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こんなにずぶ濡れになったのは久しぶりだ。水たまりの上でくるくると回れば、水面に揺らめく紫が美しい。
兄は困ったような顔で胸元を押さえている。濡れないようにと鏡をしまいこんであるから。
「そんなに跳ねると汚れてしまうよ」
「美しさは変わらないもんー」
冗談混じりに笑って、兄を迎えにいく。ちゃぷん、ちゃぷんと水の上を駆けて、兄の両手を取った。
「もちろんお兄ちゃんも!」
「……ああ、もちろん」
あのお方にいただいた身体なのだから、どんなときでも美しいに決まってる。
鏡だけはしっかりとしまって、諦めたように表情を緩める兄。嬉しくなって余計に水が跳ねた。
「風で傘が飛ばされた? それでヤケになって遊んできたのか?」
「妹が可愛くてね」
■
マルフィ/妹
拍手ありがとうございます。
兄は困ったような顔で胸元を押さえている。濡れないようにと鏡をしまいこんであるから。
「そんなに跳ねると汚れてしまうよ」
「美しさは変わらないもんー」
冗談混じりに笑って、兄を迎えにいく。ちゃぷん、ちゃぷんと水の上を駆けて、兄の両手を取った。
「もちろんお兄ちゃんも!」
「……ああ、もちろん」
あのお方にいただいた身体なのだから、どんなときでも美しいに決まってる。
鏡だけはしっかりとしまって、諦めたように表情を緩める兄。嬉しくなって余計に水が跳ねた。
「風で傘が飛ばされた? それでヤケになって遊んできたのか?」
「妹が可愛くてね」
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マルフィ/妹
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