🕰 -君の彼氏になりたい。-
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今日も今日とて、俺はダブルベッドに潜り込んだ
今日は週に一度のお楽しみの日
同じベッド___俺の隣には、幼なじみのコイツがいる
まあ状況を説明すると
俺には小さい頃からずっと一緒にいる幼なじみの女の子がいるんだけど
あまりの仲の良さに
コイツとは今でもつるんでるんだよね
で、毎週金曜日の夜になると
俺の家に来てゲームしたり俺がご飯を振る舞ってあげたりしてて
そのまま次の日は遊園地に行ったりして過ごしてるんだよね
でまあ、向こうは普通に俺の事をマブだと思って毎週家に転がり込んで来るんだけど___
俺は全然そんなつもりはなくってさ、笑
まあ言っちゃうと、俺は普通に惚れてんだよね、コイツに
この関係が俺は幸せだし、もし好きって言ったらもうこの関係が戻らないような気がして
セコいけどちょっと怖さもあって、俺はまだ気持ちを伝えられていないんだよね
彼氏になりたい、でも俺は幸せだからそれでいい
俺はそう自分に言い聞かせてるんだ
まあそんな訳で、俺は毎週好きな女と寝泊まりしている事になってます
信じらんないよね笑
なんなら向こうは全く気にしないから、風呂も貸すし寝る時だって一緒のベッドで寝るの
色々我慢できるの?って話だけど
まあギリギリ保ててるって感じ笑
俺は彼女を傷つけたくないからね笑
俺はスマホで何かを見ている彼女の方に体を向け、しばらく彼女の様子を見ていた
スマホばっか見て、俺の事は見向きもしてくれない
ちょっとくらい構ってくれよ
俺、機嫌悪くなっちゃうからね!
そんな俺の様子に気づいたのか
彼女はスマホを伏せてサイドテーブルに置いた
「なに、怒ってんの?笑」
「怒ってなーいでーす」
「顔に怒ってますって書いてるから」
「はあ?怒ってねえし」
俺は感情が顔に出やすいらしい
いくら知らんぷりしても、いつも気持ちがバレてしまう
「構って欲しいのか〜そうかそうか〜」
彼女は俺の髪をわしゃわしゃと乱した
コイツは俺を犬かなんかと思っているのか?
完全に俺が尻に敷かれているこの感じ、昔から変わらない
「俺ら昔からこんな調子だよね」
「そうだね〜」
「なんか落ち着くわ〜」
「そう?笑」
馬鹿、落ち着く訳ねえだろ!
自分から言っといてだが妙に恥ずかしくなり
俺はさりげなく部屋の電気を落とした
コイツは常夜灯が付いてないと落ち着かなくて寝れないタイプらしい
俺が落ち着かせてやんよ、なんて思ったが
俺が言うにはお門違いだな、笑
布団に入り電気を暗くした後は俺らのお喋りタイム
これも昔から変わらない
よく学校で友達と喧嘩した話とか、美味しかったご飯の話とかしてたなあ
「___最近ね」
彼女は枝毛を探しながら話し出した
「気づいた事があって」
「なに?」
「前からさ、彼氏ができないって話してたじゃん」
彼氏、のワードに俺は過剰に反応した
「そうだね」
落ち着け、俺
「今まで何回か告られたけど、しっくりこなくて振ったみたいな話もしてたじゃん」
「うん」
俺は変に緊張しながら相槌を打った
コイツの恋愛事情は、このお喋りタイムでよく出てくる話題だった
コイツが告られたという話を聞くと胸が痛み
振ったという話を聞くと胸を撫で下ろす
そんな日々が繰り返し続いていた事もあった
「それの理由が分かったような気がしてさ」
「理由?」
俺は恐る恐る尋ねた
どうしよう、まさか好きな男ができたとか、そんな
俺が焦っているのも知らずに
彼女は体の向きを変え仰向けになった
「なんか___好きな人が実はずっといたからなんじゃないかなって」
は?嘘だろ?
この俺を差し置いて、好きな男がいた、、だと?
「そう__なの?」
俺は出来るだけ動揺を悟られないように声の震えを抑えた
「うん」
うん、って___
いやマジで、は?
義務教育が終わってからもう何年も経った今でさえも散々一緒に俺と寝てるくせにっっ
俺、今までどんな気持ちでいたか分かってんのかよ
心の中では強がっているはずが、俺の桃色の手はまだ少し震えていた
俺は背中の後ろに手を隠した
落ち着け、俺
俺は彼女に尋ねた
「なんでそんな話俺にするの?」
俺の言葉に彼女は一瞬困惑したような表情を見せたが、すぐにふふっと笑いだした
「なんでって、今更(笑)隠し事なしでしょ?」
隠し事なしでしょ、って恋人みたいじゃん
って馬鹿!違うって!
やっぱり俺のことはただのマブとしか思ってないみたい
なんか、これ以上首を突っ込むと俺だけが傷ついてく気がする
完全失恋モードの俺はそっか、とだけ言って話題探しをした
コイツは少し寂しそうな顔をしていた
彼女からの話はもうないらしい
俺は自分を元気づける為に筋トレの話をしてみる事にした
「そうだ俺ね、今鍛えてるんだ〜」
「なにを?」
「なにをって、体に決まってんじゃん笑」
「何のために?笑」
すごいじゃ〜んとか言ってくれるもんだと思ってたが
意外と褒めてくれなくて俺はちょっと萎えてしまった
「ん〜、友達に見せるため、とか?笑」
「何それ笑」
反応薄!
