🐾本編🐾
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「にゃ~ん」
圭介は、無事元の姿に戻ったネコを抱えて家を出た。また人間の姿になってしまった時の為にも、身に着ける物はあるに越したことはない。何とか考え絞り出した調達先の当てを訪ねるため、バイクである場所へと向かっていた。
「よぉ。」
「あ?なんだよ突然。」
圭介は、昔通っていた空手道場の師範が住む自宅へとやって来た。目の前にいる師範の孫、佐野万次郎は所属する暴走族、東京卍會の総長を務める男で圭介の幼馴染だ。
「エマ帰ってるか?」
「え?エマ?帰ってるけど、何の用?」
「いいから、呼んで来い。ちょっと頼みてぇことがあんだよ。」
「え~。おいおい、エマはケンチンのことが好きで、ケンチンもエマひと筋なんだからな。横恋慕はよせよ。」
「ちげぇよ!いいから呼んで来いっつってんだろ!!」
「ちょっとなぁに?騒がし・・・あれ。場地じゃん。」
その時、玄関先でぎゃいぎゃい騒ぐ声を聞きつけエマが顔を覗かせた。
「おい、エマ。いらねぇ服あったらくんねぇ?」
「はぁ?服?」
突拍子もないお願いに、怪訝そうな顔したエマが何に使うのかと尋ねた。
「知り合いの女の子がまともな服持ってねーっつーから、お前が着てない服譲ってやろうかと思ってよ。」
「「ええっ?」」
あの場地が?知り合いの女の子に?なんだか信じがたい話に佐野兄妹は目を丸くしていた。一体全体何事だ。
「にゃぁん♪」
「あ。ネコだ!」
その時、エマが圭介の足元にいるネコに気が付いた。毛並みのいい愛らしい姿に、彼女が思わず近寄る。
「かわいい~♡」
「おい、んなこといいから服」
彼のことなどお構いなしに、足元のネコと戯れるエマに、圭介がはぁ、とため息をついた。
「場地。お前もしかしてそーゆー趣味があんの?」
「ばっ!?ちっげぇ!!だから知り合いに譲るんだっつってんだろ!!」
「怪しいなぁ。ケンチンに言いつけちゃうぞー。」
「ねぇねぇ。この子場地んちのネコなの?」
「ぁあっ!?あぁ昨日怪我してたから拾ったんだよ。好きなだけ遊んでいいからいらねぇ服くれ。」
何とか交渉成立を果たした圭介は、エマが自室で洋服を選別している間、玄関先に座って待たせてもらうことにした。
「ほれほれ。」
万次郎が即席ねこじゃらしで、圭介が連れてきたネコと戯れている。その様子を、足に肘をつき手に顎を乗せながら彼が眺めていた。
「はは。かっわいーなコイツ♡」
「マイキー。怪我してんだ。あんま暴れさすな。」
右前足を庇いながら本能で思わず追いかけてしまっている様子に、圭介は少し心配そうに見つめていた。
「コイツメスか。名前は?」
「まだ無ェ。」
「ふーん。じゃあおまえは今日から万子だ♡」
「勝手に卑猥な名前つけんじゃねぇぇえ!!」
「はい、持ってきたよ。」
エマが数着の洋服を詰めた紙袋を圭介に差し出した。
「おぉ、ワリいな。助かる。・・・あ。」
「何?」
「あー・・・その、いらねぇ下着は、流石に無ぇよな?」
その一言に、佐野兄妹が一斉に吠えた。
「ちょっと!!どういうつもりよそれ!?」
「場地!それは流石に男として、いや人間として超えちゃあならねぇんじゃねぇの!?」
「だっ!だから知り合いにやる用だ!!オレがどうこうしようってんじゃねぇぞ!?」
ぎゃあぎゃあと二人に責められた圭介は、あくまで知り合いの女の子が困っている為だと無理やり言い切り、サイズが合わずにタンスで眠っていたという未使用の下着を譲ってもらうと、万子(仮)を抱えてぐったりしながら足早に立ち去った。
「オフクロが帰る前に、サイズ合うか確認しとかねーと。」
家に帰った圭介は、紙袋から適当に洋服を取り出すと、万子(仮)を抱き上げた。
