誓いの印〜After Story〜
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「ヒロインちゃん! おめでとう! 良かったね」
「雅季兄ちゃん、お姉ちゃん。おめでとう」
「裕次お兄ちゃん……瞬くん。ありがとう」
緊張から解き放たれて、泣きそうになるのを必死で堪える。
「なーんだ。意外とあっさり許可されちまって、つまんねぇの」
「雅弥くん……」
「でもま、あんだけ緊張した雅季見たの初めてだったしな。珍しいもん見させてもらったぜ」
「雅弥……人で遊ばないでくれない?」
眉をひそめて雅季くんがそう言うと、「一応、祝福してやってんじゃん」と、全く悪びれずにニカッと雅弥くんが笑う。
「お嬢様、雅季さま。おめでとうございます」
「御堂さん。ありがとうございます」
「やはり、お嬢様は笑顔が一番似合っておいでですね」
御堂さんの言葉に、修一お兄ちゃんが頷く。
「ええ。ヒロインさんは笑顔が素敵ですから。雅季、ヒロインさんを悲しませないようにするんだぞ?」
「うん。ヒロインは僕が世界中で一番幸せにする」
兄弟たちからの祝福、そして雅季くんからの嬉しい言葉に、私の涙腺はとうとう壊れてしまった。
――……
「なんか、夢見てるみたい」
兄弟たちに報告を終えた私と雅季くんは、雅季くんの部屋で漸くひと息をついた。
「あのね。夢だったら困るんだけど。あんな緊張する事、二度もしたくない」
「ふふっ。うん、私も」
隣に座る雅季くんに笑顔を向けると、じっ、と私の顔を見つめる雅季くん。
「雅季くん? どうかした?」
「ヒロイン……。何か忘れてない?」
「? 何かって?」
私が聞き返すと、雅季くんは深い溜め息をついた。
「遊園地の帰りに僕が言ったこと……覚えてない?」
「遊園地の帰り……? …………あぁっ!!」
わ、忘れてた。みんなへの報告が終わったら続きしようって……。ど、どうしよう? 私ってばすっかり忘れて、ベッドに腰掛けちゃってるしっ!!
「思い出したみたいだね? じゃあ、いい?」
「えっ!? ま、待って!」
「……待てない。もう、限界……」
「えっ!? ちょっ……!?」
私の返事を待たずに、雅季くんの唇が私の唇を塞ぐ。
「んん……っ! は……っ、ま、雅季くん」
私の制服のリボンを外しながら、何度となく深い口づけを繰り返す。
「“くん”はいらない」
「だっ、だって……」
「次、“くん”づけしたら、見える場所に印つけるよ?」
「……ッ! ま、雅季……の意地悪……!」
恥ずかしい気持ちを隠して、雅季くんの名前を呼ぶと、満足げな顔をして私をゆっくりベッドに押し倒した。
「……ッ! ふぁ……ッ!」
いつの間にかブレザーが脱がされ、ブラウスのボタンもすでに半分ほど外されている。
「……兄さんには“泣かせない”って言ったけど……。別の意味で啼かせたくなるな」
「……え? ッあ! やぁんッ!」
ブラウスの中に雅季くんのしなやかな細い手が入り込み、ブラの上から膨らみを優しく揉みしだかれる。
その時、ドアをノックする音と雅弥くんの声が聞こえた。
「ま、雅季くんッ! 雅弥くん来て……るみた……はんッ!」
「ほっとけば? そのうち諦める」
「で……ッでも! あッ!」
私の首筋を雅季くんの舌が這う。その間にもノックの音は段々強くなっている。それと重なるようにドアの向こうから声が響いた。
「まーさーきー! ここを開けなさいっ!」
「雅季。いるんだろう? いるなら返事しなさい」
裕次お兄ちゃんの声に続いて修一お兄ちゃんの声。
私たちは慌てて途中まで脱いでいた服を着て、勉強してるフリを装う。
雅季くんが鍵を外しドアを開けて、部屋に入ってきたお兄ちゃん達は、私が雅季くんの部屋に夜遅い時間にいることを窘めた。
それから、修一お兄ちゃんから交際を認める条件として、夜10時以降はお互いの部屋を行き来するのを控えるように言われた。
「何かあってからでは遅いですからね。高校生らしく節度あるお付き合いをしてください」
「雅季に限ってそんな事ないだろうけど、そのへんちゃんとしなきゃだからね!」
「ヒロイン、気をつけろよ? 雅季はむっつりだからな」
お兄ちゃんたちの言葉に「僕がそんな軽はずみな事すると思う?」と雅季くんが返す。
……さっきまでそういう事しようとしてた人の発言とは思えないけど。
結局、今夜はお兄ちゃんたちの忠告通りに雅季くんの部屋を出て、自分の部屋に戻った。
なんとなく、残念だったようなほっとしたような、不思議な心境。
でも、これ以上どきどきしたらそれこそ心臓保たなくなっちゃう。
制服から部屋着に着替えていると、ケータイがメールを受信した。
送信者は雅季くん。
《0時にそっち行く。鍵開けて待ってて。……続きするから》
漸く収まった胸のどきどきがまたうるさく騒ぎ始める。
今日はゆっくり眠れそうにないかも……。
END.