俺はまた切なくなった
褒めてくれたっていいじゃん!怒るよ!
もう、強制的に見せつけてやるんだから!
「なんだよ笑、でもいい感じに出来上がってんのよ、見る?」
俺はコイツの返事を聞かずに布団の中で徐に上のシャツを脱ぎ出した
我ながら、いい感じ
常夜灯の弱いオレンジの光が俺の肌を照らし出す
光と影のコントラストがより強まり、俺の鍛え上げられた胸や腹は妖艶に輝いていた
あれ、もしかして俺、エロくね?
いや、別にそういう事じゃないんだけど
そういうつもりは全くなかったが
狙っている人みたいに思えて俺は一気に顔が熱くなった
幸い、暗くて俺の顔はコイツからはハッキリと見えていない
俺は安堵した
彼女は俺の体をまじまじと見た
所詮幼馴染、急に上裸になっても動揺のひとつもないようだ
なんだよコイツ、面白くねぇ女だな
俺はちょっと冒険する事にした
「触る?」
俺は彼女の細い手首を掴み、俺の逞しい左胸にあてがった
俺の心臓の音が聞こえちゃうかも!と思ったが、気にしない事にした
「___すごいね」
彼女はそう呟きながら俺の鍛え上げられた胸を上から下へゆっくりと撫でた
細い指がぎこちなく触れ、くすぐったい
あれ、なんだか急に恥ずかしくなってきた
それに敏感な所がわざわざ避けて撫でられて、苦しさも感じている
こいつ、誘ってんのか?
いや、誘ったのは俺か
俺は体全体に力を込めた
彼女はなんの躊躇いもなく俺の体を触っている
多分コイツはシンプルに楽しんでいるだけだ
なんだよ、こっちはドキドキしてるのに
それに、ドキドキ以外も___
ダメ、ダメだぞ俺
変な事を考えるんじゃない!
「板チョコだ〜」
彼女は俺の腹筋をなぞって遊んでいる
ツゥゥ__っと筋を撫でるもんだから、俺は気が気でいられなくなった
もう俺に自制心なんてものはなかった
ダメだ、限界かも
俺は俺の体を触る彼女の細い手首を掴んだ
「え___?」
困惑する彼女を無視し、俺は彼女を強引にベッドに押しつけた
彼女の目を捉えた
___なんでそんな物欲しそうな顔するんだよ
悪ぃな
俺は何も言わずに自分の唇を彼女の唇に押しつけた
彼女のぷるんとした唇を感じた
あっ、これ、やばい
俺は動きを止められなかった
理性なんてものはどこかに飛んでしまっていた
わざと音を立てて、俺は何度も唇に吸い付いた
ちゅぷ、ちゅぷといやらしいキスの音と
布団が擦れる音が部屋に響き渡る
コイツは拒まない
なんだ、余裕かよ
俺は羽交い締めにしていた手を離し、右手を彼女の頬に添え顔を掴んだ
空いた左手は彼女の手のひらに滑り込ませ、指を絡めた
俺はそのまま口づけを続けた
彼女の顔が熱を持ち始めたのが手を通じて伝わってきた
全然わかんねえよ、お前
知らねぇからなマジで
俺は彼女の歯列を舌で割り、口腔にねじ込んだ
彼女の舌に触れると、彼女はんっ、と短く声を漏らした
クッソ、可愛いじゃんかよ
俺は自分の舌を彼女の舌に絡めた
お互いキスの快感に震え、徐々に熱い吐息を漏らし始めた
俺は何度も、角度を変えて、何度も、何度も、彼女を求めてキスをした
唇を離し、彼女の目をじっと見た
とろけるような目で俺に何かを訴えかけている
「ごめん、好き」
無意識にそんな言葉が口走っていた
彼女は俺の目を見たまま黙っている
少し火照った顔が色っぽい
「なんで拒まないの」
「好きな男がいるんでしょ?」
俺は息を整えながら立て続けに聞いた
それでも彼女は黙っていた
完敗、か
なんだか悪い事をした気がした俺は、膝を立てて起き上がろうとした
「私の好きな人___知らないでしょ」
彼女は俺の動きを制するように言葉を放った
なんだ、またその話かよ
「知らないよ」
悲しい気持ちがまた戻ってきた俺は呆れるように返事した
「___あんたの事だよバカ」
彼女は布団を掴み顔を覆った
は?マジ?
「ねえそれ、ほんと?」
俺は布団を剥ごうとした
が、なかなか布団を離してくれない
え、めちゃめちゃ可愛いんだけど
体温がぐっと上がりもはや沸騰しそうな俺の気も知らず、彼女は顔を隠し続けた
「お願い、顔見せて」
俺は急かす様に布団の上から彼女を叩いた
彼女は布団から潤った目だけをのぞかせた
やばい、やばい
やめろ、また理性とやらが保てなくなるから
「やだ___」
真っ赤な顔をして全く余裕なさそうに彼女は呟いた
あーあ、ごめんね
俺もう止まんないわ
俺は彼女に近寄り、布団を剥いだ
今度は普通に手を離してくれた
俺が彼女の顔を見つめると、彼女は真っ赤な顔で微笑んだ
ごめん、余裕なくなっちゃった
俺は彼女の唇に優しくキスをし
彼女のシャツのボタンに手をかけた