「・・・その前に名前、決めるか。」
妙にあの卑猥な名前が頭から離れない。あの野郎、ふざけた名前つけやがって。コイツは間違いなくメスだから、女の子っぽいのがいい。目の前のネコの姿と、そして圭介の頭を過ったあの少女の姿。
「・・・〇〇。」
先日、千冬の部屋で読んだ少女漫画に登場する主人公の名前だった。その少女は、「私は月。太陽が無ければ輝くことすら出来ない。永遠に。」というセリフを口にする。そのシーンが妙に印象に残っていた。
「うん。おまえの名前は〇〇だ。」
「にゃあん!」
元気よく鳴いた〇〇に、ふっと笑うと、その口元に顔を寄せた。
ちゅ。
ぼぉんっ。
「に~。」
「・・・えーと。」
未だ慣れない彼女のあられもない姿から視線を逸らし、まずは下着か。と洋服と一緒にもらったものを取り出した。
ひとまずぱっと見で分かりやすい、上下セットになっているデザインのものを手に取る。下は要るのだろうか。いや、いくら正体がネコだといっても見た目は完全に人間の女の子だ。ノーパンのままでいられるのも気が引ける。履かせることにした。
「おら。後ろ向け。」
〇〇を立たせ、後ろを向かせた。流石に正面からは履かせづらい。色々と。ゆっくり片足ずつ足を通させ、ショーツを所定の位置まで持っていってやる。
「いいか。こうやって履くんだぞ。」
覚えるのかどうかは分からない。だが、後々自分で出来るようになってくれればこれ程ありがたいことはない。圭介は、わずかな望みをかけ幼児のトレーニングのように〇〇へ声をかけた。
「・・・問題はコレだよ。」
当然、自分が身に着けたこともなければ母親が身に着ける姿を記憶しているはずもない。女子とそーゆー関係になったことも今のところない。知識としては"大人のビデオ"で外し方を見た程度だ。
「つーか、その逆をすりゃーいーんだよな。」
「にゃ~」
何を悩んでいたのやら。単純なことではないか。後ろから腕を回し、下着の輪に両腕を通すよう促す。カップを胸の位置まで持ってきて、ぐっとベルトを引っ張ると背中でホックを引っかけた。
「おぉ。やればできるじゃねーか。」
「にゃあん。」
まぁ、ちょっと小さめか?と思ったが、肝心なところをガードしてくれるならこの際何でもいい。よし、後は服。
「〇〇、ばんざいだ。」
「にゃう?」
「腕を、上げんだよ。」
手首をもって腕を上げさせる。〇〇が従順にその位置で腕を停止させると、圭介ががばっとその上から洋服をかぶせた。
「に゙ゃ~~~~!」
「待て待て!まだだ!」
暴れる〇〇をなんとか宥め、袖を通す。母親のTシャツより大分マシだった。ジーンズも履かせてみる。サイズは悪くない。
「あ゙ぁ~、疲れた・・・」
「なぁん♡」
床に大の字で倒れた圭介の腹に、甘えるように擦り寄った〇〇。圭介は、思わず彼女の頭をやさしく撫でた。ネコの姿の時のような、ふわふわと柔らかい銀色の髪。
「おまえ、もしかして本当は月からやってきたのか?」
「ゴロゴロ」
何をバカなことを。千冬の漫画に感化されすぎたか。だが、人の姿になるネコなんて聞いたことも見たこともなかった。しかも、昨日は満月。もしかしたら、もしかするのか―――
「あ。ネコに戻しとかねーと。」
母親が帰ってくる前に。圭介は〇〇の身体を起こす。やはり、人間の姿だとどうしてもまだドキドキしてしまうのだが、これだけはもう少しで慣れそうな気がする。圭介は、二つの満月に吸い込まれるように、彼女の唇へそっとキスを落とした。
ーーー卍おまけ卍ーーー
場地家母の苦悩~息子の部屋掃除中に~
母「あら。衣装ケースから何かはみ出て・・・」
ぺら。
母「・・・私のじゃあないパンツ・・・」
〇〇「にゃ~」
母「あら、また入ってきたの?はぁ。もう13歳だし、ちゃんと教えとかなきゃだめよねぇ・・・」
〇〇「にゃあん?」
