異世界クロスオーバー!?
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その方が楽かな〜と思って!!
デフォ名は〇〇です!
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「もう……ロマのバカ!」
「あっ、おい! 待てよこのやろー!」
──これが、3時間前。
最近、ロマは私に似ているという、とある女優さんにハマっている。私からしたら、そんなに似てないと思うんだけど。でも、こっそりスマホで見てるみたい。この前チラッとソファで寛ぐロマのスマホを覗いたら、またあの女優さん。
「……似てないと思うんだけど」
「ん? 何の話だよこのやろー」
「あの、女優さん……」
隣に座り、ずいっと距離を近づける。ロマはびっくりしてスマホを隠すように持つ。スマホを取り上げて、ぎゅっと抱きついてみる。ロマは少し固まってから、そっと、返すように私に腕を回した。ここまでは嬉しかった。ここまでは……!
「……プッ、お前、妬いてやーんのっ」
「はぁ!?」
吹き出したように言うと、煽るように唇を尖らせて、私のほっぺをツンツンとする。
「可愛いとこあんじゃねえか、女優さんに嫉妬とか、プフーッ!」
……まぁ、そうかもだけど! その時はなぜか、腹が立った! 綺麗で可愛い顔をしている癖に、私を心底煽るこの表情が!
で、そこから言い争って……結果。
「もう……ロマのバカ!」
「あっ、おい! 待てよこのやろー!」
──話は冒頭に戻る。
せっかくの一緒に居られる日に、なぜこんなくだらないことで出てきてしまったのか。後悔はぐるぐると頭を回る。ロマの家の方に曲がり角を曲がろうとすると、急いで駆けてきた誰かにぶつかった。
「ったぁ!」
「ちぎっ!」
そのまま、尻もちをついてしまった。ロマが私に手を伸ばし、抱き寄せるようにして私を立たせる。
「わ、悪い、大丈夫か……」
「もう、ロマ、急に走ってこないでよ……」
「ああ、悪い……って、お前……!」
「あと、さっきは……その……」
「お前……〇〇か……!? こっちの世界にもちゃんといんのかよコノヤロー!?」
「は?」
見上げると、ロマはサングラスをかけていた。綺麗にされている、見たことがないジャケットからは、ふわりと、煙草の香り。あれ、ロマって、煙草、吸ってたっけ……
「え、どこか、出かけるの? 何その服……」
「ああ、くそっ、そーだ、こっちの世界の〇〇に見惚れてる場合じゃねえんだった……! この世界の俺を呼んでくるから、ちょっと待ってろ! すぐ戻ってきてやるからな!」
訳のわかんないことを言いながら、ロマは家の横の路地をダッシュで駆けていく。
「……どゆこと?」
困惑しながら、とりあえず先に家に戻っておこうと家に入る。……何やらリビングの方から騒がしい声が聞こえて、恐る恐るドアを開けた。
──すると、突然。中に入った瞬間、前から思いっきり誰かに抱きしめられた。ふにゅんとした柔らかい感触が胸のあたりでつぶれて、髪の毛からは少し甘い香りがする。そう、女の子の香り。
「は……えっ……誰!?!?」
「そりゃあ、誇り高き南イタリア様よ! やだ、この世界の〇〇ってば、可愛すぎる……! 私より小さいなんてびっくりだわ!」
「は、え!?」
離れて見ると、茶髪の長い髪をおろして、ロマとそっくりな顔の超絶可愛いオンナノコがそこにいた。
「ろ、ろま、女の子になっちゃったの!?……かっ、か、可愛すぎるよ……!」
「何言ってんのよ、私は元から女の子よ」
思わず抱きしめると、そのロマ(女の子)は顔を赤くして私を抱き返す。
「Amore♡ 今の〇〇の方が、よっぽど可愛いわよ……♡」
「うっ、くるしっ」
抱きしめる力が強い。触れる身体の感触が柔らかくて、抱き合うと、ふにゅんとまた胸が潰れる。
抱きしめられながら肩越しに見回すと、ロマにそっくりな人たちが、リビングを埋め尽くしていた。ろ、ロマが、ひとり、ふたり、さんにん……
「あ……〇〇の別個体ですか?!Ciao!」
ロマ(女の子)から離れて、聞き慣れない敬語に振り返ると、何やら近未来的な服を着て、スカウターをつけたロマがウインクをする。
「こちらの〇〇も、データ処理が追いつかなくなりそうなほどの指数ですね!」
「……ど、どういうこと?」
「ローテク空間の言語で言えば、とても可愛いということだぞ、このやろー!」
ポカンと口を空けていると、横からも同じ声が聞こえる。
「あ!Ciaoちわ!もしかしてお前、こっちの世界の〇〇か? これには、ろまちも衝撃!」
「ろ、ろまち!? てか何その宙に浮かぶ大きな画面みたいなの!?」
「これは配信画面だぞコンチクショー! なぁ、今度、おれと一緒にコラボ配信しないか?」
「いや、あの、えっと……」
ちょっとずつ部屋の端のほうに移動し、奥に座っていた、頭に包帯がぐるぐると巻かれた、比較的大人しそうなロマに(比較的大人しそうなロマってなに!?)話しかけてみる。
「ね、ねぇ、このロマたちは、その……別の世界から来たってこと?」
「……っ、その声……! 〇〇、なのか……っ!?」
そう言うと、包帯のロマは立ち上がり、すぐさま私を強く抱きしめた。
「ああっ……そうか、こっちの世界の〇〇は……っ……畜生、こんなことがあるなんて……」
