🐾本編🐾
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4.言葉
「に、い゙に゙ぃぃぃ、ぃぁ゙ぁ゙ぁ゙あぅ゙っ」
「・・・るせェ・・・」
ある日の朝、圭介は耳元で聞こえる妙な呻き声で目が覚めた。最近、〇〇がおかしな声を出すようになっていた。今も、眠る彼のことなどお構い無しに、その奇っ怪な声で鳴きまくっている。
「〇〇・・・休みの日は寝かせろ・・・」
「に゙ぃぃぃ、い゙ぇぇぇ゙ぅ゙、ぅぅぅゔえ゙」
「・・・いい加減にしねぇと口塞ぐぞオラ。」
嫌がらせか。案の定、今朝も少女の姿で横になっていた〇〇の頬をガシッと掴み、ついでだからもうネコにしてやろうと圭介が顔を寄せる。
「けぇ゙、ぅ゙ぅ゙ぅ゙ス・・・」
「・・・?」
「ケェ゙・・・ぅケ」
なんだか更に様子がおかしい。ただの呻き声が、段々言葉に聞こえてくるのは気のせいだろうか。人間の姿だから余計にそう思えて、圭介はキスをするのを一瞬躊躇い、彼女の顔をじっと見つめていた。
「ケ、ぅ、スゥ、けー」
「!?」
「ケェー、スケー」
ピンポピンポピンポーン!
慌てたような玄関ベルに、誰だ変な鳴らし方するヤツは。と怪訝そうな表情をした千冬がドアスコープを除くと、そこにはネコを抱えた圭介がいた。
「場地さん?どうしたんs」
「千冬っ!!〇〇がしゃべった!!」
「・・・はい?」
ずいっと至近距離まで持ってこられた銀色のネコが、にゃあ~ん。と千冬に向かって一声鳴いた。
「にゃ~」
「・・・あれ?っかしいな。」
千冬に、喋る〇〇の声を聴かせてやろうと彼の部屋に押しかけた圭介だったが、一向に喋る気配のない〇〇に、彼の頭上で"???"が踊り出す。
「ホントに喋ったんスか?」
「おぉ。オレの名前言ったんだよ。」
それって、よく聞く空耳アワーなのでは?と千冬は疑った。ウチの子喋るんです。「ごはーん」「うまーい」の類いである。
「ん~?あ。もしかして人間の姿じゃないと喋らねぇのかな?」
「え?」
そう言うな否や、圭介は〇〇を抱き上げキスをした。
ちゅ。
ぼぉんっ。
「!?!?な、なななな///」
一瞬にして目の前に裸の女の子が現れ、千冬が仰け反りパニックを起こす。
「バ、場地さぁん!!〇〇、は、ははは裸!?」
「ほら、〇〇もっかい言ってみ?」
「にゃ。」
特段気にもしていない様子の圭介に、これは慣れなのか?慣れるものなのか!?場地さんスゲぇ!!と顔を真っ赤にした千冬が尊敬の眼差しを圭介に向けていた。
「ケェース、ケ」
「・・・!」
「ケースケェ」
「「喋ったー!!」」
本当だった。まるで本物の人間のように。いつの間に覚えたのか。〇〇は、飼い主圭介の名前をしっかりと呼んでみせた。
「っい、ぢぃ゙ぃぃ」
「コイツはち、ふ、ゆ。」
「ぃ゙、ち、ぅ゙、ぅー、ゆぅ」
「ホント、もうすぐ言えそうっスね。」
〇〇は、千冬が持っていたロング丈のパーカーを着ながら、千冬の名前を覚えようと奮闘していた。
「チぃ、フ、ユ」
「お。言えた言えた!」
「チぃフーユー」
それを聞いた圭介が、自分の顔を指さしながら〇〇に問いかけた。
「オレは?」
「・・・ケースケ。」
「コイツは?」
「チフユー。」
「カンペキだ・・・!」
ネコにあるまじき高レベルの学習能力に、千冬は仰天した。本当に次から次へと、この不思議なネコには驚かされてばかりである。
