○○しないと出られない部屋
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
“90分以内にどちらかが死んでください”
「いきなりハードル高すぎだろ!!!しかも直球すぎる」
「どちらかが…。なら私が死のう。任せろ」
「ちょっと待って。なんで受け入れてるの?自分が死ぬのも嫌だけど、わざわざ六路木ちゃんが死ぬことないでしょ。ほら、まだ引き直せるんだしさ」
そ、そうか…。早まるな自分。これより酷いものはなさそうだし…まだチャンスはある。もっとマシなものを引いて平和にクリアした方がいいな。
「…じゃあ、引き直すぞ?」
王馬が頷くのと同時にレバーを引くと、再びスロットが回り始めた。頼む。頼むから、どうか平和に…。
ピコンッ
“60分以内にセッ○スしてください”
「だあああああああ!!!!!!」
「とんでもないの引いてくれたね、六路木ちゃん。する?」
「しない!!!」
「しょうがないなぁ。じゃあもう1回引き直すからね」
ピコンッ
“90分以内に腕を1本差し出してください”
「あらら」
「なんでお前が引くと物騒なんだ!!?」
まずいぞ。チャンスは3回だ…。次でまともなのを引かなければ完全に詰む。だってもし、次にまた“死ぬ”なんて言葉が出てきたら?それなら腕1本差し出した方がマシだったとなってしまう。そもそも、それをやったところで本当に扉が開くのか?ためらうな、私は護衛官なんだぞ。これで王馬を護れるなら、私は腕の1本くらいっ…!
「どうしようか、六路木ちゃん。次でマシなの出ればいいけどさー」
「……どこかに…鉈はないだろうか」
「もう腕を切り落とすつもりでいるの?さすがだね六路木ちゃん!でもちょっと冷静になろうよ。致し方ない状況ならともかく、まだチャンスは1回あるんだよ?それともここで妥協する?」
「しかし…この内容では、次引いたときに悪化してる可能性もある。そしたらどうすればいいんだ?もうそれを実行するしかなくなるんだぞ?」
「そうだけどさ。こればっかりは運だからやってみなきゃわからないよ。というわけで、最後の1回引くね!もしこれで体の一部を差し出せってのが出たら、それはオレがやるから安心してよ。引いたオレの責任だからね」
「えっ!?王馬…!!!」
そして私が止めるよりも早く、王馬は最後の1回を引いてしまった。絶対に駄目だ。そんなこと王馬にやらせるわけにはいかない。その時には王馬よりも早く、私が体の一部を差し出さなければ―…。
.