そのまま抱きしめる腕に力を込めて、ボロボロと大泣きしだし、私の首筋が濡れていく。
「だっ、大丈夫!? 包帯のロマ!?」
「ああ……ふふっ、大丈夫だ……〇〇……今度こそ、俺が守るからな……コノヤロ……」
「ちょっ! ちょっと待って」
……え? そっちの世界の私って、もしかして死んでますか? なんて、この様子の彼に聞けるわけがない。このままちゅーされそうな、まずい気配を察してそっと離れる。
「ねぇ、私のロマはどこに行っちゃったの……?」
「それなら、違う世界線の俺が探しに行ったぞ、お姫様……」
「わぁ!?」
後ろから当然腰を抱かれ、思わず飛び退きそうになる。顎をくいっと上げられ、制服のような服を着たロマに顔を近づけられる。
「ふっ、おもしれー……俺のお姫様がこっちの世界にもいるなんてな……」
「あの、近いって……」
そんな風に大好きな顔を近づけられて囁かれると、顔は勝手に熱くなる。
「おい、〇〇は余の大切な姫だぞ、何してんだコンチクショー!」
王子様っぽい服を着た、王冠を被ったロマが私を引き寄せる。
「あ、あの〜?」
「ふっ、安心しておくがいい……お前がこの世界の姫であっても、ちゃーんと守ってやるからなコノヤロー……」
「……」
さっきから情報量が多すぎて、もう、気絶しそうだ。
「……!Amore!Amore!」
「ニャンニャ!!ニャニャーニャ!」
「うぉっ、重っ……おい!余の頭の上に乗るんじゃねーぞ! チギーッ!」
後ろから、王様の頭の上にはもちのような何かが、私の腕の中には可愛い猫が飛び込んでくる。
もう……だめだ……情報量のキャパオーバーを迎え、いっそ、ここに大の字に倒れてしまおうかと思い始めた頃、ガチャリと扉が開いて、見慣れた姿のロマが飛び込んできて、開口一番、叫んだ。
「またかよッ!!!!!!」
ーーーーー
「ねぇロマ、これどーゆうこと……? なんでロマがこんなにたくさんいるの……? いや、冷静に考えてみたら天国だけど……」
「ハァ!? 変なこと言ってんじゃねえよ! なんていうか、あー……こいつらは前も別の世界から来て、あん時は、ちゃんと帰ったってのに……ったく、なんでまた来たんだよ……」
「夢の中でドアが開いてたから、また入ってみただけだコノヤロー」
頭を掻いていたロマの後ろから、もう一人ロマが出てくる。あ、曲がり角でぶつかった、煙草の匂いの……
「もう、お前らとっとと帰れ! 俺と〇〇のせっかくの休みを、なんで俺に取られなきゃなんねぇんだよチギー!! ほら!!帰れっ!お前らの故郷に帰れっコノヤロー!!」
ロマが私を引き寄せて、しっしと自分達に向かって叫ぶ。なんでだよ、別にいいじゃねえかと同じ声で沢山不満が飛んでくる。それでも、少しずつ帰りだしたようで、光がふわりと体を包んで、ロマたちが消えていく。
「またね、私の可愛いAmore♡」
「また会いましょう、〇〇の別個体!」
「今度、配信コラボやろーなコノヤロー!」
「……っ、絶対、自分の故郷にいるお前のこと、守ってみせるから……! 約束だ……!」
「じゃあな、おもしれー〇〇……」
「また会おうではないか、こちらの世界の我が姫君、このやろー!」
「Ci vediamo! Ci vediamo!」
「ニャンニャ!!」
手を振り返して挨拶していくうちに、次々とロマが消えていく。最後に残ったのは、先ほどロマの後ろから出てきた、サングラスをかけたスーツ姿のロマだった。
「……なぁ……お前ら、喧嘩してたんだろ」
「チギッ!?」
「えっ!?」
「フッ、バレバレだっつーの。まぁ、なんせ俺だからなこの野郎」
ドヤ顔をすると、なにかおかしそうに、幸せそうに、彼は優しく笑った。
「……フフッ、前回は俺のくせに、国だし、やたら余裕があるやつだと思ったが……大事なAmoreを怒らせるようなやつだったとはな、笑えるぜこのやろー」
「はぁ!?」
「まぁ俺は、国の俺と違って、お前を泣かせたりしないけどな?」
そう言って、黒のサングラスをずらしウインクを一つすると、私の手を取った。
「あっ、おい!」
「こっちの世界の俺の代わりに言ってやるよ、俺はどの世界でも、お前のこと……愛してるぞ、このやろー」
「ふぇっ……」
「じゃあな、こっちの世界の〇〇……」
そう言うと、私の手の甲にそっと、キスを落とす。私のロマは、横で声にならない悲鳴を上げている。優しく笑って、硝煙の匂いがする世界から来た、スーツ姿のロマは、光の泡の中に消えていった。
……思わず赤くなってしまった頬に手を当てる。いつの間にか、2人きりになった部屋でロマをちらりと見ると、トマトみたいに真っ赤になったロマが、プルプルと震えながら立っていた。
「……何、照れてんだよコノヤロー!!!」
ーーーーー
……完全に拗ねている。ロマは、先ほどまでロマで溢れかえっていたリビングのソファの上で、私を後ろから抱きしめたまま動こうとしない。
「……ご、ごめんって……でも、あれもロマだし……ね、そっくりだったじゃん!」
「ハァ!? 俺は俺だっての!!お前は俺のなんだからな、コノヤロー!!っ、だのに、お前っ……あいつに……キスなんかされやがって、しかも顔赤らめやがってコンチクショーー!!」
「いたいっ!!ちょ、やめっ」
後ろからロマが、私の頬をつねった。
〜おわり〜