🌙番外編🌙
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「きゃ~~~♡」
エマがぎゅうっと抱きしめているのは、ネコの姿に戻りスン顔をした〇〇である。説明に難航し、エマの興奮もなかなか冷めない中、ネコになった〇〇の姿を認めると漸く誤解が解けたようだ。
「ウチがチューしても女の子に変身するかなぁ♪」
「出来んじゃね?オレでもいけたし」
エマが、〇〇の口元に向かって唇を近づけた。すると、ぼぉん!と人間になったその姿に、彼女が思わず仰天する。目の前に現れたのは、何も身にまとっていない全裸の女の子。
「ぎゃ~~~!ドラケン見ちゃダメぇー!!」
「いや、もう見たしオレ」
エマが、先程脱ぎ捨てたままだった洋服を慌てて〇〇に被せる。
〇〇は、相変わらずされるがままスンとした態度を取り続けていた。いつまで経っても圭介に会えそうにない状況に、どうにでもなれ。な心境なのだった。
「場地のオフクロさん、安心してたよ」
今夜は佐野家で〇〇の面倒を見ることになり、ドラケンが圭介の母へ電話をかけた。目を離した隙に〇〇が居なくなり、大層心配していたようだった。
「ありがと、ケンチン」
「〇〇~、機嫌直してこっちおいでよー」
場所は変わり母屋の居間。〇〇は、3人にそっぽを向け部屋の隅に寝っ転がっていた。完全なるいじけモードである。
せっかくここまで来たのに、マイキーたちが圭介の元へ連れていってはくれないことへの憤り。そして、そもそも帰ってこない圭介のせいでこんなことになったのだ。という、彼に対する怒りまで沸き始めていた。
「ヴ~~~っ」
「ありゃそーとーキてんな・・・」
こちらの掛け声には全く反応を示さない。圭介が帰ってくるまでは致し方ないか。と全員が諦めモードに入ろうとしていた。
「あ、そろそろお夕飯作らなきゃ。ドラケンも食べてく?」
「おーそうしよっかな」
「今日は先に風呂入ろ。エマ湯沸かしといて~」
「忙しいんだから自分でやってよ!」
その時、ピクっと〇〇が震えた。そして、3人の方へくるっと勢いよく身体を向ける。
「オフロ?」
「「「・・・喋った!」」」
1時間ぶりの反応に、思わず歓喜する。彼女が興味を示したものは、誰もが想像していなかったまさかの風呂。
「風呂が気になんの?」
「ピューピューするー」
「ピューピュー?」
起き上がりタッタと万次郎の元へ近づくと、〇〇は両手の掌を合わせた。空気を押し出すように、合わせたり離したりを繰り返す。
「ピューピュー」
「あ~お湯飛ばす水鉄砲か!シンイチローとよくやったなー」
「何でんなもん知ってんだ?」
「場地が教えたのかな?」
「「「・・・」」」
アイツ〇〇と風呂入ってんの!?各々、思わず複雑な表情で目の前の少女を見つめる。
「ちょっとそれどーなの!?なんかヤダー!」
「いや、ネコも普通に洗えんだろ?風呂のついでに洗ってやることも・・・あるんじゃね?」
「くっそー!アイツ、やっぱり女の子の〇〇とニャンニャンしてんじゃねーか!?」
ネコだけに。
万次郎から渾身の死語が飛び出す中、満月の双眼がキラキラと期待の眼差しを向ける。〇〇の頭の中は、圭介と風呂で遊んだ水鉄砲の事でいっぱいなのだった。
「なんでマイキーん家にいんだよ」
翌日。
圭介は、納得いかんと言わんばかりの表情で万次郎と対峙していた。家に帰り〇〇の所在を聞くと、バイクを走らせ急ぎ佐野家へとやってきた。
「なんだよその顔。お前のせいでこうなったんだかんな」
「は?」
どういう意味だ。圭介がそう問いかけようとしたその時、タタタタッ!と聞き慣れた足音が聞こえてきた。この勢いのあるリズム。助走。飛躍。突撃。顔面に向かってくることは容易に想像出来た。
万次郎の向こうから走ってくる〇〇の姿が見えると、何処からでもかかってこいと圭介が身構える。そして、銀色のネコが跳んだ。
「させるかァ!」
顔面手前、両手でガシッと前足付け根をキャッチする。圭介に抱き上げられる形で足をバタバタさせる〇〇が、遂に叫んだ。
「にぁうあぅなぅなんに゙ぁぁぁあ!!」
「な・・・なんだって?」
「なぅあぅにぁんなヴ~~~~~っ」
「おーおー怒ってる怒ってる」
「は・・・?なんで怒ってんだよ。」
「場地が居なくて寂しかったんだよ」
エマの言葉にハッとした圭介が、未だに目の前で唸る〇〇を見つめる。その双眼は、まるで水面に映る満月ように揺らめいていた。高々二日三日のこと、てっきりいつもの調子でゴロゴロしながらのほほんと過ごしているんだろう。そう思っていた。
「お前を探しに、家飛び出してきたんだぞ?」
圭介は、なんとも言い難い感情に戸惑いを覚えた。これ程までに自分を求めてくれている彼女に、今まで感じたことの無い愛しさが込み上げる。
「に゙ぁぁあ゙んっ!」
圭介が、肩口で〇〇を抱きしめると、落ち着かせるように後頭部から背中を優しく撫でてやった。〇〇も、やっと安心したのか暴れることなくそれを受け入れる。
「あぁ。悪かったよ、〇〇」
「な゙ぅ」
「よかったね、〇〇」
これでもか、と圭介の首元にグリグリと擦り寄る〇〇の微笑ましい姿。万次郎とエマも、笑顔でほっとため息をついたのだった。
ーーー卍おまけ卍ーーー
圭介「マイキーに乳揉まれたりしてねぇだろうな?」
〇〇「チチモマレ?」
ガシッ
フニフニ
圭介「コレだよ、コレ」
〇〇「・・・チチモマレしたー」
圭介「アイツ、フザケやがっt」
〇〇「オフロのピューピューもしたー」
圭介「・・・は!?」
