🐾本編🐾
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2.引力
圭介は、ひとまず衣装ケースから引っ張り出したタオルケットを、少女の身体に巻き付けた。
「んに゙ぁっ!」
「ばっ、か暴れるな!」
お気に召さなかったのか、嫌がる少女を押さえつけるように圭介は無理やり被せた。このままでは目のやり場に困る。
「頼むから大人しくs」
「圭介ー!?ちょっといつまで寝てんの!!」
やばい。この状況で入ってこられたら非常にマズい。
「起きてるよ!!今着替えてんだから入ってくんな!!」
「もー。お母さん仕事行くからね。テーブルの上の朝ごはんちゃんと食べなさいよ!?」
いってきます。と時間ギリギリだったのか、圭介の母が慌てたように玄関から出て行った。
「っぶねー・・・」
「に?」
包まるタオルケットの隙間から覗く顔に、上目遣いで見てくる無邪気な瞳。圭介は大きなため息を一つつくと、気だるそうにベッドから降りた。
「とりあえず・・・」
少女に母親の洋服を着せてやる。しかし、少し大きいようでTシャツが肩からずり落ちそうだ。
「オフクロのじゃあ危なっかしいか・・・?」
かといって自分の服なんてもっとブカブカだろう。圭介は、ふと少女の胸元につい目が行ってしまった。ツン。とその頂が一目瞭然である。流石に布一枚は色々とマズい。これは困った。今日はもう学校どころではない。机の引き出しを開けると、小銭をためている缶を引っ張りだした。ジャラッ。全財産363円。これではTシャツすら買えないのでは。
「くっそー。なんかねぇか・・・」
「にゃあ。」
「あ?」
くい。と袖を引っ張られ思わず振り返る。その瞬間、圭介は固まった。
「っ!?」
ぺろん。唇に感じた生ぬるい湿った感触。背伸びをした少女が、まるでネコのように圭介の唇をその舌で舐めた。
「っな!!なにすん」
スルスル―――少女の身体があれよあれよと小さく縮まり、洋服の中に埋もれた。一瞬のことで何が起こったのか分からず、混乱する頭でその様子を静かに見ていた圭介が、ハっとして洋服の中を探った。
「にゃあん」
昨晩拾ったネコだった。これで間違いない。あの少女はこのネコだったのだ。人間に化けるネコ。そんな生物が本当に存在するなんて。
「でも・・・なんで突然戻ったんだ?」
ネコは、甘えるように圭介の足元にすり寄ってきた。立つのもやっとの状態だったのに、随分と元気になってきたらしい。その姿にホッと胸を撫で下ろした圭介が、優しく抱き上げる。
「心配させやがって。おまえ何であんなところで怪我してたんだよ。つーか何で人間になれんの?」
スンスン。鼻をひくつかせているかわいらしい姿に、思わず圭介が顔を寄せる。その時、スッとネコが口元を寄せてきた。
ちゅ。
「え。」
ぼぉんっ。とその瞬間、ネコが再び少女の姿に戻った。また突然のことに圭介が目を丸くして固まる。少女は裸だった。
「っんじゃこりゃあ!?!?」
「にゃ~あん。」
驚きのあまり、胡坐をかき後ろに手をつく圭介の胸に少女が擦り寄った。なんかとんでもないもの拾ってきちまった。圭介は、なるべく少女の身体に視線が行かぬようにと、足元に落ちる洋服を再び着せてやった。
「うーん・・・」
「んなぁん。」
ひとまず落ち着こう。割と自由自在にその姿を変えることができるらしい少女を、じっくりと観察しながら圭介は考えていた。ネコの姿に戻った時には、彼女が自分の口元を舐めた瞬間だった。そして、再び人間になった時は、いわゆるネコ同士がよくやる鼻キスのようなしぐさをした瞬間だった。
「・・・キスで元に戻る?とか?」
まさか。なんだそのおとぎ話のようなトリガー。馬鹿馬鹿しい。そう思いながらも、もし本当であれば、この人間の姿よりはネコになっていてくれた方が明らかに都合がいい。色々と。彼も、血気盛んな思春期真っ盛りの少年なのだ。そう繰り返し女の子の裸を見せられてはたまったものではない。
「よし。」
「にぁ?」
がし。と彼女の肩を掴むと、自分を見上げる少女に顔を近づけた。黄金に輝く瞳の奥はとてもとても深い。なんだか吸い込まれそうなくらい綺麗で、思わず見とれてしまうほどだった。圭介は、ふと先日理科の授業で、月の引力が潮の満ち干きに影響する、と教師が言っていたことを思い出した。彼女の瞳にもそんな力があるのだろうか。そんなことを考えながら、徐々に近づく少女との距離に段々と鼓動が早くなる。いや、目の前のこいつはネコだ。何をそんな緊張することがある。そうは思いつつも、少し頬を染めうっかりドキドキしながら、圭介は恐る恐る彼女と唇を合わせた。
