよ…家に帰りたいよ……」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔で助けを請うも、目の前の殺人鬼は嬉しそうにほほ笑むだけだった。
持っていたハンマーを地面に置き、腫れた足を乱暴につかむ。
「痛い!いたいいたいいたい!離して!はなしてよぉ…」
痛がる私を満足気に見つめる。
足をつかむ手は強くなったり、弱くなったりと表情がコロコロと変わる私を弄んでいるようだ。
「痛い痛い!い、いぃいい、いや…いゃ…いや!やめて!!!痛い!助けて!!たすけヒッ!」
しばらく触って満足したのか足を乱暴に触る手は止め、ハンマーを拾う。
嬉しそうに楽しそうに、ハンマーを見つめて私の顔を見ながらうんうんと頷く。
「な、なに…何もしないで…やめて…」
ハンマーを私の肩に向かい、思い切り振り下ろした。
鈍い音とともに、じわじわと痛みが襲ってくる。
「ヒィヒィ…いいぃ…うっ」
うめき声をあげながら、丸くなることもできず、必死にもう片方の手で肩を支える。
息をするのでさえ苦しい。早く、もう楽にしてほしい。
血の付いたハンマーが私の頬に触れる。頬にべっとりと血がつく。
頭を殴られるのか、と一瞬ひやっとしたものの、そのつもりはなさそうだ。
どうやら顔も見て楽しんでいるようだった。
「許して…おねがい…ころして……」
しばらく表情を見つめて満足したのか、背中を蹴る。
湿った地面に思い切り肩をぶつけ、鋭い痛みに思わず声を漏らす。
嬉しそうにヒルビリーは私の腫れた足を蹴り、あおむけに寝転がせる。
恐怖でにじむ顔を見つめるかのように。
――ああ…でもやっと今日の儀式が終わるんだ…。
ひどく不快な音を出しながら楽しそうにこちらに向け迫ってくるチェーンソーを朦朧と見つめながら、意識を失った。
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2018.10.03
彼なりの愛情表現ってやつじゃないですか(すっとぼけ)
親に虐待をされて育ってしまったヒルビリーちゃんにとって愛情とは何なのか。
親がやったように、同じように親を愛した(殺した)彼にとって
苦しむこと=愛情表現だったのではないかと。
洒落にならんわ!
ちなみに確かヒルビリーちゃんのメメントモリはうつぶせだったはず。そして立っていたはず。
(個人的にドクターのメメモリが大好きです。腰に鉄の棒をしまうのかっこよい…。そしてパン工場好き…)
ところでこの小説…グロ的な意味でR18なのでは…。
文章下手ですけど、そういうことは置いといて表現とかいろいろとあかんやつ…?