王女だから、イケメンを拾いました。
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その方が楽かな〜と思って!!
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〜おまけ〜
「えっ、じゃあ、にいちゃんって働かないで、ただ毎日ごろごろして、ただ美味しいものだけ食べて暮らしてるの!?」
「ぐっ……」
初めて会ったロマの弟さん。ロマよりも天真爛漫で愛想がいい。でも顔がよく似ている。
「お、おいバカ弟……」
「そっか……ほんとにこんなに凄いところで暮らしてるんだね!すごいや!」
まぁ、ここは来賓室なので、他の部屋に比べたら余計に凄く見えるかもしれない。ロマが普段生活している部屋は……突然の来客に応えるには汚すぎて、弟さんと話すには少し憚られた。普段は、私がギリギリ取り返しがつかなくなる前ぐらいに掃除を挟んでいる。
「それにしても、手紙で言ってたけど、ほんとに王女様ってベッラなんだね〜!」
「おい!!いい加減黙れこのバカ弟っ」
「いひゃい! いひゃいよ〜泣 ヴェ〜泣」
ロマが弟さんのほっぺをつねり上げる。ロマに似た顔立ちの弟さんはかなりのイケメンで、兄弟揃ってイケメンなんだなぁと感心する。
「にいちゃんってそういう人に好かれる才能でもあるのかな……スペインにいちゃんの時も……」
「だぁーっ! 黙れって言ってんだろこのやろー!」
「スペインにいちゃん……? お兄さんもいるの?」
「あいつはそんなんじゃねえっつーの!」
ロマに関して、私は知らないことが多すぎる。当時、ロマを呼び寄せた後に彼の身辺を調べた時も、家族の情報は亡くなった祖父と、弟一人だけだった。
「んなことはどーでもいいんだよ!! 大体、なんで急に……!」
「えっとね、にいちゃんがどんな生活してるのかな〜って、見に来たんだよ〜。あ、それでにいちゃんって普段何してるんですか?って聞いたら、ただゴロゴロしてるって言われたんだった〜……ヴェ〜……」
「くそっ……!!」
事実を言われてロマがやけに凹んでいる。
「おい!お前、他にもなんか言ってやれよ!」
何を必死になっているのか、ロマはばっと私を見あげた。
「ええ……間違ったことは何も……」
「ハァアッ!? 飯作ってやったりしてんだろーがこのばーかっ!!」
「にいちゃん!王女様にそんな口きいて……」
「ああいいんです……いつもこうなので……」
「おっ……お前……俺のことなんだと……」
「……? ロマはロマだよ?」
ロマががっくしと肩をさげる。何も変なことは言ってないけどな……
「ロマはロマだからいいんだよ?」
「は……?」
「えへ、にいちゃんのこと大好きだ!」
ロマの部屋で、寝転がっているロマがぼんやりと寝返りをうつ。仕事を終えて慌ただしく部屋に入ったばかりの私は、それを見て、うっとりと声を上げた。
「はぁ、癒される……」
「……はぁ」
ロマがため息をつく。ベッドの上で起き上がろうとするロマを手で制して、私は部屋の掃除を始めた。
「お前疲れてんだろ。なんで今掃除すんだよ」
「え〜、ロマは掃除しないとすぐ散らかしちゃうし……でも、私が掃除すれば、ロマはぐだぐだできるでしょ?」
「ほんっと変わってんなお前……」
ロマは完全に呆れ顔で言う。
「……そんくらい、自分でやるっつーの」
「いや、いいって!任せて!ロマはぐだぐだしてていいからね!」
そう言ってから、また部屋に散らかったものを拾おうとしゃがむと、少し眩暈がした。
「う……」
目をつぶって暫くやり過ごす。朝早くに起きてから仕事が立て込んでいたせいで、若干疲労があるのは分かっていた。
「……おい」
ロマの声が低く響く。
「こっち来い!」
「え、な、なに…?」
突然怒ったような声で呼ばれ、私は驚き萎縮しながら、ロマが寝転がるベッドの近くに寄った。
「そこ座れこのやろー」
「ハイ……でも、掃除……」
「いいから座れって言ってんだろ!」
言われるがままにベッドの縁に座ると、ロマが手を伸ばし、そのまま私の手と指を絡める。
「え、あの……」
「今日はもう、お前休め」
「え、でも掃除が……」
「あのなぁ、ちょっとやそっと、部屋が汚くたっていいんだよ。それに俺だって、掃除ぐらいできる」
「で、でも……」
そう言うと、ロマに睨みつけられる。
「だ、だって、ロマに掃除させたくないし……」
「汚してんのは俺なのにか?」
「ロマは掃除嫌いでしょ…? ロマにはぐだぐだできてほしいから……」
恐る恐る言いながら見上げると、ロマはまた大きくため息をついた。
「お前と違って、俺は日中何もしてねえんだし、十分休んでるっつーの。つーか、お前は休まねえのかよ」
「え? 私?」
突然言われて驚く。自分のことは、別に考えていなかった。
「お前が無理してたら俺が落ち着かねえんだよ。全っ然ぐだぐだできねえ……」
「ええっ、逆に…?」
「そうだよ!!」
ロマは私の手を握るとぐっと引っ張って、私をベッドの方へ寄せた。
「だから、休めって言ってんだろ……なんでわかんねえんだよ」
その目は心配そうに私を見つめていたことに、その時ようやく気がついた。
「……ロマがぐだぐだしてるところを見てるだけで、幸せだから……」
「最初からんなもん、ぐだぐだはできてんだよ。そーじゃなくて……」
「……ま、まぁ……わかった」
ロマが私の顔を覗き込む。
「……ほんとか」
「う、うん……休む……」
「よし」
満足そうに頷くと、ロマはベッドの上にもたれた私の頭を、優しく撫でた。
「……それ、寝そうかも」
「寝ちまえよ。疲れてるんだろ」
「……うん」
私はいつだって、ロマには敵わない。