「場地さん、これ他の言葉も覚えそうっスね。」
「あン?おー。でもなに覚えさしゃいいんだ?」
「んー。まずは挨拶っスかね?」
二人は、一日の流れに沿って基本的な挨拶を〇〇に教え込んでみた。言葉を発することに慣れてきたのか、呻ることも少なくなり、繰り返し聞かせてやると段々とスムーズに喋れるようになっていった。
「オハヨー。コンチハー。サヨォナラー。コンワンワー。オヤスミィ。」
「スゲェ。面白れぇ。」
「でもなんか、まだぎこちないというか・・・棒読みっぽいっスね。」
「んな細かいことはいいんだよ。〇〇、スゲェぞおまえ!」
圭介が頭を撫でてやると、〇〇はされるがまま気持ちよさそうに目を閉じた。
ぐきゅるる~
「もう昼か。腹減ったな。」
「ペケェー。ペケェー。コンチハー。」
「場地さん。ペヤングありますけど、食べます?」
「お、いいね。」
千冬が台所でペヤングを作って戻ってくると、二人が手を合わせいただきます!と割り箸を割った。
じ―――。
「・・・場地さん。めっちゃ見られてますよ。」
「あン?」
〇〇が、心なしか鼻をひくつかせ圭介が手に持つペヤングをガン見していた。香ばしい香りに誘われ、瞬きも忘れる程にとても気になっている様子。
「そういえば、〇〇って何食べてるんスか?」
「ネコになってる間に、普通にネコ用の餌食わしてっけど。」
「人間になっているときは、人間の食べ物口にするのかな?」
ネコに、味の濃い人間の食べ物を与えるのはあまりよくないと言われている。塩分過剰摂取は、動物にとって思わぬ病気に繋がるからだ。
「腹減ってんのか?食ってみるか?」
「ええっ?場地さん大丈夫っスか?」
「人間のからだなんだし、大丈夫じゃねーの?」
んなテキトーな・・・。千冬は少しハラハラしながらその様子を見ていた。圭介が、箸で持ち上げた焼きそばを〇〇の口元まで持っていってやる。スンスンと匂いを確認した〇〇が、ぱくっと麺を口に含んだ。あむあむと幼児がスパゲッティを食べるが如く口を動かし、少しずつその中へと入れていく。何本が麺をこぼしながら咀嚼すると、ゴクっと飲み込んだ。
「どうだ?〇〇。」
その瞬間、満月の双眼の瞳孔がぎゅん!と開いた。〇〇が、両手で圭介の腕をガシッと掴むと、ペヤングに向かって喋りだした。
「ケースケ!ケースケ!!」
「いやそれはオレじゃねぇ。」
「場地さん。もしかしてペヤング、気に入ったんじゃないんスか?」
え?〇〇を見ると、口の端からよだれが垂れていた。よっぽど腹が減っていたのか、その味がかなりお気に召したらしい。
圭介がもう一口箸で麺を持ち上げると、はっはっ、と〇〇が口を開けた。それは、まるで餌を強請るひな鳥のよう。
「千冬ぅ・・・」
「はい。」
「オレにも母性って、あったんだなぁ・・・」
「・・・はぃい!?」
〇〇は、ぱくぱくと美味しそうにペヤングを頬張っていた。だが、やはり塩分の量を考えるとあまり与えすぎるのもよくないのでは。ということで「半分コだぞ。」と圭介が〇〇に声をかけながら、二人仲良く分け合ったのだった。
ーーー卍おまけ卍ーーー
圭介「〇〇。食う前はこうだ。いただきます。」
〇〇「イタキマス。」
千冬「"ダ"が抜けてる・・・」
圭介「食べたらこう。ごちそうさまでした。」