圭介は、ひとまず衣装ケースから引っ張り出したタオルケットを、少女の身体に巻き付けた。
「んに゙ぁっ!」
「ばっ、か暴れるな!」
お気に召さなかったのか、嫌がる少女を押さえつけるように圭介は無理やり被せた。このままでは目のやり場に困る。
「頼むから大人しくs」
「圭介ー!?ちょっといつまで寝てんの!!」
やばい。この状況で入ってこられたら非常にマズい。
「起きてるよ!!今着替えてんだから入ってくんな!!」
「もー。お母さん仕事行くからね。テーブルの上の朝ごはんちゃんと食べなさいよ!?」
いってきます。と時間ギリギリだったのか、圭介の母が慌てたように玄関から出て行った。
「っぶねー・・・」
「に?」
包まるタオルケットの隙間から覗く顔に、上目遣いで見てくる無邪気な瞳。圭介は大きなため息を一つつくと、気だるそうにベッドから降りた。
「とりあえず・・・」
少女に母親の洋服を着せてやる。しかし、少し大きいようでTシャツが肩からずり落ちそうだ。
「オフクロのじゃあ危なっかしいか・・・?」
かといって自分の服なんてもっとブカブカだろう。圭介は、ふと少女の胸元につい目が行ってしまった。ツン。とその頂が一目瞭然である。流石に布一枚は色々とマズい。これは困った。今日はもう学校どころではない。机の引き出しを開けると、小銭をためている缶を引っ張りだした。ジャラッ。全財産363円。これではTシャツすら買えないのでは。
「くっそー。なんかねぇか・・・」
「にゃあ。」
「あ?」
くい。と袖を引っ張られ思わず振り返る。その瞬間、圭介は固まった。
「っ!?」
ぺろん。唇に感じた生ぬるい湿った感触。背伸びをした少女が、まるでネコのように圭介の唇をその舌で舐めた。
「っな!!なにすん」
スルスル―――少女の身体があれよあれよと小さく縮まり、洋服の中に埋もれた。一瞬のことで何が起こったのか分からず、混乱する頭でその様子を静かに見ていた圭介が、ハっとして洋服の中を探った。
「にゃあん」
昨晩拾ったネコだった。これで間違いない。あの少女はこのネコだったのだ。人間に化けるネコ。そんな生物が本当に存在するなんて。
「でも・・・なんで突然戻ったんだ?」
ネコは、甘えるように圭介の足元にすり寄ってきた。立つのもやっとの状態だったのに、随分と元気になってきたらしい。その姿にホッと胸を撫で下ろした圭介が、優しく抱き上げる。
「心配させやがって。おまえ何であんなところで怪我してたんだよ。つーか何で人間になれんの?」
スンスン。鼻をひくつかせているかわいらしい姿に、思わず圭介が顔を寄せる。その時、スッとネコが口元を寄せてきた。
ちゅ。
「え。」
ぼぉんっ。とその瞬間、ネコが再び少女の姿に戻った。また突然のことに圭介が目を丸くして固まる。少女は裸だった。
「っんじゃこりゃあ!?!?」
「にゃ~あん。」
驚きのあまり、胡坐をかき後ろに手をつく圭介の胸に少女が擦り寄った。なんかとんでもないもの拾ってきちまった。圭介は、なるべく少女の身体に視線が行かぬようにと、足元に落ちる洋服を再び着せてやった。
「うーん・・・」
「んなぁん。」
ひとまず落ち着こう。割と自由自在にその姿を変えることができるらしい少女を、じっくりと観察しながら圭介は考えていた。ネコの姿に戻った時には、彼女が自分の口元を舐めた瞬間だった。そして、再び人間になった時は、いわゆるネコ同士がよくやる鼻キスのようなしぐさをした瞬間だった。
「・・・キスで元に戻る?とか?」
まさか。なんだそのおとぎ話のようなトリガー。馬鹿馬鹿しい。そう思いながらも、もし本当であれば、この人間の姿よりはネコになっていてくれた方が明らかに都合がいい。色々と。彼も、血気盛んな思春期真っ盛りの少年なのだ。そう繰り返し女の子の裸を見せられてはたまったものではない。
「よし。」
「にぁ?」
がし。と彼女の肩を掴むと、自分を見上げる少女に顔を近づけた。黄金に輝く瞳の奥はとてもとても深い。なんだか吸い込まれそうなくらい綺麗で、思わず見とれてしまうほどだった。圭介は、ふと先日理科の授業で、月の引力が潮の満ち干きに影響する、と教師が言っていたことを思い出した。彼女の瞳にもそんな力があるのだろうか。そんなことを考えながら、徐々に近づく少女との距離に段々と鼓動が早くなる。いや、目の前のこいつはネコだ。何をそんな緊張することがある。そうは思いつつも、少し頬を染めうっかりドキドキしながら、圭介は恐る恐る彼女と唇を合わせた。
