書籍1
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ビリビリッと足元に電気が流れるのを感じた。今夜はドクターだ…。
ドクターはどっちから来るんだろう。発電機を修理する手を若干緩めながら、辺りを見渡しドクターの位置を確認する。
一瞬、ドクターの顔が見えた気がした。確実にこの発電機に向かってきている。
やばい、と急いで発電機を触っていた手を離した瞬間、発電機を爆発させてしまった。しまったと急いでその場から離れようと全力で走る。
レンガの建物まで何とか逃げ切ったものの、足元は未だビリビリと電気が流れている。ここにいては発狂するのも時間の問題だと思った七子 は思わずロッカーへと飛び込んだ。
思わず大きな音を立ててしまったため、ドクターに聞こえていないことを震えながら祈るしかなかった。
「ぬっふっふふふふ」
ドクターの気持ち悪い笑い声が七子の不安を煽った。早く移動したい、けれど今開けたら鉢合わせをしてしまう。早くどこかへ移動してほしい。と頭の中でぐるぐると思いが巡り、先ほどまで必死に整えていた呼吸が乱れてくる。
ごくりとのどを鳴らし、一呼吸をして呼吸を整えなおそうとした。
走る足音が聞こえた。軽い足音からドクターではないだろうと考え、ロッカーから出る。あまりロッカーにいてもキリがないと思い、やつ当たるかのように音を立てて出る。バレるも何も足跡があるからどうせくるだろうと、音なんか気にしてられなかった。
急いでその場から走る。と同時に足元に電撃が走った。
「あぁあああああぁぁぁぁ」
頭を押さえ、眼にこびりつくドクターの顔を必死に消そうとする。
しかし発狂してしまっては顔を消すことはできず、叫びながら逃げるしかなかった。
悲鳴をあげながら、ドクターから逃げるもその距離は縮まっていく。
時たま見えるドクターの幻覚に怯え、自然と逃げる道は狭まり、建物の中へと入る。ここなら物が多いからまくことができるだろうと七子は思った。
ここを使ってまくしかない
ロッカーや発電機、そしてダンボールが積み重なっている場所。ドクターの場所を確認しつつまくことができるだろう。発狂しつつも必至にそう考えた七子はしゃがみこみ、なんとか自我を取り戻そうと試みた。
「うっ……うぅ…」
見失ったのか足音が聞こえない。けれども目を閉じるとドクターの顔が見える。あの目と口を剥き出しにした顔。まるで無理矢理笑っているかのような狂気染みた顔だった。
(!!……ドクターの足音だ。)
なんとか自我を取り戻すことはできたものの、同時にビリビリと足元に電気が流れるのを感じた七子はゆっくりとその場から移動を始めた。ゆっくりと自分が再び発狂へと向かっているのに気付かず。
板の付近まで移動することができたが、ドクターの足音、電気は一向に遠のく気配はなかった。確実に仕留めに来ているのを感じたが、七子動けずにいた。
一瞬、ドクターがどこかへ行こうと走り出した瞬間、七子の目の前に何故か何人ものドクターが見ているのを感じた。
「あっ……あぁあぁぁああああああ!!!」
再び頭にこびりつくドクター、思わず板を倒してしまい物音まで立ててしまった。こうなってはもう走って逃げなくてはならない。
しかし、七子は腰が抜けてしまい、まともに立つことができなかった。必死に板の向こう側に行こうと板をよじ登ろうとするができない。ドクターに見られているのに何も行動ができない。
焦る七子の後ろで板を蹴ることがした。
「あっ……あぁああははははは」
壊れ、乾いた笑いを漏らす。板が崩れ落ち、必死に乗っかろうとしていた七子はバランスを崩し、這い蹲りそうになるのを手でなんとか防ぐので精一杯だった。
這い蹲りに近い状態からなんとか起き上がった七子の背中に、何かが当たった。と同時に水滴が垂れて来た。
顔を上げると前には沢山のドクターの幻覚。そして後ろを見ると、手を伸ばすドクターがいた。
「い、いやぁあああああああ」
被験体を見つけたように嬉しそうに手を伸ばすドクター。連れていかれたくないと必死に暴れるものの、力の差がありすぎる為無駄に体力を使うだけだった。暴れ、抵抗をする七子。その近くには地下室へのあるのであった。
___________
ドクターが近くにいる場合、隠れていると狂気ゲージがたまってしまうため
さっさとその場から離れる方が吉なんですよね…。
ただ足跡が出てしまうのに頑張ってまくしかないから生存者は難しい