〇〇「チサマシタ。」
千冬「・・・濁音の練習が必要か?」
「に、い゙に゙ぃぃぃ、ぃぁ゙ぁ゙ぁ゙あぅ゙っ」
「・・・るせェ・・・」
ある日の朝、圭介は耳元で聞こえる妙な呻き声で目が覚めた。最近、〇〇がおかしな声を出すようになっていた。今も、眠る彼のことなどお構い無しに、その奇っ怪な声で鳴きまくっている。
「〇〇・・・休みの日は寝かせろ・・・」
「に゙ぃぃぃ、い゙ぇぇぇ゙ぅ゙、ぅぅぅゔえ゙」
「・・・いい加減にしねぇと口塞ぐぞオラ。」
嫌がらせか。案の定、今朝も少女の姿で横になっていた〇〇の頬をガシッと掴み、ついでだからもうネコにしてやろうと圭介が顔を寄せる。
「けぇ゙、ぅ゙ぅ゙ぅ゙ス・・・」
「・・・?」
「ケェ゙・・・ぅケ」
なんだか更に様子がおかしい。ただの呻き声が、段々言葉に聞こえてくるのは気のせいだろうか。人間の姿だから余計にそう思えて、圭介はキスをするのを一瞬躊躇い、彼女の顔をじっと見つめていた。
「ケ、ぅ、スゥ、けー」
「!?」
「ケェー、スケー」
ピンポピンポピンポーン!
慌てたような玄関ベルに、誰だ変な鳴らし方するヤツは。と怪訝そうな表情をした千冬がドアスコープを除くと、そこにはネコを抱えた圭介がいた。
「場地さん?どうしたんs」
「千冬っ!!〇〇がしゃべった!!」
「・・・はい?」
ずいっと至近距離まで持ってこられた銀色のネコが、にゃあ~ん。と千冬に向かって一声鳴いた。
「にゃ~」
「・・・あれ?っかしいな。」
千冬に、喋る〇〇の声を聴かせてやろうと彼の部屋に押しかけた圭介だったが、一向に喋る気配のない〇〇に、彼の頭上で"???"が踊り出す。
「ホントに喋ったんスか?」
「おぉ。オレの名前言ったんだよ。」
それって、よく聞く空耳アワーなのでは?と千冬は疑った。ウチの子喋るんです。「ごはーん」「うまーい」の類いである。
「ん~?あ。もしかして人間の姿じゃないと喋らねぇのかな?」
「え?」
そう言うな否や、圭介は〇〇を抱き上げキスをした。
ちゅ。
ぼぉんっ。
「!?!?な、なななな///」
一瞬にして目の前に裸の女の子が現れ、千冬が仰け反りパニックを起こす。
「バ、場地さぁん!!〇〇、は、ははは裸!?」
「ほら、〇〇もっかい言ってみ?」
「にゃ。」
特段気にもしていない様子の圭介に、これは慣れなのか?慣れるものなのか!?場地さんスゲぇ!!と顔を真っ赤にした千冬が尊敬の眼差しを圭介に向けていた。
「ケェース、ケ」
「・・・!」
「ケースケェ」
「「喋ったー!!」」
本当だった。まるで本物の人間のように。いつの間に覚えたのか。〇〇は、飼い主圭介の名前をしっかりと呼んでみせた。
「っい、ぢぃ゙ぃぃ」
「コイツはち、ふ、ゆ。」
「ぃ゙、ち、ぅ゙、ぅー、ゆぅ」
「ホント、もうすぐ言えそうっスね。」
〇〇は、千冬が持っていたロング丈のパーカーを着ながら、千冬の名前を覚えようと奮闘していた。
「チぃ、フ、ユ」
「お。言えた言えた!」
「チぃフーユー」
それを聞いた圭介が、自分の顔を指さしながら〇〇に問いかけた。
「オレは?」
「・・・ケースケ。」
「コイツは?」
「チフユー。」
「カンペキだ・・・!」
ネコにあるまじき高レベルの学習能力に、千冬は仰天した。本当に次から次へと、この不思議なネコには驚かされてばかりである。
