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番外編
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Extra editio11. A little bit of jealousy
万次郎の誕生日を祝うおはなし
ムスッとした顔の万次郎と対峙している〇〇は、右手にスーパーの袋、左手に和菓子屋の紙袋を提げ、そこそこの大荷物を抱えていた。佐野家の玄関扉をくぐり土間から上がるなり、目の前の少年は何やら不服そうな出で立ちである。
「どら焼きもたい焼きも買ってきたのに、なぜ!?」
「自分の胸に手ぇ当てて聞いてみれば」
彼の機嫌を損ねる何かをやらかしたらしいことは分かったが、皆目検討もつかない。〇〇は、ヤクザの娘である事実を知られた口止め料として、彼への定期的な献上品(どら焼き時々たい焼き)を欠かさず納めてきた。今日まで不備は一切無かったはずである。
「え゙。あの~わたし、ナニカシマシタカ・・・?」
「〇〇が去年祝ってくんなかったの、今更拗ねてんだよ」
少し遅れて奥から顔を出した真一郎から、事の次第が説明された。
本日、8月20日は佐野家次男坊の誕生日。〇〇が彼の誕生日を知ったのは昨年、既にその日を過ぎてからのことであった。どうやら、兄は祝ったのに自分には何もなかった、という事に不満を持っていたらしい。
「そんなんじゃねー!」
「分かった分かった。しゃーねーだろ終わっちまった後に教えたんだもん」
「そーゆーの、女々しいよマイキー」
「うるさいエマ!」
玄関先でギャーギャーと始まった兄弟喧嘩?を目の前に、「あのー、重いんで先に荷物を・・・」と冷や汗ダラダラの〇〇は控え目に訴えた。
***
「〇〇、〇〇」
やっとこさ、ダイニングテーブルで荷物の整理を終えた〇〇は、ちょいちょいと手招きしてきた真一郎の元へと駆け寄った。リビングに案内されると、テーブルの上に大きな冊子が置いてあるのに気がついた。
「これは?」
「マンジローが赤ん坊だった時の写真」
それを聞いた途端、〇〇の瞳が瞬いた。見る前から気の早い感嘆の声をあげると、二人でソファに座りゆっくりとページを捲っていく。
「わぁ、可愛い!」
産まれたばかりの姿から、いろんな人に抱き抱えられたところ、ミルクを飲む様子など、数え切れないほど彼の成長記録がびっしりと収められていた。所々に写る10歳上の兄、真一郎の姿も新鮮で、大変見応えがある。
「オレ、可愛すぎて最初、このまま大きくならなきゃいいのにって思ってた」
「ふふ、分かる気がします」
「母ちゃんの代わりにミルク作ってやってた時さ、あれ粉じゃん?ついついつまみ食いしてたなー」
「え゙!?」
「なんつーか、クセになる味なんだよ、アレ」
「ま、万次郎の大事なごはんになんてことを・・・っ」
「減りが早いなって疑われた時は焦ったー」
ケラケラ笑いながら喋る真一郎。その時、二人の後方から禍々しい気配が漂ってきた。未だ不機嫌な本日の主役が、慌てた様子で駆け寄ってきたようで。
「おい!!なに昔の写真勝手にっ!」
「おっと」
「よこせシンイチロー!」
「今〇〇と楽しく思い出に浸ってんだからジャマすんなって」
「っんのヤロ」
立ち上がりアルバムを掲げた真一郎に、得意のジャンプで応戦するも流石に高校生の身長には叶わない小学生の弟。劣勢かと思われたのもつかの間、ガッと衝撃音が聞こえたと同時に、唸り声を上げうずくまる兄。脛を抱えてる隙をついて、万次郎が素早くアルバムを奪っていた。
