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「初めてでドキドキしてたけどそんなに痛くなかったかなあ……おじさまがすっごく優しくしてくれて」
「ふぅん、それはなにより。血は出なかった?」
「うん、全然!」
やべぇ。トイレから戻って来たらなんか触れられない話題になってる。時間は夜七時頃、俺はゲームに勤しむ二人の背後で立ち尽くしたままキョドっていた。
初めてとか、血とか……つまりそういうことだよな!? トイレに行く前は服装の話で盛り上がっていたはずなのにどうしてY談話みたいなことになってんだ。ていうかそういう話できるんだ? ドラ公はまだしも〇は初心な方だと思っていたからショックだ……。
「なんか大したことないのに大人になったみたいで嬉しいな」
「そ~う? 背伸びしてる可愛い子に見えるんだが」
「なっ、違うもん……! 今はそうでもこれからは色んなのできるし……すっごい大きいのとか」
「うわああああ!!!」
「!? なんだねロナルド君!?」
「セロリでも出た?」
「ちが! お前! 初めてが! Y談! お前!!」
「?????」
〇は目をまん丸にしてこちらを見ている。でも普通にダメだろ! そんな、別のヤツならまだしもその小さい口からこれ以上爆弾発言がされるのを聞いてられなかった。慌てて口を塞ぐと「んむむ!」と可愛い抗議が聞こえるが、とにかくだめだ。一旦深呼吸しよう。
「ロナルド君?? また頭でも打ったのかね?」
「ちげぇよ! その……初めてをY談おじさんに任せたのは本当なのか?」
「なんだその言い方。でも彼器用だし、経験豊富そうだからちょうどよかったんじゃないか? 〇君を傷つけることはしないだろうしね」
「むむむ! んむ!」
「……悪い」
〇から手を離すと、彼女は涙目で少し荒い呼吸を続けていた。耳も赤くて、こんな姿を……もっと乱れた姿をあのおっさんに見せたのか。
Y談と出会ったのは偶然だと言っていたが、それからいつの間に夜を任せるような仲になっていたんだ。街中で二人並んで歩いているのも今思えばデートだったのか。
「はあ……〇がアイツに……」
「……? 〇君、アホルド君のことは放っておこう。とにかく上手くいってよかったね」
「? うん! 服脱ぐ時がまだ慣れないけどね」
「うう~……うう~……!!」
「あの、ロナルド……後ろで呻くのこわいんだけど……」
だって、〇が……! ここに来る面々の中ではかなりの常識人で良心だった〇が、悪い男に捕まって初めてを……そう思うと泣かずにいられない。そうだ、今のうちにあのおっさんぶち殺してくるか? 催眠こそ使ってくるものの殴れば解決できるだろ。
「俺ちょっと外出てくる」
「あ、ほんと? だったら綿棒買ってきてくれない?」
「綿棒?」
財布を持ってメビヤツの帽子を外したところで、ゲームを一度止めた〇がくるりと振り向いた。
「うん、ほら見て! 初めてピアス開けたの! だからケア用に必要で」
「……初めての、ピアス?」
「ああ、話は聞いていただろう? Y談おじさんに開けてもらったらしいよ」
「Y談のおっさんに」
「うん! 街で歩いてたの捕まえて開けてもらった」
「ポケモンかよ」
……俺は誤解していたようだ。よかったぁ~!!!! 〇は〇のままだ!! そうだよな、〇があんなこと言うはずないよな!? ホントびっくりしたぜ。あ~~~殴りに行くのはなしだ。買い物してドーナツでも買ってきてやろうかな。
帽子を被って玄関を開く。そして出る時、ドラ公と彼女の会話がまた聞こえてきた。
「Y談おじさんに変なことされなかった?」
「ええと、それは……されたかった、かも」
「んぁあああ!!!」
やっぱあのおっさんぶん殴りに行こう。
「ふぅん、それはなにより。血は出なかった?」
「うん、全然!」
やべぇ。トイレから戻って来たらなんか触れられない話題になってる。時間は夜七時頃、俺はゲームに勤しむ二人の背後で立ち尽くしたままキョドっていた。
初めてとか、血とか……つまりそういうことだよな!? トイレに行く前は服装の話で盛り上がっていたはずなのにどうしてY談話みたいなことになってんだ。ていうかそういう話できるんだ? ドラ公はまだしも〇は初心な方だと思っていたからショックだ……。
「なんか大したことないのに大人になったみたいで嬉しいな」
「そ~う? 背伸びしてる可愛い子に見えるんだが」
「なっ、違うもん……! 今はそうでもこれからは色んなのできるし……すっごい大きいのとか」
「うわああああ!!!」
「!? なんだねロナルド君!?」
「セロリでも出た?」
「ちが! お前! 初めてが! Y談! お前!!」
「?????」
〇は目をまん丸にしてこちらを見ている。でも普通にダメだろ! そんな、別のヤツならまだしもその小さい口からこれ以上爆弾発言がされるのを聞いてられなかった。慌てて口を塞ぐと「んむむ!」と可愛い抗議が聞こえるが、とにかくだめだ。一旦深呼吸しよう。
「ロナルド君?? また頭でも打ったのかね?」
「ちげぇよ! その……初めてをY談おじさんに任せたのは本当なのか?」
「なんだその言い方。でも彼器用だし、経験豊富そうだからちょうどよかったんじゃないか? 〇君を傷つけることはしないだろうしね」
「むむむ! んむ!」
「……悪い」
〇から手を離すと、彼女は涙目で少し荒い呼吸を続けていた。耳も赤くて、こんな姿を……もっと乱れた姿をあのおっさんに見せたのか。
Y談と出会ったのは偶然だと言っていたが、それからいつの間に夜を任せるような仲になっていたんだ。街中で二人並んで歩いているのも今思えばデートだったのか。
「はあ……〇がアイツに……」
「……? 〇君、アホルド君のことは放っておこう。とにかく上手くいってよかったね」
「? うん! 服脱ぐ時がまだ慣れないけどね」
「うう~……うう~……!!」
「あの、ロナルド……後ろで呻くのこわいんだけど……」
だって、〇が……! ここに来る面々の中ではかなりの常識人で良心だった〇が、悪い男に捕まって初めてを……そう思うと泣かずにいられない。そうだ、今のうちにあのおっさんぶち殺してくるか? 催眠こそ使ってくるものの殴れば解決できるだろ。
「俺ちょっと外出てくる」
「あ、ほんと? だったら綿棒買ってきてくれない?」
「綿棒?」
財布を持ってメビヤツの帽子を外したところで、ゲームを一度止めた〇がくるりと振り向いた。
「うん、ほら見て! 初めてピアス開けたの! だからケア用に必要で」
「……初めての、ピアス?」
「ああ、話は聞いていただろう? Y談おじさんに開けてもらったらしいよ」
「Y談のおっさんに」
「うん! 街で歩いてたの捕まえて開けてもらった」
「ポケモンかよ」
……俺は誤解していたようだ。よかったぁ~!!!! 〇は〇のままだ!! そうだよな、〇があんなこと言うはずないよな!? ホントびっくりしたぜ。あ~~~殴りに行くのはなしだ。買い物してドーナツでも買ってきてやろうかな。
帽子を被って玄関を開く。そして出る時、ドラ公と彼女の会話がまた聞こえてきた。
「Y談おじさんに変なことされなかった?」
「ええと、それは……されたかった、かも」
「んぁあああ!!!」
やっぱあのおっさんぶん殴りに行こう。