王馬バースデー
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「………お?」
何もすることがなくて。なんとなく中庭をぶらついていたら赤松に出会い、さらにそこでモノクマメダルを拾った。試しにと思って、赤松と一緒にモノモノマシーンを回してみたらアストロケーキが出てきた。ケーキといえば…で頭に浮かんだのは誕生日。そう言えば今日は王馬の誕生日だった。モノパッドにプロフィールが載っていたから知っていたし、王馬自身も何人かに“今日はオレの誕生日なんだー”と言って回っていたので、やっぱり誕生日なんだと再確認した。
「わぁ!アストロケーキだね!あ、そう言えば今日は王馬くんの誕生日だよね。六路木さん、よかったらみんなを誘って王馬くんの誕生日パーティーしない?…それとも、大人数で騒ぐのは苦手かな?」
「…苦手、と言われると苦手だが。いや、せっかくの誕生日だ。私も参加しよう」
「よかった!やっぱりサプライズがいいよね。ご馳走は東条さんにお願いして…。誕生日プレゼントも用意しなきゃね!さっそくみんな誘ってこよう!」
サプライズも何も本人が誕生日なのをわかっているので、ここで怪しい行動をしたら即バレだろうが…。赤松とともにとりあえず食堂へ行ってみると東条と天海、真宮寺の姿があった。
「あら、赤松さんに六路木さん。2人もお茶はいかが?」
「ありがとう東条さん!…じゃなくて。お願いがあるんだけど…」
「何かしら?」
「みんなで王馬くんの誕生日パーティーをしたいなと思って。どうかな?」
赤松がそう言うと天海はモノパッドを取り出して確認を始めた。
「あ、本当っすね」
「僕も知ってはいたんだけどネ。彼個人と特別仲がいいというわけでもないし、僕だけでお祝いしても仕方ないと思っていたんだけど。それなら構わないヨ」
「そうね。そういうことなら任せて頂戴」
「白銀さんと星君はちょっと席外してまして。また戻ってくるんで後で伝えとくっすよ」
「うん。お願いね!六路木さん、次行こう!」
次に食堂からテラスに出てみると何かを探す獄原と、そのそばに茶柱の姿が見えた。
「ゴン太くん!何してるの?」
「あ、赤松さんと六路木さん!あのね、虫さんを探してるんだ。王馬君が誕生日だから、プレゼントしようと思って…」
誕生日に…虫をプレゼント…?悪気はないのだろうが、それはとんだサプライズだな。というか、獄原は王馬が誕生日ということを知っていたんだな。まぁ、モノパッドを見たか、本人から直接言われたかのどちらかだろうけど。
「そ、そっか…。でも誕生日プレゼントだから、違うものをあげた方が喜ぶんじゃないかな?」
「でもゴン太…バカだから何をあげたら喜んでくれるのかわからないよ…。虫さんの代わりにモノクマメダルは見つけたんだけど…」
「そう!それだよ!モノモノマシーンから出てきたものをあげたら王馬くんもきっと喜ぶよ!!」
その方がマシだろうな。
「そうかな…?わかった。ゴン太、王馬君の好きなものが出るように頑張ってくるよ!!」
そう言って獄原はものすごい勢いで校舎へと走って行ってしまった。
「おや、赤松さんに六路木さん!こんなところでどうしたんですか?」
「あ、茶柱さんも参加してくれない?今日は王馬くんの誕生日なんだ」
王馬の名前を出した途端に茶柱は露骨に嫌そうな表情で赤松を見つめた。茶柱の場合、王馬だけの問題ではないのだろうが。
「………はぁ、男死の誕生日なんて心底どうでもいいのですが。夢野さんと一緒に過ごす方が何十倍も有意義ですね」
「ま、まぁ…そう言わずに。ね?」
「しかし王馬さんが男死に生まれてしまった日ではありますからね。赤松さんがそこまで言うなら、王馬さんに同情しつつ参加してあげます。夢野さんとアンジーさんには伝えておきますよ」
茶柱の男嫌いは凄まじいなと改めて思った。何だかんだ言いながらも参加してくれるそうなので、夢野たちは任せて残りのメンバーを捜しに行くことにした。
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