「~~~っお、まっ、ガチで蹴るかフツー!?」
「シンイチローが悪いっ!」
「あぁぁぁっ、その辺に」
仲裁に入った〇〇は、負傷した兄の様子を横目で見つつ、そっぽを向いた弟の表情を窺った。アルバムをぎゅっと抱えた彼の頬は、少し色が差しているようで。〇〇はしゃがみ込み、その小さな背中に許しを乞う。
「ごめん、黙って見ちゃって」
「・・・調子よすぎ」
「ん?」
「シレっとごちそう作りに行くってなんだよ」
「ゴメンね。去年の分も頑張ってごはん作るから許して?」
「・・・どら焼きも2倍?」
「うん。2倍ある」
「たい焼きも?」
「うん。あるある」
「・・・許す」
万次郎は、〇〇が兄の恋人になったことを喜ぶ反面、寂しさのようなものも感じていた。それが何故なのかは、まだ幼い彼には理解が追い付いていないのだけど。
昨年のことも、大して腹が立ってる訳ではなく、ちょっと困らせれば彼女が構ってくれる。そんな幼児のような思惑を、自分の存ぜぬところで写真を見られた恥ずかしさを隠すように、彼女にぶつけたのだった。
「ぃて~~~っおい、機嫌直ったなら謝れマンジロー」
「やだっ」
「あんだと!?」
「もう、喧嘩は終わりっ」
〇〇は目の前にある小さな背中に向かって手を伸ばすと、万次郎が抱えるアルバムごと優しく抱き込んだ。それはまるで、中々止まない彼の興奮を抑えるかのように。
「っな!なにすんだよっ///」
「わたしが父さんと喧嘩した時、お兄ちゃんがこうしてくれたんだ」
「はぁっ?」
「ぎゅってしてもらうと、落ち着かない?」
以前も同じことがあった。兄がしてくるそれとも、何かと引っ付いてくる妹のそれとも違う。甘い香りと、自分よりも大きな身体なのに柔らかく細い腕。万次郎は、どくどくと脈打つ全身で〇〇の声と体温を感じていた。思わずゴクリと喉を鳴らす。
その時、荒々しい勢いで圧迫感が増した。抱きしめている〇〇が、何やらアワアワと焦っているのが分かり、万次郎は伏せていた視線を上げた。そこには、恋人と弟を易々と両腕で抱き寄せる兄の姿。
「オレも混ぜろ!」
「わっわっ///」
「お、おい!くっつくなシンイチロー!」
「お前らだけずりぃ~」
「〇〇ちゃーん、野菜洗った・・・なにしてんの?」
代わりに下ごしらえをしてくれていたエマがリビングへやってくると、団子になっている三人を怪訝な表情で見つめていた。
「エマも来いよ」
「あはは、エマちゃーん野菜ありがと~」
「離れろぉぉお!」
幼稚園児じゃあるまいし、何をやってるんだ兄たちは。と冷ややかな視線を送るエマだったが、楽しそうな真一郎と、照れながらも何だか嬉しそうな〇〇と、そして嫌々ながら満更でもなさそうな万次郎。その姿が妙に羨ましく感じて。「えいっ」と躊躇いながらも勢いよく飛び込んできたエマを、真一郎がしっかり引き寄せた。
「「「誕生日おめでとう」」」
そして、三人息のあった祝いの言葉に、万次郎が思わずピクリと反応して。
「ぁりがと・・・」
毒気を抜かれたような渋い表情で、絞り出すように出た言葉。
やっと仲直りが出来て一息ついた〇〇は、時計を見ると慌てて立ち上がった。リクエストメニュー"旗付きお子さまランチ"を作るべく、足取り軽やかにキッチンへと向かっていったのだった。
ーーー卍おまけ卍ーーー
万次郎「〇〇、全然おっぱいでかくなってねーな」
〇〇「んなっ!?///」
万次郎「揉んだらでっかくなんだろ?オレがやってやろーか?」
