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番外編
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Extra editio13. His secret
真一郎くんには隠したいことがありまして
「あ・・・」
勝手知ったる足取りで佐野家の門をくぐった〇〇は、閉じられた玄関ドアの前に佇む真一郎を見て思わず声が漏れた。
暇を持て余してるように咥えるそれを、彼が緩々とした動作で指に挟み口元から離せば、立ちのぼる紫煙がまるで誘われるかのように空に向かって消えていく。歳はひとつしか違わないのに、今この瞬間の彼はとても大人びていた。
今時の男子ならば通る道というか、"不良"だったのだから喫煙くらい何ら不思議ではないのだが、〇〇にとって彼のそれは見慣れぬ姿で少しソワソワしてしまう。二人の距離がより近くなり、独特の香りで察しはしていたものの、〇〇の前では喫わぬよう努めていたようだった。
「お、おぉ、早かったな」
「こ、こんにちは」
〇〇の姿に気づいた真一郎が、少し驚いた様子で声をかけた。
〇〇は、煙草が苦手という訳でもない。家族の殆どが喫煙者であるし、今更どうこう思うこともない。ただ、気を使わせてしまっている少しの罪悪感と、彼の健康を憂いて極力喫って欲しくはないという本音を口にできない歯痒さ―――特に後者を言って"面倒くさい女"と思われやしないかと危惧してしまって。
そんな訳で、この件についてお互い話題に触れることは一切無く現在に至る。
「ごめんごめん、こんな早いと思わなくて」
「い、いえ、お構いなくぅ・・・その、ごゆっくり?」
慌てるようにそそくさと煙草の火を押し消す真一郎に、なんと返したらいいか分からず「ごゆっくり」なんて、咄嗟とはいえもっと気の利いた事言いなさいよとひとりツッコむ〇〇。謎の気まずい空気が二人の間に漂っていた。
「え、と。いつも外で喫ってるんですか?」
「あーうん。じいちゃんウルセェしチビ達はくせェって言うし・・・ごめん、〇〇も嫌だよな、やっぱ」
やってしまったとあからさまに顔に出す彼の様子に、そこまで見られるのが嫌だったなんて〇〇は以外に思った。
煙草のにおいが苦手といった覚えは無い。とは言うものの、未成年なのだから喫煙は完全アウト案件で、後ろめたさもあったのだろうが。
「平気です。組の人大体喫ってるので、慣れっこで」
「っあ、そ、そうか!ならよかっ」
「どうして、コソコソ喫ってたんですか?」
「い、やぁ・・・昔告白した子から『タバコ臭いからキライ』ってフラれたことが、ありましてぇ・・・」
度々会話の中に出てくる『昔告白した子』は、真一郎の恋愛観の形成に余程影響力を与えているようで、その経験は恋人〇〇に対する所作にも現れる。彼の口から語られることに関しては大いに結構であるが、真一郎は時々彼女らと〇〇を"女の子"という一つの括りで考える節がある。それが〇〇としては意に染まないのであるが、こればかりは致し方ない部分もあろうと目をつぶることにしている。
「そんな気を使うくらいならやめたらいいじゃないですかぁ」
「スンナリやめられりゃあ苦労しねぇんだけどなぁ~」
「なに開き直ってるですか、もう」
片手を後頭部に回し苦笑する真一郎。〇〇は暫し思案した後、誘われるようにその隙だらけの身体に抱きつくと、案の定不意をつかれた彼がびくりと跳ねた。そのまま息を吸い込めば、自分には無い男の香りが鼻腔を擽る。
今更、こんな事で軽蔑するはずもないし、例えどんな罪を犯したとしても、彼の傍を離れるつもりはないのだ―――〇〇は見くびられちゃあ困ると言わんばかりに真一郎に向かって、
「長生きしてほしいから・・・程々にして?」
お願いする時は上目遣いよ!といつか親友こずえが言っていた。思い出しついでに抱きついたまま顔を上げてみたが、これがどうも効果テキ面だったようで。
「っそりゃあズリぃよぉ~~~っ!///」
「ズルくないですぅ」
天を仰ぎ悶絶する真一郎を見て、〇〇は彼の背に回した腕に力を込めた。
ーーー卍おまけ卍ーーー
―――ちゅう
〇〇「っ!?」
真一郎「んなかわいいことしてっと食べちゃうぞぉ」
〇〇「に、苦ぁい!///」
ーーーーーーーーーーーー
あとがきみたいなもの
考えてみたら、本編に煙草の描写なかったんですよね。
まぁいうて未成年設定ですから無くてしかりなのですが 笑
女の子の前では喫わない。って誓いを立ててそうだなって思って。
