僕の心を奪うのはキミの瞳
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「ねぇ雅季くん。ブルームーンって何か知ってる?」
少し得意気な表情でヒロインが僕に問い掛ける。
「ブルームーン?」
読んでいた本から目を離し、ヒロインの方を向く。
「うん。なんかね、ひと月の間に2回満月になる事があってね。その2回目の満月の事をブルームーンって言うんだって!」
「ふーん……そうなんだ?」
「でね、今日3月30日がちょうどその2回目の満月で、見た人は幸せになれるんだって!」
興奮気味に一生懸命話してくれるヒロイン。
……知ってるよ。それが3年か5年に一度の周期で巡ってくるって事もね。
見ただけで幸せになれる、なんて都合の良いことあるわけないって、以前の僕なら思ったかもしれない。
事実、今でも半信半疑なんだけど。
純粋に信じきっているヒロインを見てると、もしかしたら本当に幸せになれるんじゃないかって気がする。
「雅季くん、一緒にブルームーン見ようねっ!」
……ねぇ知ってた? 今年は1月にもブルームーンがあったって事。
今日の月は綺麗だねってヒロインが見上げた満月。あれもブルームーンだったんだよ?
今年はブルームーンの当たり年で、一年の内に二度もブルームーンが見られるのは、とっても珍しい事なんだって。
「……まぁ、気が向いたらね」
まっすぐに僕を覗き込む無邪気な瞳に、つい素直じゃない言葉が口をついて出る。
なのに、キミはそんな僕の心を見透かしたように嬉しそうに笑う。
ねぇ……知ってる?
キミに見つめられるだけで、僕の心臓がいつもより早く鼓動を刻むって事。
すごく落ち着かない気持ちになるのに、視線を外されると何故だかもっと落ち着かなくなる。
僕だけを見て――その瞳に映すのは僕以外許さないよ?
例えそれが今日の満月でも。
ヒロインが見つめていいのは僕だけなんだ。
僕がヒロインを幸せにしてあげたいから。
だから、僕をその瞳に映し続けていて。
満月にまで嫉妬してしまうほど、ヒロインを想っている事。
ヒロインは知ってた?
END.
少し得意気な表情でヒロインが僕に問い掛ける。
「ブルームーン?」
読んでいた本から目を離し、ヒロインの方を向く。
「うん。なんかね、ひと月の間に2回満月になる事があってね。その2回目の満月の事をブルームーンって言うんだって!」
「ふーん……そうなんだ?」
「でね、今日3月30日がちょうどその2回目の満月で、見た人は幸せになれるんだって!」
興奮気味に一生懸命話してくれるヒロイン。
……知ってるよ。それが3年か5年に一度の周期で巡ってくるって事もね。
見ただけで幸せになれる、なんて都合の良いことあるわけないって、以前の僕なら思ったかもしれない。
事実、今でも半信半疑なんだけど。
純粋に信じきっているヒロインを見てると、もしかしたら本当に幸せになれるんじゃないかって気がする。
「雅季くん、一緒にブルームーン見ようねっ!」
……ねぇ知ってた? 今年は1月にもブルームーンがあったって事。
今日の月は綺麗だねってヒロインが見上げた満月。あれもブルームーンだったんだよ?
今年はブルームーンの当たり年で、一年の内に二度もブルームーンが見られるのは、とっても珍しい事なんだって。
「……まぁ、気が向いたらね」
まっすぐに僕を覗き込む無邪気な瞳に、つい素直じゃない言葉が口をついて出る。
なのに、キミはそんな僕の心を見透かしたように嬉しそうに笑う。
ねぇ……知ってる?
キミに見つめられるだけで、僕の心臓がいつもより早く鼓動を刻むって事。
すごく落ち着かない気持ちになるのに、視線を外されると何故だかもっと落ち着かなくなる。
僕だけを見て――その瞳に映すのは僕以外許さないよ?
例えそれが今日の満月でも。
ヒロインが見つめていいのは僕だけなんだ。
僕がヒロインを幸せにしてあげたいから。
だから、僕をその瞳に映し続けていて。
満月にまで嫉妬してしまうほど、ヒロインを想っている事。
ヒロインは知ってた?
END.
