書籍1
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「う…うぅ…」
足に挟まっている熊用のトラばさみが外せない。
しかも先ほどトラばさみにかかった時大声を出してしまったせいでトラッパーが向かってきているのがはっきりとわかる。
「(痛い痛いよ…)うぅ……」
カチャカチャ…カチャ
「!」
(外せた!けどどこに逃げよう…)
トラッパーがどこから来るか。
周りを360度見渡し、耳を澄ましてみたが草をかき分ける音さえしない。
「と、とりあえずあそこの茂みにでも…」
傷ついた重たい脚を引きずりながら近くにある茂みの方に向かう。
血痕で場所ばれそうだなと思いつつも、移動しなければ敵から丸見えなので仕方ない。
なんとか茂みについてセルフケアをしていると、カチャカチャと少し遠くから不気味な音がした。
(トラッパーがこっちに向かっている…)
私がさっき引っかかったトラばさみの方向から音がした。
ここにいては見つかるのも時間のうちだと何とか走れるくらいまで治療し、前を見たところ
「…ナニコレ」
ほぼ180度、トラばさみで前方周囲が固められていた。
飛び越えればいけそうだけれど、熊用のトラばさみなもんででかい。
失敗したときのことを考えるとなかなかジャンプしづらいなとどう動こうかと決めあぐねていた。
「跳ばないのか」
「!」
ああ…見つかった。
血痕の後をたどられたのか、息が聞こえていたのか…。
見つかってしまった今、考えるべきことはそんなことではない。
逃げることを第一優先に考えなければならない。
「お前が俺のトラばさみを必死に直している間にかき集めてきた。必死に外そうとしている姿は滑稽だったぞ。」
「…」
「で、跳ばないのか」
「と、跳んだところで…どうせ捕まるじゃない」
「ふん…そうだな」
ひょいっと私をつかみ肩に乗せ、大股でトラばさみを乗り越えるのを見て、跳んだところですぐにつかまるじゃんと項垂れるしかなかった。
建物の中へまっすぐに向かっているのを確認した私は、今夜は地下室行きか…と項垂れるのであった。
___________
トラッパーはサディスティックであってほしいと
思う今日この頃でした。
ちなみにゲームではトラッパーも罠にかかります。とても可愛らしい。
2018.04.17
足に挟まっている熊用のトラばさみが外せない。
しかも先ほどトラばさみにかかった時大声を出してしまったせいでトラッパーが向かってきているのがはっきりとわかる。
「(痛い痛いよ…)うぅ……」
カチャカチャ…カチャ
「!」
(外せた!けどどこに逃げよう…)
トラッパーがどこから来るか。
周りを360度見渡し、耳を澄ましてみたが草をかき分ける音さえしない。
「と、とりあえずあそこの茂みにでも…」
傷ついた重たい脚を引きずりながら近くにある茂みの方に向かう。
血痕で場所ばれそうだなと思いつつも、移動しなければ敵から丸見えなので仕方ない。
なんとか茂みについてセルフケアをしていると、カチャカチャと少し遠くから不気味な音がした。
(トラッパーがこっちに向かっている…)
私がさっき引っかかったトラばさみの方向から音がした。
ここにいては見つかるのも時間のうちだと何とか走れるくらいまで治療し、前を見たところ
「…ナニコレ」
ほぼ180度、トラばさみで前方周囲が固められていた。
飛び越えればいけそうだけれど、熊用のトラばさみなもんででかい。
失敗したときのことを考えるとなかなかジャンプしづらいなとどう動こうかと決めあぐねていた。
「跳ばないのか」
「!」
ああ…見つかった。
血痕の後をたどられたのか、息が聞こえていたのか…。
見つかってしまった今、考えるべきことはそんなことではない。
逃げることを第一優先に考えなければならない。
「お前が俺のトラばさみを必死に直している間にかき集めてきた。必死に外そうとしている姿は滑稽だったぞ。」
「…」
「で、跳ばないのか」
「と、跳んだところで…どうせ捕まるじゃない」
「ふん…そうだな」
ひょいっと私をつかみ肩に乗せ、大股でトラばさみを乗り越えるのを見て、跳んだところですぐにつかまるじゃんと項垂れるしかなかった。
建物の中へまっすぐに向かっているのを確認した私は、今夜は地下室行きか…と項垂れるのであった。
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トラッパーはサディスティックであってほしいと
思う今日この頃でした。
ちなみにゲームではトラッパーも罠にかかります。とても可愛らしい。
2018.04.17
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