そのうち、〇〇ちゃんの前では時々喫うようになって、でもなるべく煙がかからないようにそっぽ向いて吐いてるとかだったら個人的に好物です。
真一郎くんには隠したいことがありまして
「あ・・・」
勝手知ったる足取りで佐野家の門をくぐった〇〇は、閉じられた玄関ドアの前に佇む真一郎を見て思わず声が漏れた。
暇を持て余してるように咥えるそれを、彼が緩々とした動作で指に挟み口元から離せば、立ちのぼる紫煙がまるで誘われるかのように空に向かって消えていく。歳はひとつしか違わないのに、今この瞬間の彼はとても大人びていた。
今時の男子ならば通る道というか、"不良"だったのだから喫煙くらい何ら不思議ではないのだが、〇〇にとって彼のそれは見慣れぬ姿で少しソワソワしてしまう。二人の距離がより近くなり、独特の香りで察しはしていたものの、〇〇の前では喫わぬよう努めていたようだった。
「お、おぉ、早かったな」
「こ、こんにちは」
〇〇の姿に気づいた真一郎が、少し驚いた様子で声をかけた。
〇〇は、煙草が苦手という訳でもない。家族の殆どが喫煙者であるし、今更どうこう思うこともない。ただ、気を使わせてしまっている少しの罪悪感と、彼の健康を憂いて極力喫って欲しくはないという本音を口にできない歯痒さ―――特に後者を言って"面倒くさい女"と思われやしないかと危惧してしまって。
そんな訳で、この件についてお互い話題に触れることは一切無く現在に至る。
「ごめんごめん、こんな早いと思わなくて」
「い、いえ、お構いなくぅ・・・その、ごゆっくり?」
慌てるようにそそくさと煙草の火を押し消す真一郎に、なんと返したらいいか分からず「ごゆっくり」なんて、咄嗟とはいえもっと気の利いた事言いなさいよとひとりツッコむ〇〇。謎の気まずい空気が二人の間に漂っていた。
「え、と。いつも外で喫ってるんですか?」
「あーうん。じいちゃんウルセェしチビ達はくせェって言うし・・・ごめん、〇〇も嫌だよな、やっぱ」
やってしまったとあからさまに顔に出す彼の様子に、そこまで見られるのが嫌だったなんて〇〇は以外に思った。
煙草のにおいが苦手といった覚えは無い。とは言うものの、未成年なのだから喫煙は完全アウト案件で、後ろめたさもあったのだろうが。
「平気です。組の人大体喫ってるので、慣れっこで」
「っあ、そ、そうか!ならよかっ」
「どうして、コソコソ喫ってたんですか?」
「い、やぁ・・・昔告白した子から『タバコ臭いからキライ』ってフラれたことが、ありましてぇ・・・」
度々会話の中に出てくる『昔告白した子』は、真一郎の恋愛観の形成に余程影響力を与えているようで、その経験は恋人〇〇に対する所作にも現れる。彼の口から語られることに関しては大いに結構であるが、真一郎は時々彼女らと〇〇を"女の子"という一つの括りで考える節がある。それが〇〇としては意に染まないのであるが、こればかりは致し方ない部分もあろうと目をつぶることにしている。
「そんな気を使うくらいならやめたらいいじゃないですかぁ」
「スンナリやめられりゃあ苦労しねぇんだけどなぁ~」
「なに開き直ってるですか、もう」
片手を後頭部に回し苦笑する真一郎。〇〇は暫し思案した後、誘われるようにその隙だらけの身体に抱きつくと、案の定不意をつかれた彼がびくりと跳ねた。そのまま息を吸い込めば、自分には無い男の香りが鼻腔を擽る。
今更、こんな事で軽蔑するはずもないし、例えどんな罪を犯したとしても、彼の傍を離れるつもりはないのだ―――〇〇は見くびられちゃあ困ると言わんばかりに真一郎に向かって、
「長生きしてほしいから・・・程々にして?」
お願いする時は上目遣いよ!といつか親友こずえが言っていた。思い出しついでに抱きついたまま顔を上げてみたが、これがどうも効果テキ面だったようで。
「っそりゃあズリぃよぉ~~~っ!///」
「ズルくないですぅ」
天を仰ぎ悶絶する真一郎を見て、〇〇は彼の背に回した腕に力を込めた。
ーーー卍おまけ卍ーーー
―――ちゅう
〇〇「っ!?」
真一郎「んなかわいいことしてっと食べちゃうぞぉ」
〇〇「に、苦ぁい!///」
ーーーーーーーーーーーー
あとがきみたいなもの
考えてみたら、本編に煙草の描写なかったんですよね。
まぁいうて未成年設定ですから無くてしかりなのですが 笑
女の子の前では喫わない。って誓いを立ててそうだなって思って。
そのうち、〇〇ちゃんの前では時々喫うようになって、でもなるべく煙がかからないようにそっぽ向いて吐いてるとかだったら個人的に好物です。