ゲームでドクターの幻覚が何人見えることはありません。そんなことになったら泣いてしまいますわ…。
2018.05.08
ドクターはどっちから来るんだろう。発電機を修理する手を若干緩めながら、辺りを見渡しドクターの位置を確認する。
一瞬、ドクターの顔が見えた気がした。確実にこの発電機に向かってきている。
やばい、と急いで発電機を触っていた手を離した瞬間、発電機を爆発させてしまった。しまったと急いでその場から離れようと全力で走る。
レンガの建物まで何とか逃げ切ったものの、足元は未だビリビリと電気が流れている。ここにいては発狂するのも時間の問題だと思った
思わず大きな音を立ててしまったため、ドクターに聞こえていないことを震えながら祈るしかなかった。
「ぬっふっふふふふ」
ドクターの気持ち悪い笑い声が七子の不安を煽った。早く移動したい、けれど今開けたら鉢合わせをしてしまう。早くどこかへ移動してほしい。と頭の中でぐるぐると思いが巡り、先ほどまで必死に整えていた呼吸が乱れてくる。
ごくりとのどを鳴らし、一呼吸をして呼吸を整えなおそうとした。
走る足音が聞こえた。軽い足音からドクターではないだろうと考え、ロッカーから出る。あまりロッカーにいてもキリがないと思い、やつ当たるかのように音を立てて出る。バレるも何も足跡があるからどうせくるだろうと、音なんか気にしてられなかった。
急いでその場から走る。と同時に足元に電撃が走った。
「あぁあああああぁぁぁぁ」
頭を押さえ、眼にこびりつくドクターの顔を必死に消そうとする。
しかし発狂してしまっては顔を消すことはできず、叫びながら逃げるしかなかった。
悲鳴をあげながら、ドクターから逃げるもその距離は縮まっていく。
時たま見えるドクターの幻覚に怯え、自然と逃げる道は狭まり、建物の中へと入る。ここなら物が多いからまくことができるだろうと七子は思った。
ここを使ってまくしかない
ロッカーや発電機、そしてダンボールが積み重なっている場所。ドクターの場所を確認しつつまくことができるだろう。発狂しつつも必至にそう考えた七子はしゃがみこみ、なんとか自我を取り戻そうと試みた。
「うっ……うぅ…」
見失ったのか足音が聞こえない。けれども目を閉じるとドクターの顔が見える。あの目と口を剥き出しにした顔。まるで無理矢理笑っているかのような狂気染みた顔だった。
(!!……ドクターの足音だ。)
なんとか自我を取り戻すことはできたものの、同時にビリビリと足元に電気が流れるのを感じた七子はゆっくりとその場から移動を始めた。ゆっくりと自分が再び発狂へと向かっているのに気付かず。
板の付近まで移動することができたが、ドクターの足音、電気は一向に遠のく気配はなかった。確実に仕留めに来ているのを感じたが、七子動けずにいた。
一瞬、ドクターがどこかへ行こうと走り出した瞬間、七子の目の前に何故か何人ものドクターが見ているのを感じた。
「あっ……あぁあぁぁああああああ!!!」
再び頭にこびりつくドクター、思わず板を倒してしまい物音まで立ててしまった。こうなってはもう走って逃げなくてはならない。
しかし、七子は腰が抜けてしまい、まともに立つことができなかった。必死に板の向こう側に行こうと板をよじ登ろうとするができない。ドクターに見られているのに何も行動ができない。
焦る七子の後ろで板を蹴ることがした。
「あっ……あぁああははははは」
壊れ、乾いた笑いを漏らす。板が崩れ落ち、必死に乗っかろうとしていた七子はバランスを崩し、這い蹲りそうになるのを手でなんとか防ぐので精一杯だった。
這い蹲りに近い状態からなんとか起き上がった七子の背中に、何かが当たった。と同時に水滴が垂れて来た。
顔を上げると前には沢山のドクターの幻覚。そして後ろを見ると、手を伸ばすドクターがいた。
「い、いやぁあああああああ」
被験体を見つけたように嬉しそうに手を伸ばすドクター。連れていかれたくないと必死に暴れるものの、力の差がありすぎる為無駄に体力を使うだけだった。暴れ、抵抗をする七子。その近くには地下室へのあるのであった。
___________
ドクターが近くにいる場合、隠れていると狂気ゲージがたまってしまうため
さっさとその場から離れる方が吉なんですよね…。
ただ足跡が出てしまうのに頑張ってまくしかないから生存者は難しい
ゲームでドクターの幻覚が何人見えることはありません。そんなことになったら泣いてしまいますわ…。
2018.05.08