真一郎「ちょっと待てぇ!!〇〇のおっぱい揉んでいいのはオレだkゴフゥッ!?」
〇〇「小学生の前で何言ってんですかぁ!!///」
万次郎の誕生日を祝うおはなし
ムスッとした顔の万次郎と対峙している〇〇は、右手にスーパーの袋、左手に和菓子屋の紙袋を提げ、そこそこの大荷物を抱えていた。佐野家の玄関扉をくぐり土間から上がるなり、目の前の少年は何やら不服そうな出で立ちである。
「どら焼きもたい焼きも買ってきたのに、なぜ!?」
「自分の胸に手ぇ当てて聞いてみれば」
彼の機嫌を損ねる何かをやらかしたらしいことは分かったが、皆目検討もつかない。〇〇は、ヤクザの娘である事実を知られた口止め料として、彼への定期的な献上品(どら焼き時々たい焼き)を欠かさず納めてきた。今日まで不備は一切無かったはずである。
「え゙。あの~わたし、ナニカシマシタカ・・・?」
「〇〇が去年祝ってくんなかったの、今更拗ねてんだよ」
少し遅れて奥から顔を出した真一郎から、事の次第が説明された。
本日、8月20日は佐野家次男坊の誕生日。〇〇が彼の誕生日を知ったのは昨年、既にその日を過ぎてからのことであった。どうやら、兄は祝ったのに自分には何もなかった、という事に不満を持っていたらしい。
「そんなんじゃねー!」
「分かった分かった。しゃーねーだろ終わっちまった後に教えたんだもん」
「そーゆーの、女々しいよマイキー」
「うるさいエマ!」
玄関先でギャーギャーと始まった兄弟喧嘩?を目の前に、「あのー、重いんで先に荷物を・・・」と冷や汗ダラダラの〇〇は控え目に訴えた。
***
「〇〇、〇〇」
やっとこさ、ダイニングテーブルで荷物の整理を終えた〇〇は、ちょいちょいと手招きしてきた真一郎の元へと駆け寄った。リビングに案内されると、テーブルの上に大きな冊子が置いてあるのに気がついた。
「これは?」
「マンジローが赤ん坊だった時の写真」
それを聞いた途端、〇〇の瞳が瞬いた。見る前から気の早い感嘆の声をあげると、二人でソファに座りゆっくりとページを捲っていく。
「わぁ、可愛い!」
産まれたばかりの姿から、いろんな人に抱き抱えられたところ、ミルクを飲む様子など、数え切れないほど彼の成長記録がびっしりと収められていた。所々に写る10歳上の兄、真一郎の姿も新鮮で、大変見応えがある。
「オレ、可愛すぎて最初、このまま大きくならなきゃいいのにって思ってた」
「ふふ、分かる気がします」
「母ちゃんの代わりにミルク作ってやってた時さ、あれ粉じゃん?ついついつまみ食いしてたなー」
「え゙!?」
「なんつーか、クセになる味なんだよ、アレ」
「ま、万次郎の大事なごはんになんてことを・・・っ」
「減りが早いなって疑われた時は焦ったー」
ケラケラ笑いながら喋る真一郎。その時、二人の後方から禍々しい気配が漂ってきた。未だ不機嫌な本日の主役が、慌てた様子で駆け寄ってきたようで。
「おい!!なに昔の写真勝手にっ!」
「おっと」
「よこせシンイチロー!」
「今〇〇と楽しく思い出に浸ってんだからジャマすんなって」
「っんのヤロ」
立ち上がりアルバムを掲げた真一郎に、得意のジャンプで応戦するも流石に高校生の身長には叶わない小学生の弟。劣勢かと思われたのもつかの間、ガッと衝撃音が聞こえたと同時に、唸り声を上げうずくまる兄。脛を抱えてる隙をついて、万次郎が素早くアルバムを奪っていた。
「~~~っお、まっ、ガチで蹴るかフツー!?」
「シンイチローが悪いっ!」