「場地さん、これ他の言葉も覚えそうっスね。」
「あン?おー。でもなに覚えさしゃいいんだ?」
「んー。まずは挨拶っスかね?」
二人は、一日の流れに沿って基本的な挨拶を〇〇に教え込んでみた。言葉を発することに慣れてきたのか、呻ることも少なくなり、繰り返し聞かせてやると段々とスムーズに喋れるようになっていった。
「オハヨー。コンチハー。サヨォナラー。コンワンワー。オヤスミィ。」
「スゲェ。面白れぇ。」
「でもなんか、まだぎこちないというか・・・棒読みっぽいっスね。」
「んな細かいことはいいんだよ。〇〇、スゲェぞおまえ!」
圭介が頭を撫でてやると、〇〇はされるがまま気持ちよさそうに目を閉じた。
ぐきゅるる~
「もう昼か。腹減ったな。」
「ペケェー。ペケェー。コンチハー。」
「場地さん。ペヤングありますけど、食べます?」
「お、いいね。」
千冬が台所でペヤングを作って戻ってくると、二人が手を合わせいただきます!と割り箸を割った。
じ―――。
「・・・場地さん。めっちゃ見られてますよ。」
「あン?」
〇〇が、心なしか鼻をひくつかせ圭介が手に持つペヤングをガン見していた。香ばしい香りに誘われ、瞬きも忘れる程にとても気になっている様子。
「そういえば、〇〇って何食べてるんスか?」
「ネコになってる間に、普通にネコ用の餌食わしてっけど。」
「人間になっているときは、人間の食べ物口にするのかな?」
ネコに、味の濃い人間の食べ物を与えるのはあまりよくないと言われている。塩分過剰摂取は、動物にとって思わぬ病気に繋がるからだ。
「腹減ってんのか?食ってみるか?」
「ええっ?場地さん大丈夫っスか?」
「人間のからだなんだし、大丈夫じゃねーの?」
んなテキトーな・・・。千冬は少しハラハラしながらその様子を見ていた。圭介が、箸で持ち上げた焼きそばを〇〇の口元まで持っていってやる。スンスンと匂いを確認した〇〇が、ぱくっと麺を口に含んだ。あむあむと幼児がスパゲッティを食べるが如く口を動かし、少しずつその中へと入れていく。何本が麺をこぼしながら咀嚼すると、ゴクっと飲み込んだ。
「どうだ?〇〇。」
その瞬間、満月の双眼の瞳孔がぎゅん!と開いた。〇〇が、両手で圭介の腕をガシッと掴むと、ペヤングに向かって喋りだした。
「ケースケ!ケースケ!!」
「いやそれはオレじゃねぇ。」
「場地さん。もしかしてペヤング、気に入ったんじゃないんスか?」
え?〇〇を見ると、口の端からよだれが垂れていた。よっぽど腹が減っていたのか、その味がかなりお気に召したらしい。
圭介がもう一口箸で麺を持ち上げると、はっはっ、と〇〇が口を開けた。それは、まるで餌を強請るひな鳥のよう。
「千冬ぅ・・・」
「はい。」
「オレにも母性って、あったんだなぁ・・・」
「・・・はぃい!?」
〇〇は、ぱくぱくと美味しそうにペヤングを頬張っていた。だが、やはり塩分の量を考えるとあまり与えすぎるのもよくないのでは。ということで「半分コだぞ。」と圭介が〇〇に声をかけながら、二人仲良く分け合ったのだった。
ーーー卍おまけ卍ーーー
圭介「〇〇。食う前はこうだ。いただきます。」
〇〇「イタキマス。」
千冬「"ダ"が抜けてる・・・」
圭介「食べたらこう。ごちそうさまでした。」
〇〇「チサマシタ。」
千冬「・・・濁音の練習が必要か?」