「雅季兄ちゃん、お姉ちゃん。おめでとう」
「裕次お兄ちゃん……瞬くん。ありがとう」
緊張から解き放たれて、泣きそうになるのを必死で堪える。
「なーんだ。意外とあっさり許可されちまって、つまんねぇの」
「雅弥くん……」
「でもま、あんだけ緊張した雅季見たの初めてだったしな。珍しいもん見させてもらったぜ」
「雅弥……人で遊ばないでくれない?」
眉をひそめて雅季くんがそう言うと、「一応、祝福してやってんじゃん」と、全く悪びれずにニカッと雅弥くんが笑う。
「お嬢様、雅季さま。おめでとうございます」
「御堂さん。ありがとうございます」
「やはり、お嬢様は笑顔が一番似合っておいでですね」
御堂さんの言葉に、修一お兄ちゃんが頷く。
「ええ。ヒロインさんは笑顔が素敵ですから。雅季、ヒロインさんを悲しませないようにするんだぞ?」
「うん。ヒロインは僕が世界中で一番幸せにする」
兄弟たちからの祝福、そして雅季くんからの嬉しい言葉に、私の涙腺はとうとう壊れてしまった。
――……
「なんか、夢見てるみたい」
兄弟たちに報告を終えた私と雅季くんは、雅季くんの部屋で漸くひと息をついた。
「あのね。夢だったら困るんだけど。あんな緊張する事、二度もしたくない」
「ふふっ。うん、私も」
隣に座る雅季くんに笑顔を向けると、じっ、と私の顔を見つめる雅季くん。
「雅季くん? どうかした?」
「ヒロイン……。何か忘れてない?」
「? 何かって?」
私が聞き返すと、雅季くんは深い溜め息をついた。
「遊園地の帰りに僕が言ったこと……覚えてない?」
「遊園地の帰り……? …………あぁっ!!」
わ、忘れてた。みんなへの報告が終わったら続きしようって……。ど、どうしよう? 私ってばすっかり忘れて、ベッドに腰掛けちゃってるしっ!!
「思い出したみたいだね? じゃあ、いい?」
「えっ!? ま、待って!」
「……待てない。もう、限界……」
「えっ!? ちょっ……!?」
私の返事を待たずに、雅季くんの唇が私の唇を塞ぐ。
「んん……っ! は……っ、ま、雅季くん」
私の制服のリボンを外しながら、何度となく深い口づけを繰り返す。
「“くん”はいらない」
「だっ、だって……」
「次、“くん”づけしたら、見える場所に印つけるよ?」
「……ッ! ま、雅季……の意地悪……!」
恥ずかしい気持ちを隠して、雅季くんの名前を呼ぶと、満足げな顔をして私をゆっくりベッドに押し倒した。
「……ッ! ふぁ……ッ!」
いつの間にかブレザーが脱がされ、ブラウスのボタンもすでに半分ほど外されている。
「……兄さんには“泣かせない”って言ったけど……。別の意味で啼かせたくなるな」
「……え? ッあ! やぁんッ!」
ブラウスの中に雅季くんのしなやかな細い手が入り込み、ブラの上から膨らみを優しく揉みしだかれる。
その時、ドアをノックする音と雅弥くんの声が聞こえた。
「ま、雅季くんッ! 雅弥くん来て……るみた……はんッ!」
「ほっとけば? そのうち諦める」
「で……ッでも! あッ!」
私の首筋を雅季くんの舌が這う。その間にもノックの音は段々強くなっている。それと重なるようにドアの向こうから声が響いた。
「まーさーきー! ここを開けなさいっ!」
「雅季。いるんだろう? いるなら返事しなさい」
裕次お兄ちゃんの声に続いて修一お兄ちゃんの声。
私たちは慌てて途中まで脱いでいた服を着て、勉強してるフリを装う。
雅季くんが鍵を外しドアを開けて、部屋に入ってきたお兄ちゃん達は、私が雅季くんの部屋に夜遅い時間にいることを窘めた。
それから、修一お兄ちゃんから交際を認める条件として、夜10時以降はお互いの部屋を行き来するのを控えるように言われた。
「何かあってからでは遅いですからね。高校生らしく節度あるお付き合いをしてください」
「雅季に限ってそんな事ないだろうけど、そのへんちゃんとしなきゃだからね!」
「ヒロイン、気をつけろよ? 雅季はむっつりだからな」
お兄ちゃんたちの言葉に「僕がそんな軽はずみな事すると思う?」と雅季くんが返す。
……さっきまでそういう事しようとしてた人の発言とは思えないけど。
結局、今夜はお兄ちゃんたちの忠告通りに雅季くんの部屋を出て、自分の部屋に戻った。
なんとなく、残念だったようなほっとしたような、不思議な心境。
でも、これ以上どきどきしたらそれこそ心臓保たなくなっちゃう。
制服から部屋着に着替えていると、ケータイがメールを受信した。
送信者は雅季くん。
《0時にそっち行く。鍵開けて待ってて。……続きするから》
漸く収まった胸のどきどきがまたうるさく騒ぎ始める。
今日はゆっくり眠れそうにないかも……。
END.