「あぁぁぁっ、その辺に」
仲裁に入った〇〇は、負傷した兄の様子を横目で見つつ、そっぽを向いた弟の表情を窺った。アルバムをぎゅっと抱えた彼の頬は、少し色が差しているようで。〇〇はしゃがみ込み、その小さな背中に許しを乞う。
「ごめん、黙って見ちゃって」
「・・・調子よすぎ」
「ん?」
「シレっとごちそう作りに行くってなんだよ」
「ゴメンね。去年の分も頑張ってごはん作るから許して?」
「・・・どら焼きも2倍?」
「うん。2倍ある」
「たい焼きも?」
「うん。あるある」
「・・・許す」
万次郎は、〇〇が兄の恋人になったことを喜ぶ反面、寂しさのようなものも感じていた。それが何故なのかは、まだ幼い彼には理解が追い付いていないのだけど。
昨年のことも、大して腹が立ってる訳ではなく、ちょっと困らせれば彼女が構ってくれる。そんな幼児のような思惑を、自分の存ぜぬところで写真を見られた恥ずかしさを隠すように、彼女にぶつけたのだった。
「ぃて~~~っおい、機嫌直ったなら謝れマンジロー」
「やだっ」
「あんだと!?」
「もう、喧嘩は終わりっ」
〇〇は目の前にある小さな背中に向かって手を伸ばすと、万次郎が抱えるアルバムごと優しく抱き込んだ。それはまるで、中々止まない彼の興奮を抑えるかのように。
「っな!なにすんだよっ///」
「わたしが父さんと喧嘩した時、お兄ちゃんがこうしてくれたんだ」
「はぁっ?」
「ぎゅってしてもらうと、落ち着かない?」
以前も同じことがあった。兄がしてくるそれとも、何かと引っ付いてくる妹のそれとも違う。甘い香りと、自分よりも大きな身体なのに柔らかく細い腕。万次郎は、どくどくと脈打つ全身で〇〇の声と体温を感じていた。思わずゴクリと喉を鳴らす。
その時、荒々しい勢いで圧迫感が増した。抱きしめている〇〇が、何やらアワアワと焦っているのが分かり、万次郎は伏せていた視線を上げた。そこには、恋人と弟を易々と両腕で抱き寄せる兄の姿。
「オレも混ぜろ!」
「わっわっ///」
「お、おい!くっつくなシンイチロー!」
「お前らだけずりぃ~」
「〇〇ちゃーん、野菜洗った・・・なにしてんの?」
代わりに下ごしらえをしてくれていたエマがリビングへやってくると、団子になっている三人を怪訝な表情で見つめていた。
「エマも来いよ」
「あはは、エマちゃーん野菜ありがと~」
「離れろぉぉお!」
幼稚園児じゃあるまいし、何をやってるんだ兄たちは。と冷ややかな視線を送るエマだったが、楽しそうな真一郎と、照れながらも何だか嬉しそうな〇〇と、そして嫌々ながら満更でもなさそうな万次郎。その姿が妙に羨ましく感じて。「えいっ」と躊躇いながらも勢いよく飛び込んできたエマを、真一郎がしっかり引き寄せた。
「「「誕生日おめでとう」」」
そして、三人息のあった祝いの言葉に、万次郎が思わずピクリと反応して。
「ぁりがと・・・」
毒気を抜かれたような渋い表情で、絞り出すように出た言葉。
やっと仲直りが出来て一息ついた〇〇は、時計を見ると慌てて立ち上がった。リクエストメニュー"旗付きお子さまランチ"を作るべく、足取り軽やかにキッチンへと向かっていったのだった。
ーーー卍おまけ卍ーーー
万次郎「〇〇、全然おっぱいでかくなってねーな」
〇〇「んなっ!?///」
万次郎「揉んだらでっかくなんだろ?オレがやってやろーか?」
真一郎「ちょっと待てぇ!!〇〇のおっぱい揉んでいいのはオレだkゴフゥッ!?」
〇〇「小学生の前で何言ってんですかぁ!!///」
